公式予選Q1:フィジケラがトップ、中嶋がノックアウト
2009年F1世界選手権第12戦ベルギーグランプリは、いよいよ公式予選Q1がまもなくスタートする。
セッション開始前の気温は15℃、路面温度は27℃、湿度57%、曇りでドライコンディションとなっている。午前中のフリー走行よりも気温と路面温度が多少上がったとは言え、気温の低い中での予選となる。
シグナルがグリーンに変わり、最初にコースに出ていったのはフィジケラだ。続いてアルグエルスアリ、バドエル、ライコネンがコースへと向かう。
フィジケラが1分45秒102でトップ。
バドエルが8コーナー手前でスピンしてグラベルに捕まり動けなくなっており、イエローフラッグ。
ここでセッション終了。
ベルギーGP公式予選Q1の結果、Q2に進出したのは、1位フィジケラ、2位トゥルーリ、3位バリチェロ、4位スーティル、5位ウェーバー、6位セバスチャン・ヴェッテル、7位グロック、8位ロズベルグ、9位ハイドフェルド、10位ライコネン、11位クビサ、12位コヴァライネン、13位アロンソ、14位バトン、15位ハミルトン。
Q1脱落となったのは、16位ブエミ、17位アルグエルスアリ、18位中嶋、19位グロージャン、20位バドエルの5台。
公式予選Q2はまもなくスタートとなる。
公式予選Q2:トゥルーリがトップ、バトンが初のQ2脱落
2009年F1世界選手権第12戦ベルギーグランプリは、公式予選Q2がまもなくスタートする。セッション開始前の気温は15℃、路面温度は25℃、湿度57%、曇りでドライコンディションとなっている。
シグナルが変わり、最初にコースに出たのはクビサ。続いてバトン、トゥルーリ、ライコネン、フィジケラ、グロック、バリチェロ、ハミルトンの順でピットロードを出て行く。
バトンが13位に留まり、ここでの脱落が決定した。
トゥルーリがフィジケラを0.15秒上回ってトップを奪い返す。1分44秒503。
クビサが2位、ヴェッテルが3位に飛び込む。ハミルトンが順位を下げて12位。
ここでセッション終了。
ベルギーGP公式予選Q2の結果、Q3進出を果たしたのは、1位トゥルーリ、2位クビサ、3位ヴェッテル、4位フィジケラ、5位ハイドフェルド、6位バリチェロ、7位グロック、8位ウェーバー、9位ライコネン、10位ロズベルグとなった。
ここで脱落したのは11位スーティル、12位ハミルトン、13位アロンソ、14位バトン、15位コヴァライネンというそうそうたる顔ぶれ。いつもと趣の違う予選となっている。
公式予選Q3はまもなくスタートする。
ベルギーGP公式予選:フィジケラが3年ぶりのPP、2位はトゥルーリ
2009年F1世界選手権第12戦ベルギーグランプリは、いよいよ明日のレースのグリッドを決する公式予選Q3がスタートする。
セッション開始前の気温は16℃、路面温度は30℃、湿度51%、曇りでドライコンディションとなっている。
そうそうたる顔ぶれがQ2までに脱落し、Q3はいつもとは少し違うメンバーでのポールポジション争いとなりそうだ。
シグナルがグリーンに変わった。すぐに出て行くクルマはいない。
開始20秒 最初に動いたのはライコネン。ソフトタイヤで出て行く。今回のフリー走行から予選を見ると、必ずしもソフトタイヤが絶対的に有利ということはないようで、各ドライバーによってタイヤ選択が分かれている。
ライコネンの後に続いたのは、ハイドフェルド、ヴェッテル、クビサ、トゥルーリ、グロック、ウェーバーという隊列となっている。
ライコネンは1コーナーの立ち上がりでKERSを半分以上使ってオールージュを駆け上がっていく。
残り5分55秒 ライコネンの最初のタイムは1分47秒218。
残り4分55秒 ライコネンに続いてアタックをしていたクルマの多くが計時をせずにそのままピットに戻り、タイヤ交換をしてまたコースへ出て行く。現時点でタイムを出しているのはライコネンのみとなっている。これもまた、今回のグランプリのタイヤ選択の難しさを表している。
残り3分20秒 ハイドフェルドが1分48秒778。最終コーナーで失敗しており、かなりタイムを失っている。
残り2分45秒 ロズベルグが2番手タイム。
