公式予選Ｑ１：レッドブル１ー２、バリチェロが脱落
２０１０年Ｆ１世界選手権は第５戦スペインＧＰの公式予選Ｑ１がまもなく始まる。セッション開始前の気温は２０℃、路面温度は３５℃、湿度５４％でドライコンディションとなっている。
いよいよシーズンはヨーロッパラウンドに突入した。３週間の休みを終え、各チームはさまざまなアップデートを行うなど周到に準備をしてこのグランプリに臨んできている。まずはこの予選でその成果を見せたいところである。
ペトロフは午前中のフリー走行でコースアウトし、ギアボックスにダメージを受けて交換を行ったため、５グリッド降格のペナルティが決まっている。また、ヴァージンのグロックとディ・グラッシは、チームがギアレシオの申告を期限までに行わなかったためにそれぞれ５グリッドずつ降格のペナルティを科される。
バリチェロは順位を上げることができず、１８番手でセッションを終えた。
公式予選Ｑ１が終了。１位ウェーバー、２位ヴェッテル、３位ハミルトン、４位バトン、５位アロンソ、６位デ・ラ・ロサ、７位ロズベルグ、８位クビサ、９位シューマッハ、１０位マッサ、１１位小林、１２位アルグエルスアリ、１３位スーティル、１４位ブエミ、１５位ヒュルケンベルグ、１６位ペトロフ、１７位リウッツィというオーダーとなった。
ここで脱落したのは１８位バリチェロ、１９位トゥルーリ、２０位コヴァライネン、２１位グロック、２２位ディ・グラッシ、２３位チャンドック、２４位セナの７台。
公式予選Ｑ２：再びレッドブル１ー２、可夢偉がＱ３進出
スペインＧＰ公式予選はまもなくＱ２がスタートする。コンディションはＱ１とほとんど変わらないが、路面温度が若干上昇している。
上位チームはほとんどがオプションタイヤを使わずにＱ１を終えている。このＱ２ではグリッド上位を目指してオプションタイヤを使った本気のアタックが見られるはずだ。
公式予選Ｑ２の結果は、１位ウェーバー、２位ヴェッテル、３位バトン、４位ハミルトン、５位アロンソ、６位シューマッハ、７位クビサ、８位小林、９位マッサ、１０位ロズベルグとなった。
ここで脱落したのは１１位スーティル、１２位デ・ラ・ロサ、１３位ヒュルケンベルグ、１４位ペトロフ、１５位ブエミ、１６位アルグエルスアリ、１７位リウッツィの７台。
小林は嬉しい自身２回目のＱ３進出となった。
公式予選Ｑ3：レッドブル１ー２、シューマッハ６位
スペインＧＰ公式予選はいよいよ１０台がポールポジションを賭けて争うＱ３のときを迎えた。セッション開始前のコンディションは、気温１９℃、路面温度３９℃、湿度５３％のドライコンディションとなっている。
ピットロードのシグナルがグリーンに変わると同時に飛び出したのはルノーのクビサ。しばらく間をおいてバトン、ハミルトンがそれに続く。
開始１分２０秒 ピットレーンをロズベルグが走行しているところにアロンソがピットから出てきて接触しそうになるシーンが流れる。ロズベルグがピットレーンの壁ぎりぎりまで避けて、なんとか接触は免れている。
開始３分 小林だけがまだコースに出ていない。クビサは１分２２秒０３８のターゲットタイムをマーク。
開始３分２０秒 バトンが１分２１秒６５９でトップに立つ。続いてハミルトンがそれを上回る１分２１秒４１３でトップ。
開始４分 シューマッハが３番手タイム。小林はまだコースに姿を見せない。
開始４分３０秒 ヴェッテルが１分２０秒３４２でトップタイム。続いてウェーバーがそれを０．１秒上回る１分２０秒２３９でトップに立つ。
残り５分を切ったが、まだ小林は出ない。現在１位はウェーバー、２位ヴェッテル、３位ハミルトン、４位バトン、５位シューマッハ、６位マッサ、７位アロンソ、８位クビサ、９位ロズベルグとなっている。
