ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)と米Googleは3日、世界遺産の一部を「Google Maps」の「ストリートビュー」で公開することで合意したと発表した。対象となるのは、890カ所の世界遺産のうち18カ所で、これらはスペイン、フランス、イタリア、オランダ、チェコ共和国、英国にある。画像は、車で撮影されるか、車が入れない場合には3輪車が利用された。
ユネスコでは、Googleに他の世界遺産も撮影を行うよう依頼している。優先順位として、一般の人がなかなか訪問できない場所を選択しており、管理者の許可を得てから公開される。これらの場所は、南アフリカ、ブラジル、カナダ、メキシコ、オランダに点在する。
スペイン ・サンティアゴ・デ・コンポステーラ(旧市街) ・カセレスの旧市街 ・歴史的城壁都市クエンカ ・サラマンカ旧市街 ・アビラ旧市街と市壁外の教会群 ・セゴビア旧市街と水道橋 ・古都トレド
フランス ・パリのセーヌ河岸
イタリア ・ポンペイ、エルコラーノ、トッレアヌンツィアータの考古学地域 ・シエナの歴史地区 ・ウルビーノ歴史地区 ・サン・ジミニャーノ歴史地区
オランダ ・キンデルダイク-エルスハウトの風車
チェコ共和国 ・オロモウツの聖三位一体柱 ・チェスキー・クルムロフ歴史地区 ・プラハ歴史地区
英国 ・ストーンヘンジ、エーヴベリーと関連する遺跡群 ・キュー王立植物園 また、将来的には、ユネスコの生物圏保護区の動画、「Memory of the World Register(世界の記憶)」の動画ドキュメンタリー、絶滅の危機にある言語の保全などのために、Google Maps、Google Earth、YouTubeなどを使い、インターネットでアクセスできるように協働したい考えだ。