残り2分35秒 バリチェロが4番手タイム。トップはライコネンのまま。
残り1分45秒 バリチェロがセクター1で全体のベストタイムをマーク。ハイドフェルドが1分46秒895でトップに浮上した。
残り45秒 トゥルーリが1分46秒511でトップ。2位首Sあ、3位バリチェロ、4位ヴェッテル、5位グロックとなっている。
残り25秒 フィジケラが1分46秒308でトップタイムをマーク! トゥルーリに0.2秒の差をつけている。
ここでチェッカーフラッグ。
ライコネンは最後のアタックを行うも3番手。
ハイドフェルドは2番手タイム。
誰もフィジケラのタイムを超えられない。
ここでセッションが終了。
2009年ベルギーGP公式予選の結果は、ポールポジションがフィジケラ、2位トゥルーリ、3位ハイドフェルド、4位バリチェロ、5位クビサ、6位ライコネン、7位グロック、8位ヴェッテル、9位ウェーバー、10位ロズベルグとなった。
11位以下は、11位スーティル、12位ハミルトン、13位アロンソ、14位バトン、15位コヴァライネン、16位ブエミ、17位アルグエルスアリ、18位中嶋、19位グロージャン、20位バドエルとなっている。
フィジケラのポールポジションは、2006年マレーシアGP以来となる。またこれはフォースインディアの初PPとなった。
ベルギーGP決勝レースは、日本時間の日曜日午後9時にフォーメーションラップスタートとなる。
公式予選
Pos. ドライバー コンストラクターズ Tyres Time
1 G・フィジケラ フォースインディア 1:46.308
2 J・トゥルーリ トヨタ 1:46.395
3 N・ハイドフェルド BMW 1:46.500
4 R・バリチェロ ブラウンGP 1:46.513
5 R・クビサ BMW 1:46.586
6 K・ライコネン フェラーリ 1:46.633
7 T・グロック トヨタ 1:46.677
8 S・ヴェッテル レッドブル 1:46.761
9 M・ウェーバー レッドブル 1:46.788
10 N・ロズベルグ ウィリアムズ 1:47.362
11 A・スーティル フォースインディア 1:45.119
12 L・ハミルトン マクラーレン 1:45.122
13 F・アロンソ ルノー 1:45.136
14 J・バトン ブラウンGP 1:45.251
15 H・コヴァライネン マクラーレン 1:45.259
16 S・ブエミ トロロッソ 1:45.951
17 J・アルグエルスアリ トロロッソ 1:46.032
18 中嶋 一貴 ウィリアムズ 1:46.307
19 R・グロージャン ルノー 1:46.359
20 L・バドエル フェラーリ 1:46.957
フォースインディア フィジケラがチームに初PPをもたらす快挙
ベルギーGPの公式予選で、フォースインディアがついにチーム設立以来のポールポジションを獲得した。この快挙を達成したのは、ベテランドライバーのジャンカルロ・フィジケラで、彼はQ1でもトップ、Q2で4位と、予選を通じて素晴らしい走りを見せた。Q3のベストタイムをマークしたラップはほぼ完璧なもので、路面状況が非常に急速に改善したこと、トップチームのドライバーが軒並みQ2で姿を消したことなど、様々な要因があったことを考慮しても、実力で勝ち取ったポールポジションだと言えるだろう。一方のエイドリアン・スーティルは、惜しくもQ3進出を逃したものの、11位に入り、ポイントを狙える位置につけた。
ジャンカルロ・フィジケラ(予選1位)
「ここは僕の大好きなサーキットのひとつなんだ。過去にはここでいいレースをしていたから、今年もまたここではコンペティティブだろうと確信していたよ。でもポールがとれるとは思っていなかったよ! ただ素晴らしい気分だ。夢みたいだよ。自分のためにも、チームのためにも、そして素晴らしい仕事をしてくれたメカニックやエンジニアのためにも、本当にハッピーだ。チームの予算やリソースを考えれば、彼らは前回のヴァレンシアに向けて彼らは非常に大きく一歩前進した。今日の午前中は僕がウサギを跳ねるという小さな事故があったけど、僕のエンジニアはこれはラッキーだと言ったんだ。そして、その通りだったね! なんて素晴らしい結果なんだ。ポイントだけじゃなくて、それ以上を狙っているよ。ここまで来たんだから、最後までがんばらないとね!」