残り４分１０秒 コース上にクルマがほとんどいなくなったところで小林が動き出す。このメンバーの中では失うものは何もない。路面コンディションが良くなったところで、トラフィックのない状況で思いきりアタックをする作戦のようだ。
残り２分５５秒 ２番手のヴェッテルが再びコースへと向かう。小林の少し後ろを走るような位置。続いてウェーバー、アロンソなどほかのマシンも姿を現す。
小林は隊列の先頭を走っているような形で、アタックの邪魔になるものは何もない状況。
残り１分４０秒 全車がコース上に出そろった。
残り１分２５秒 小林は１分２１秒９８４の７番手タイム。あと１回アタックができる。
残り１５秒 ヴェッテルとウェーバーが交互にセクターベストをマークしながらアタックを行っている。
ここでチェッカーフラッグ。
ヴェッテルは１分２０秒１０１でトップ。続いてウェーバーが１分１９秒９９５という驚異的なタイムでトップを奪い返した。
アロンソが３番手に浮上している。ロズベルグが７位に浮上、クビサが６番手に上がったため、小林は１０番手に下がった。
ハミルトンが３番手に浮上。
最後はシューマッハのアタック。シューマッハは６番手に浮上した。
これでスペインＧＰ公式予選が終了。
ポールポジションは、常にチームメイトを上回るタイムを出し続けたウェーバー。２位ヴェッテル、３位ハミルトン、４位アロンソ、５位バトン、６位シューマッハ、７位クビサ、８位ロズベルグ、９位マッサ、１０位小林というトップ１０となった。
１１位以下は、１１位スーティル、１２位デ・ラ・ロサ、１３位ヒュルケンベルグ、１４位ペトロフ、１５位ブエミ、１６位アルグエルスアリ、１７位リウッツィ、１８位バリチェロ、１９位トゥルーリ、２０位コヴァライネン、２１位グロック、２２位ディ・グラッシ、２３位チャンドック、２４位セナという予選結果となった。
明日のグリッド順では、ペトロフ、グロック、ディ・グラッシの３台は５グリッド降格のペナルティが決定している。
公式予選
Pos. ドライバー コンストラクターズ Tyres Time
1 Ｍ・ウェーバー レッドブル 1:19.995
2 Ｓ・ヴェッテル レッドブル 1:20.101
3 Ｌ・ハミルトン マクラーレン 1:20.829
4 Ｆ・アロンソ フェラーリ 1:20.937
5 Ｊ・バトン マクラーレン 1:20.991
6 Ｍ・シューマッハ メルセデスＧＰ 1:21.294
7 Ｒ・クビサ ルノー 1:21.353
8 Ｎ・ロズベルグ メルセデスＧＰ 1:21.408
9 Ｆ・マッサ フェラーリ 1:21.585
10 小林 可夢偉 ザウバー 1:21.984
11 Ａ・スーティル フォースインディア 1:21.985
12 Ｐ・デ・ラ・ロサ ザウバー 1:22.026
13 Ｎ・ヒュルケンベルグ ウィリアムズ 1:22.131
14 Ｖ・ペトロフ ルノー 1:22.139
15 Ｓ・ブエミ トロロッソ 1:22.191
16 Ｊ・アルグエルスアリ トロロッソ 1:22.207
17 Ｖ・リウッツィ フォースインディア 1:22.854
18 Ｒ・バリチェロ ウィリアムズ 1:23.125
19 Ｊ・トゥルーリ ロータスＦ１ 1:24.674
20 Ｈ・コヴァライネン ロータスＦ１ 1:24.748
21 Ｔ・グロック ヴァージンレーシング 1:25.475
22 Ｌ・ディ・グラッシ ヴァージンレーシング 1:25.556
23 Ｋ・チャンドック ヒスパニアレーシング 1:26.750
スペインＧＰの決勝レースは、日本時間の日曜日午後９時にフォーメーションラップがスタートする。
