俳優で歌手、福山雅治(40)が主演する次期NHK大河ドラマ「龍馬伝」(来年1月3日スタート、日曜後8・0)のポスターが26日、初披露された。役のために伸ばした髪、袴にブーツ姿でたたずむ“福山龍馬”。未来を見つめるまなざしが熱い。
有名な龍馬の写真のイメージを踏襲し、キャッチコピーはシンプルでストレート。福山は「幕末の奇跡という事実に、いままで経験したことのない緊張とおそれを感じています。でも、それと同じくらいの興奮も感じています」とコメントした。全国54のNHK放送局などに掲出される。 <ポスターのコンセプト> ★坂本龍馬には多くの人に知られる有名な写真があります。そのイメージを崩さないように、本物、リアルを追求。しかし、同時に、古びていない、新鮮さ、すぐそばにいる感じも出しました。 ★「福山、大河、龍馬」というコピーは、福山雅治さんという当代きってのスターが、NHKの看板番組である大河ドラマに出演し、更に、幕末人物中最も人気があると言われている「坂本龍馬を演じるということをシンプルに表現したものです。番組も、飾らず、ストレートに伝わるドラマにしていきます。 <福山雅治さん コメント> 「坂本龍馬を演じるにあたり、あらためてその幕末の奇跡という事実に、いままで経験したことのない緊張と畏れを感じています。でも、それと同じくらいの興奮も感じています。」 ドラマはこの日、岩手・遠野市内でクランクインし、1000人のオーディションを突破した少年・龍馬役の子役、濱田龍臣(たつおみ=9)が発表された。 名もなき若者は、その時「龍」になった―大河ドラマ「龍馬伝」出演者発表! 「幕末史の奇跡」と呼ばれた風雲児・坂本龍馬33年の生涯を、幕末屈指の経済人・岩崎弥太郎の視点から描くオリジナル作品「龍馬伝」。その出演者が発表されました。 ◆「あの写真のように」…チーフプロデューサー鈴木圭から 懐に手を入れて立つ龍馬の写真は有名ですが、幕末の男たち・女たちはたくさんの写真を撮っています。そこには激動する時代に向き合う人々の「熱」――希望や憧れ、夢想や楽観、ワクワクするような未来への期待感が封じ込められている気がします。 「龍馬伝」ではいわゆる時代劇をやるつもりはありません。あの幕末の写真に通じるような、「幕末という現代」を描くドラマを目指したい。そんな私たちの狙いを「本気」で演じて下さる「本物」の俳優の皆さんを発表させていただくことは、何よりの喜びです。当時の人々のいでたちや所作のリアルには徹底的にこだわりながら、「すぐ隣りにいる」ような臨場感あふれる人物像を作り上げていく覚悟です。「龍馬伝」の新しい世界観をどうかご期待ください。 坂本龍馬…福山雅治[NHKドラマ初出演] 土佐藩、高知城下に町人郷士・坂本家の次男として生まれた。坂本家はもともと商家で、龍馬は自由で合理的な町人気質にふれながら育った。窮屈な土佐藩を飛び出し、幕臣・勝海舟のもとで航海術を習得し、長崎で貿易会社を兼ねた政治結社・亀山社中、そして海援隊を組織する。対立していた薩摩藩と長州藩の間を調停し、薩長同盟の締結に尽力。さらに、徳川慶喜の大政奉還を画策し、明治維新を大きく進める原動力となった。何者かに暗殺され、「世界の海援隊を作る」という夢半ばにして、 33歳の短い人生の幕を閉じた。 平井加尾(ひらいかお)…広末涼子 土佐藩郷士・平井収二郎の妹。龍馬の幼なじみ。兄の収二郎は、加尾によい縁談がくるよう花嫁修業を積ませているが、加尾は龍馬に思いを寄せていた。土佐藩で尊王攘夷の運動が起こると兄の朝廷工作として三条家恒姫(信受院)の付き人となり、京に送られる。龍馬と加尾が近づくことを警戒した兄によって二人の間は引き裂かれてしまう。 ■広末涼子さんから… 「この作品を心から楽しみにしています。私が男に生まれていたなら、坂本龍馬は、人生の中で一度だけでいいから演じてみたい!と思う人物。私は龍馬にはなれない分、この想いを加尾に込めて‥?惚れ込みたいと思います」 楢崎龍(ならさきりょう)…真木よう子 京都の医者の娘。龍馬の妻。龍馬と出会った頃は、父を失い、母と妹2人と弟2人を抱えて一家の大黒柱として艱難辛苦のなか生きていた。寺田屋で幕吏たちに襲われた龍馬を助け、傷を負った龍馬に連れられて薩摩へと向かう。その後、長崎から下関へと移り住み、日本中を駆けめぐる龍馬を陰ながら支え続けた。 ■真木よう子さんから… 「私と同世代の若者達が、日本の将来を案じ、国や家族のために自分の命を惜しまず魂をぶつけた“幕末”。そんな波乱の時代を生きた“坂本龍馬”を愛した妻“楢崎龍”を今回演じさせていただくことになり、大変光栄に思っております。実在した女性であるとともに、その存在の大きさに、今は不安や緊張はありますが、私なりの“お龍”を演じられればと思います。