我が家のリビングが南向きで日当たりが良いのは有りがたいのですが、気温が下がると部屋の湿度も低く、冬になると床暖房の影響もあり20%台にになることもしばしばです。室内24時間換気もあり、お風呂場もカビがはえにくくて快適なのですが、湿度が低いと、喉や鼻が痛くなってきます。それにインフルエンザも気になるので、やはり湿度はコントロールする必要があるんでんすね。
シャープの「インテリア加湿機 HV-800-W」という名前が付いているように、デザインはあまり他社の加湿器では見かけないスタイリッシュなボディでカラーも真っ白なこともあって、リビングに置いておいても、その外観だけでは加湿器っぽく見えません。
他社の同じ程度の加湿機能を持つ加湿器と比べると少し価格が高めなのですが、タンク容量が5Lと大きく、リビングで使うには小型では頻繁に給水必要になるので、日々の給水がラクになることを期待しつつ購入しました。
1時間当たりの加湿能力は約780mlと多めで、1日フル稼働可能か?
「HV-800-W」の第一印象は、やはりその大きさとタワー型デザインで、中央に洋服のボタンのように操作ボタンが並び、ボディは光沢のある白。全体的にすっきりしていて高級感があります。
毎日あけることになる給水タンクは、タワーの下1/3のエリアにセットされていて、手前に引き出します。写真で見たときはタワー型だけに本体が不安定なのではないかと思いましたが、実際に見てみると、重量の中心となる給水タンクがいちばん下にあることもあって、かなり安定しています。多少子どもがぶつかったぐらいでは、倒れるような心配はありません。
この「HV-800-W」の加湿方式は、水を含んだフィルターに羽根で風を当てて水分を扇風機で飛ばすイメージで加湿された空気を循環させる、ヒーターレス加湿です。
タワーの中央に加湿フィルターがセットされていて、給水タンクからこの加湿フィルターに水がポタポタと供給され、最上部にあるファンでタワーの上部へと加湿された空気を吹き出す仕組みです。
加熱しないのでタワーの上部から出てくる空気は冷たく、空気はファンの影響で渦を巻いて出てきます。スチーム式のようにこぼしてやけどをするようなことはありませんが、フィルターが限界まで水を含んでいるので、不用意に斜めにするとうしろから水がこぼれてくることがあるのでその点はご注意を。
メンテナンス性は…3シーズン使える大型フィルターが魅力
熱い蒸気が出てくるスチーム式の加湿器では、スチーム式の場合は過熱する為の電力消費が大きくなりますが、この気化式の加湿器は電力消費が基本ゆっくり回転するファンと水をくみ上げるポンプの電力だけになるので、消費電力も少なく1シーズン160円~640円と強連続運転でもヒーターを使わないので、長時間使用しても電気代を節約できます。
出てくる空気の湿度は、高温の水蒸気が出ないため目には見えませんが加湿機能は十分。1時間当たり780mlと、木造和室なら13畳まで、プレハブ洋室なら22畳まで利用できます。
一般的に、気化式の場合フィルターを定期的に交換する必要がありますが、この「
KC-W80-W」の場合は、加湿フィルターの汚れを常に洗い流す「新給水システム」を採用。抗菌・防カビ加工された大型フィルターのため、1日8時間の使用で約18カ月使える耐用性があります。だいたい3シーズン程度使える計算です。
適湿にコントロールする「自動」なら、一晩中の使用もOK
設定できるコースは、湿度を55〜65%に調整する「自動」、パワフルな「強」、静かな「弱」の3種類があり。これに、除菌イオンの単独運転や、2週間に1度程度行なう加湿フィルターのお掃除モードが別に用意されています。
室内の湿度は「湿度表示ランプ」の「低」「適湿」「高」で表示
基本的には「自動」に設定しておけば、湿度が低ければ「適湿」になるまで「強」で加湿し、加湿されたら湿度が下がらないよう自動的に「弱」で運転されます。
ちなみに、「強」で駆動させると運転音が約41dBと大きめで、昼間にリビング等で使う分には気になりませんが、寝室で使う時にはうるさく感じることがあり、運転音が約27dBと静かな「弱」に固定して使ってみてもやはりファンの音は静かな深夜には気になりますので、リビングでの使うことをお勧めします。
給水タンクには水が5L入り、「強」で使用(室温20℃/湿度30%)すると約6時間駆動。「自動」や「弱」の場合はもっと持ちますが、どちらにしろ持って一晩なので、給水は毎日必要となります。24時間連続で使う場合は、朝、夕方、寝る前、と3回程度の給水が必要ですね。
寝室で使うには…静かな「HV-300」の方がいいでしょう。。。
シャープ加湿機
HV-800-Wは、正直音が気になるので、寝室にも専用の加湿器が必要な時には、小型のシャープの
HV-300の方がいいですよ。HV-300は、キューブ型のボディで、ハイブリッド加湿器となります。暖めた空気を湿ってフィルターに温風を通すハイブリッド方式なので、風を暖める分、気化式より電気代がかかりますが、部屋の温度が下がりにくい利点があって、消費電力を10Wに抑えた省エネモードを搭載。運転音も最小で18dBに抑え、寝室での利用に向くそうです。
トリプル「プラズマクラスターイオン」で空中除菌する!?
もう5年ちかく使っているシャープの空気清浄機と中古で2年前から使っているこれもシャープの加湿機能付きの空気清浄機がリビングに2台あり、もう一台隣の小部屋にもあり、この加湿器を加えて継4台体制で「プラズマクラスターイオン」を放出中です。
「プラズマクラスターイオン」は、自然界にあるのと同じ+と−のイオンをプラズマ放電により作り出し空中にイオンを放出して、カビ菌やウイルスを分解・除去するこの機能の効果があるのか、5年前1台では効果が体感出来なかったんですが、3台体制となった2年前からそう言えば高熱を出す風邪などひかなくなりましたね。
それよりも冬場は、加湿器なしの時に、翌朝は喉がカリカリ・イガイガして咳が出ていた状況が改善されたことが一番でしょう。加湿器を導入した当初は、本体から吹き出す風が冷たいので、締め切った寝室で使うと部屋の温度が下がるかと思いましたが、いったん湿度が上がると逆に空気がやわらかくなるので、むしろ部屋自体は少しあたたかく感じます。
我が家のリビングは、洋室で12畳ほど、隣合わせに6畳の和室と、5畳の洋室、キッチンが隣接する作りなので、ドアを開けて加湿しようとするには少し無理があるかな、と思いながら使い始めました。
結果的には、12畳のリビングと、その続きになっている6畳の和室ぐらいまでの加湿には十分。それ以上の全体的な加湿も、置く場所を工夫すれば、最初の加湿に数時間かかるものの、一度加湿してしまえばある程度湿度はコントロールできました。
日々の運用、給水が楽なのが一番です。
給水タンクの給水は、やかんのようにしっかりしたハンドルがついているので、毎回の給水がとても楽ちんで、5Lの給水タンクはかなり重いですが、作業自体はとてもスムーズです。
冬になると加湿器の給水は本当に毎日のことなので、思わず加湿器にホースをつなげて自動給水したくなってきてしまいますが、これまで使っていたスチーム式とくらべれば、こびりついたカルキを落とす必要もなく、カルキ分が濃く溶け出した残り水を捨ててやるだけでいい簡単さなので、メンテナンスはとてもラク。この楽さがあれば、この冬の間ずっと使い続けられそうです。
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