Ｆ１ニューヨーク開催を検討 自由の女神のお膝元 ジャージーシティ

　
アメリカでのＦ１開催は２００７年のインディアナポリスが最後となったが、新しい開催地を求めるエクレストンは、来年からカレンダーに加わるインドＧＰや開催が検討されているローマでのストリートレースに続き、ニューヨークでのレース開催を提案していた。
　

　
ジャージーシティサーキットは、自由の女神が見下ろすリバティステートパークの中を通る３.６マイルのコースから成り、観客の立場から考えると、景色や交通機関の便の良さが魅力的なサーキットだ。
　
ジャージーシティーにおけるＦ１開催についての公式プレスリリースは次の通りだ。「劇的な効果を最大限に生かすために、ジャージーシティは決勝レースを夜に開催することによってシンガポールの足跡をたどる可能性がある。リバティステートパークを通る一般的な環状サーキットが予定されており、長さは３.６マイルとなっている。このエリアは都市機能への影響を最小限に留め、チケット購入者に対応できる最大限のスペースを提供できるだろう」
　

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「公園は１２１２エーカー（約５平方キロメートル）の広さがあり、そのうちのかなりの部分がオープンスペースに割り当てられており、最大観客動員数を記録できるほどの展望施設が建設可能だ。また、タイトコーナーやロングストレートを伴ったチャレンジングなコースを作るために内側を分割する複数の方法が考えられており、ピット、ランオフゾーン、チーム施設、メディアセンター、パドックエリアなどを設置するための選択肢も数多く存在する」
　
　
　ジャージーシティＧＰに批判の声
　
ジャージーシティでのＦ１開催計画が明らかになってからわずか１日足らずで、環境への悪影響を懸念した抗議団体がグランプリ開催計画を批判する書簡を提出した。「フレンズ・オブ・リバティ・ステート・パーク」と名乗る団体はジャージーシティ市長に書簡を宛て、レース開催計画を批判している。
　
ニューヨークでのＦ１開催をほのめかしていたバーニー・エクレストンの提案を受け、ジャージーシティは早ければ２０１２年に同地での公道レースを開催する計画があることを火曜日に発表した。しかし、フレンズ・オブ・リバティ・ステート・パーク代表のサム・ペシン氏は、この計画に対する抗議文を市長に宛てている。
　
「人々は、安息の地やオアシス、逃げ場、聖域を求めてリバティ・ステート・パークを訪れるのであり、公園のありとあらゆる道路を必要とするグランプリレーシングのようなイベントは、そのような精神や都会のオープンスペースパークの本質とは正反対だ」と、ペシン氏は文中で述べている。
　
これに対して、ヒーリー市長は次のように答えている。「今回の件はＦ１（ＦＯＭ）の提案に対する返答であり、ジャージーシティは彼らが求めている複数の都市の１つだ。すでに事前の話し合いが何回か行われており、今回の件はまさに調査段階の中にある。しかし、ジャージーシティやリバティ・ステート・パークにとって最大の利益にはならないかもしれない」