2010年度にH2Aロケットで打ち上げ予定の金星探査機「プラネットC」について、宇宙航空研究開発機構が23日、探査機の名称「あかつき」と命名した。また、あかつきに搭載されるメッセージ・プレートへの書き込みメッセージの一般公募を始めた。小惑星「いとかわ」を目指した探査機「はやぶさ」に搭載されたメッセージ「「はやぶさ」星の王子さまに会いに行きませんか ?」を思い出しました。2002年当時は妻と私の名前だけでしたが、今回は子供の名前も一緒に届けていただきましょう。。。
「お届けします!あなたのメッセージ、暁の金星へ」〜「あかつき」メッセージキャンペーン〜
金星は、日本では古来「明けの明星」、「宵の明星」などと呼ばれ、一番星として親しまれてきました。西洋では美の女神“Venus(ビーナス)”にたとえられています。金星は地球に最も近づく惑星であるとともに、大きさや重さも地球によく似ており、地球の兄弟星と呼ばれていますが、わずかに太陽に近かったために海を持つことができなかったと想像されています。 残された大気の大部分を占める二酸化炭素の温室効果のために、現在は地球とは全く異なる灼熱の惑星となっています。また金星では、惑星自体はほとんど回転していないにもかかわらず「超回転(スーパーローテーション)」と呼ばれる強い東風が地表全体を取り巻いており、気象学の最大の謎とされています。 JAXAが2010年度に打ち上げる予定の金星探査機「あかつき」(PLANET-C)は、この風変わりな金星の気象を調査することで、惑星の環境が作られるしくみを理解し、ひいては地球の気象の理解も深めることを目指しています。 一方、今年2009年は、ガリレオ・ガリレイが初めて望遠鏡を夜空に向け、宇宙への扉を開いてから400年の節目にあたり、「世界天文年2009」として国連やユネスコが正式に承認し、世界中でさまざまな宇宙に関するイベントが行われている年です。また、地動説をガリレオが確信したのは、金星の満ち欠けの観測からと言われています。