「ときめきメモリアル」で恋愛シミュレーションゲームの市場を作ったコナミデジタルエンタテインメントが、これまでにない新しさを持った恋愛体験ゲームを作り上げた。9月3日発売のニンテンドーDS対応ソフト「ラブプラス」(5800円)は、女の子と仲良くなるまでを競うだけでなく、恋人になってからの毎日を楽しむゲーム。現実と同じように進む時間や季節の中で、コミュニケーションを積み重ねて、彼女との関係をより深いものにしていける。
朝7時。彼女がいっしょに登校しようと待っていてくれた。午後3時。授業が終わって部活に向かう彼女に声をかける。夜8時。デートして家まで送っていった彼女からお礼を言われた。 ごく普通の彼女との毎日。それを、ポケットの中に入れた携帯型ゲーム機のニンテンドーDS上で楽しめるのが「ラブプラス」だ。「季節ならではのイベントも入っています」とコナミの内田明理(あかり)プロデューサー。12月のクリスマスに2月のバレンタインデー。これからくるイベントに、彼女がどんな表情を見せてくれるのかと、操作する手にも気持ちがこもる。 終わらない恋が、そこにある―― 「ラブプラス」であなたの恋が幕開ける!! 恋愛シミュレーションゲームというと、大勢いるキャラクターを相手に数々のイベントをこなし、意中の女の子と仲良くなることが目的になったものが多い。攻略すればゲームは終了。全員と仲良くなって、すべてのシナリオや絵を見終えたら、あとは遊ばれなくなる。
キャラクター数を増やしたり、外見や属性に特徴を持たせて、ファンの関心を誘おうとするゲームも出たが、攻略すれば終わってしまうことに変わりはない。だったら「終わりをなくしてしまえばいい」。そう考え企画された「ラブプラス」は、3人いる女の子の誰かと仲良くなるまでが第1段階としてある上に、そこから先がエンドレスで続く。
劇的な変化は起こらない。しかし「ラブプラス」では、コミュニケーションの濃淡が、彼女の変化を着実にうながしていることを感じられる。「3人の女の子たちはあくまでも素材なんです」と内田プロデューサー。髪形や服装に関する会話をしたら、しばらくして自分好みの髪形して彼女が現れ、うれしい気持ちにさせられる。
作り手がキャラクターに強烈な個性を与え、遊び手に押しつけるのではない。どこにでもいそうな女の子たちの中に、個性を発見していく楽しみが、エンドレスのプレーを支える。 「ラブプラス」にネット熱狂!? mixi日記「注目のキーワード」1位 9月3日に発売された、ニンテンドーDS用恋愛ゲーム「ラブプラス」(コナミデジタルエンタテインメント)がネットで話題になっている。mixi 日記の急上昇キーワード「注目キーワード」で3日、ラブプラスが1位にランクイン。「2ちゃんねる」では、ソフトを複数本購入した“猛者”が名乗りを上げている。
ラブプラスは、高校を舞台にした恋愛シュミレーション。3人の女の子のうち1人を攻略して恋人にし、“彼女のいる高校生活”を楽しめる。ゲーム内の時間が、現実の時間や季節とリンクしているのも特徴だ。 ネットでは、3人の女の子との生活を同時に楽しもうと、ラブプラスを3本購入して3台のDS本体にセットしたり、ラブプラス11本と、11台のDS本体を一緒に撮影した画像などがアップロードされている。 ■Amazon:Nintendo DSラブプラス ■楽天:Nintendo DSラブプラス