ブラジルGPは2009年F1ワールドチャンピオンシップ17戦のうちの16戦目となる。サンパウロの週末は、ジェンソン・バトンとブラウンGPがドライバーズとコンストラクターズタイトルを両方獲得する可能性がある。しかし、あらゆることが起こり得るのがインテルラゴスなのだ。
バトン 勝てなかった時期は影響しない。 ジェンソン・バトンはシーズン後半の勝利から見放された時期を振り返り、今シーズンタイトルを獲ってもねたまれる筋合いはないと語った。バトンは第7戦トルコGPでの優勝以来まだチームに勝利をもたらしていないが、残り2戦を残して冷静さを保っている。 バトンがレース結果でトップに来たのは、4ヶ月以上前のトルコまで遡らなければならないが、それ以降はわずかな得点しかあげられないレースが続き、評論家達にタイトル獲得に値しないと批判されている。 「1戦ではないんだ」インテルラゴスの木曜日の記者会見でバトンは言った。「17戦あってずっとリードを保ってきた。モナコ後のことを考えたら、何ポイントだったか忘れたけれど、14か16ポイントリードしていた。今もまだ14ポイントリードしているんだ」 「モナコの後、同じだけリードしていると知っていたら、その時点でとても嬉しかっただろうと思う。僕はそんなに悪い状況にいないよ。以上だよ」
ブラウンGPが、最初のシーズンでコンストラクターズチャンピオンシップを獲得するのは、1950年の初開催を除けばF1界では前代未聞のことであるが、もっとずっと簡単である。あと1ポイント獲得すれば十分なのだ。レッドブルがトロフィーを獲得するためには、ブラジルとアブダビの両方で1−2フィニッシュをし、ブラウンが無得点に終わらなければならない。 しかし、インテルラゴスサーキットは多くのサプライズをもたらすことで知られているうえ、金曜日のフリープラクティスで始まるレースウィークエンド3日間とも豪雨の予報が出ている。
以下にバトンがブラジルでタイトルを獲得する条件をまとめてみた。
1・バトンが1位から3位の場合 2・バトンが4位でバリチェロが2位以下の場合 3・バトンが5位でバリチェロが2位以下の場合 4・バトンが6位でバリチェロが3位以下かつヴェッテルが2位以下 5・バトンが7位でバリチェロが3位以下かつヴェッテルが2位以下 6・バトンが8位でバリチェロが4位以下かつヴェッテルが3位以下 7・バトンが無得点でバリチェロが5位以下かつヴェッテルが3位以下 バリチェロ 地元での優勝を渇望 ルーベンス・バリチェロはフェラーリ時代に地元のブラジルGPで優勝するまで引退しないと語っていたが、彼は今もそれを守り続けている。2004年以来優勝のチャンスから遠ざかっている彼だが、今年はタイトル争いのまっただ中にいる状況で故郷に凱旋し、母国での優勝に向けて最大のチャンスが訪れようとしている
「ブラジルにたどり着くまで長い道のりだったし、プレッシャーを感じてはいるけれど、何よりもどうやって対処すればいいのかを学んでいるところだし、ポジティブなエネルギーを得て自分のアドバンテージとして使うために変えているんだ」と、バリチェロはインテルラゴスで語った。
「ここにいることができて最高だよ。本当に素晴らしいし、僕にとって今年はすでに勝利の年だからね。自分のクルマに、これまでの優勝に、そして長い間ずっと夢見てきたブラジルで優勝するチャンスに感謝するため両手を空に差し出すよ。このクルマが自分たちの望んでいるようなパフォーマンスを取り戻すことに期待したいね」
「シーズン後半はパフォーマンスを発揮させるという面ではちょっと厳しかった。特にレッドブルと他のクルマが速くなったせいでね。でも、ここで全力を出せると期待しているし、優勝を目指せると思う。自分にはそれが必要だし、のどから手が出るほど欲しがっているからね」