エイドリアン・スーティル(予選11位)
「チームにとっては信じられないような1日だね。ジャンカルロにはおめでとうと言いたいよ。彼にとっては見事な結果だったし、チームにもいい景気づけになったね。僕たちはがんばったから、チームのみんなが本当にこれに値するよ。僕にとっては、とてもいいセッションだったけど、ソフトタイヤを効果的に使うことができなかったのでちょっとがっかりしている。ハードタイヤのほうがずっと良かったんだ。理由は分からないけど、もちろん調べてみるつもりだよ。通常なら、ジャンカルロが見せてくれたように、僕たちはQ3に進めるはずなんだけど、11位からでもポイント獲得は可能だと思う。僕たちのロングランのペースはとてもいいし、クルマの感触もいいから、その点では僕はとても満足しているよ」
ドミニク・ハーロウ(チーフレースエンジニア)
「今日はとても素晴らしい結果だった。そしてこれは、何度もファンタスティックなラップをしてくれたジャンカルロのおかげだ。我々は今日、最初はパフォーマンスに少し確信を持てなかった。そして、昨日出ていたアンダーステアを解決しなければならないと考えていた。エンジニアたちがそれにあたり、FP3でいくつかのことを試して、正しい方向性を見つけた。そこからは、両ドライバーがかなり好調になった。エイドリアンの場合には、予選で両方のタイヤのパフォーマンスが近かったようで、彼は後少しのところでQ3に進むことができなかった。ジャンカルロはQ2でソフトタイヤを集中的に使っており、路面もその方向に向けて改善していったのだと思う。風洞やファクトリー、そしてチームに感謝したい。そして明日はこの予選結果を確実にポイントに結びつけていきたいと願っている」
FIA レース前の各車の車体重量を発表
FIAは、今シーズンの規約に従い、レース前の各車の車体重量を発表した。最も軽かったのは予選4位のルーベンス・バリチェロで6445kg。2番目に軽かったのは、3年ぶりのポールポジションを獲得したジャンカルロ・フィジケラで648kgだった。今回はトップ3が珍しい顔ぶれとなったが、2位のヤルノ・トゥルーリは656.5kgでトップ3の中では最も重く、3位のニック・ハイドフェルドは655kgだった。
逆に最も多くの燃料を積んでレースをスタートするのは、予選で不調だった中嶋一貴で、車体重量は706.1kg、次いで重かったのはシーズン途中から参加のハイメ・アルグエルスアリとロマン・グロージャンで、2人とも704kg台だった。
ベルギーGPは、混乱した予選結果やシーズン中数少ない高速サーキットでのレースという要素がからみあい、予測不可能なレースとなっている。ピットストップのタイミングが勝負を分ける可能性もあるので、楽しみなレースになりそうだ。
1 ジャンカルロ・フィジケラ(フォースインディア):648kg
2 ヤルノ・トゥルーリ(トヨタ):656.5kg
3 ニック・ハイドフェルド(BMW):655kg
4 ルーベンス・バリチェロ(ブラウンGP):644.5kg
5 ロベルト・クビサ(BMW):649kg
6 キミ・ライコネン(フェラーリ):655kg
7 ティモ・グロック(トヨタ):648.5kg
8 セバスチャン・ヴェッテル(レッドブル):662.5kg
9 マーク・ウェーバー(レッドブル):658kg
10 ニコ・ロズベルグ(ウィリアムズ):670kg
11 エイドリアン・スーティル(フォースインディア):678.5kg
12 ルイス・ハミルトン(マクラーレン):693.5kg
13 フェルナンド・アロンソ(ルノー):684.4kg
14 ジェンソン・バトン(ブラウンGP):694.2kg
15 ヘイッキ・コヴァライネン(マクラーレン):697kg
16 セバスチャン・ブエミ(トロロッソ):685kg
17 ハイメ・アルグエルスアリ(トロロッソ):704.5kg
18 中嶋一貴(ウィリアムズ):706.1kg
19 ロマン・グロージャン(ルノー):704.7kg
20 ルカ・バドエル(フェラーリ):691.5kg