F1最終戦の興奮が、いっきに冷めてしまう。今季最終戦が前日に終了したばかりのF1界に、衝撃が走った。「世界唯一のF1タイヤ」のコピーで、派手な広告を打ってきたブリヂストンが、撤退を宣言した。
F1世界選手権にタイヤを供給する唯一のメーカー、ブリヂストンは2日、契約が満了する2010年シーズン終了をもってF1から撤退すると発表した。世界的な経済不況が続くなか、年間数十億円の経費を節減し、環境に優しいタイヤづくりなど、新たな分野に経営資源を振り向ける目的という。タイヤメーカーの撤退は競技存続にも影響は大きい。わずか1年の猶予での撤退は、国際自動車連盟(FIA)にとっても深刻な影を落とす。