トップの10台は、予選で最速ラップを出したタイヤを使ってレースをスタートしなければならないため、オプションタイヤを履いている。11番手のスーティ ル、12番手のアロンソもオプション。
各車スタートラインに戻り、グリッドに並ぶ。ディ・グラッシのタイヤウォーマーも外されている。
シグナルがブラックアウトしてレースがスタート!
クリーンサイドからスタートしたヴェッテルがハミルトンの前に出る。しかし、ターン4、5付近でハミルトンが再び前へ。シューマッハがバトンの前に出て4番手。
1周目の最後、12コーナー手前でバトンが再びシューマッハの前に出て、上位はグリッド順通りのオーダーに戻った。
ヒュルケンベルグ、ブエミがピットイン。ブエミは右リアタイヤがパンクしている。
2周目を終えた時点での順位は、1位ウェーバー、2位ハミルトン、3位ヴェッテル、4位バトン、5位シューマッハ、6位ロズベルグ、7位クビサ、8位マッ サ、9位ペトロフ、10位スーティル、11位小林、12位アロンソ、13位デ・ラ・ロサ、14位アルグエルスアリ、15位リウッツィ、16位トゥルーリ、 17位バリチェロ、18位コヴァライネン、19位セナ、20位グロック、21位チャンドック、22位ディ・グラッシ、23位ヒュルケンベルグ、24位ブエ ミとなっている。
4周目 トップのウェーバーにハミルトンが0.3秒差で迫っている。
スタートのリプレイで、ヴェッテル、シューマッハ、スーティルが前に出るなど、奇数列グリッドのクルマが明らかにいいスタートを切っていることが分かる。
5周目 2番手ハミルトンは変わらず0.5秒差でウェーバーを追う。5番手のシューマッハは前を行くバトンから3.3秒と、少し離され始めている。
6周目 4位バトンと5位シューマッハとの差が徐々に広がり、シューマッハの後ろには16番手バリチェロまでほとんど切れ目のない隊列が続いている。
8周目 ウェーバー、ハミルトン、ヴェッテル、バトンのトップ4台だけが1分32〜33秒台で走行中。シューマッハ以下は34秒台で走行している。
9周目 ヒュルケンベルグがグロックをパスして20番手に上がった。
現在のファステストラップはウェーバーが9周目にマークした1分32秒764。先ほどからウェーバーとハミルトンが交互にファステストを出し合っている。
10周目 ハミルトンが1分32秒422をマークしてファステストを更新。
小林、バリチェロがピットイン。小林はプライムタイヤにスイッチしてコースイン。リウッツィの後ろ、15番手でコースに復帰している。
11周目 ヴェッテルが1分32秒403のファステストをマーク。ここでアロンソがピットイン。プライムタイヤに交換し、ピットアウト。アロンソはこのピットストップで小林をパスし、14番手でレースに復帰した。
12周目 バトンが1分32秒224のファステストをマーク。トップの2台が接近したバトルを繰り広げている一方、3番手のヴェッテルと4番手のバトンが いいペースで走行している。
ペトロフ、スーティル、デ・ラ・ロサがピットイン。このピットストップでスーティルは小林の後ろに下がることとなった。
14周目 ハミルトンはトップのウェーバーに0.2秒と迫り、プレッシャーを与え続けている。ウェーバーは1つミスをすればトップを奪われる状況。
クビサ、マッサ、リウッツィがピットイン。各車が続々と早めのピットストップを行う中、トップのウェーバーから5位のシューマッハまではまだオプションタイヤでの走行を続けている。
ハミルトンに追われているウェーバーはタイヤが苦しい様子。レッドブル、マクラーレンのピットが動き始めた。
15周目 レッドブルはまずはヴェッテルをピットに入れる。シューマッハ、アルグエルスアリも同時にピットイン。ヴェッテルはロズベルグの後ろ、6番手でコースに復帰。マクラーレンはまだピットストップを行っていない。
16周目 トップのウェーバー、2位ハミルトンが同時にピットイン。バトンがこの隙に15周目に1分32秒027のファステストラップをマークしている。
このピットストップの間にヴェッテルがハミルトンの前に出て、レッドブルは実質的に1−2体勢を築き上げた。
16周目 バトンが1分32秒018で走行中。後ろを走るウェーバーとの差は14.9秒。まだピットストップ後に前に出られるほどの ギャップはない。
18周目 トップのバトンがピットイン。ウェーバー、ヴェッテル、ハミルトンが通り過ぎたあと、4番手でコースに復帰した。
17周目にハミルトンが1分31秒534のファステストラップをマークしている。
18周目 4番手のハミルトンがヴェッテルに思いきって仕掛けていくが、ラインを外して大きく膨らみオーバーテイクには至らなかった。
19周目 上位陣のピットストップが一通り終わり、現在の順位は1位ウェーバー、2位ヴェッテル、3位ハミルトン、4位バトン、5位シューマッハ、6位ロ ズベルグ、7位クビサ、8位マッサ、9位ペトロフ、10位アロンソ、11位小林、12位スーティル、13位デ・ラ・ロサ、14位アルグエルスアリ、15位 リウッツィ、16位ヒュルケンベルグ、17位コヴァライネン、18位バリチェロ、19位トゥルーリ、20位セナ、21位グロック、22位ブエミ、23位 ディ・グラッシ、24位チャンドックとなっている。
19周目にウェーバーが1分31秒499のファステストをマーク。2位ヴェッテルまでば0.8秒。ヴェッテルとハミルトンとの差は0.6秒、その1.1秒 後方にバトンがいる。5番手のシューマッハは16.8秒後方を走行中。
20周目 ハミルトンが1分31秒347のファステスト。
21周目 21番手のセナがピットイン。サーキットに黒い雲が迫っており、天気の変化が心配される。
22周目 5番手シューマッハの後ろは9番手のペトロフまでが接近した隊列になっている。
23周目 8分後に雨という情報あり。
24周目 ピットのモニターが映し出され、15分後に雨の予報が表示されている。バトンにはピットから天候の変化について無線で指示が飛んでいる。
24周目 ウェーバーが1分31秒148のファステスト。
トップの4台はわずか2.7秒の間にひしめき合い、接近して走行している。雨が降った場合にこのオーダーがどうなるのか。
26周目 シューマッハとピットの無線での会話。雨が降ればインターミディエイトタイヤを使うことが話し合われている。
26周目 ヴェッテルが1分31秒083のファステストをマーク。トップのウェーバーとの差は0.9秒。また0.6秒後方にハミルトンが迫っている。
トップの4台と5番手シューマッハとの差は23.7秒。シューマッハの後ろにはロズベルグ、クビサ、マッサ、ペトロフ、アロンソが隊列を作っている。
28周目 ヴェッテルが1分30秒083でファステストを更新。5位シューマッハと6位ロズベルグの差が3.1秒に開き、7番手のクビサがオーバーテイクの機会をうかがっている。
クビサはさきほどから無線でロズベルグのタイヤに問題があるはずだと主張している。
31周目 レースは折り返し地点を過ぎたが、まだリタイアは1台もない。2位のヴェッテルがウェーバーに0.6秒差。0.6秒後方にハミルトン。
31周目 バトンが1分30秒469のファステストラップをマーク。
32周目 バトンが1分30秒349でファステストを更新。
34周目 21番手のグロックが1回目のピットイン。まだピットストップを行っていないのは19位コヴァライネン、20位トゥルーリ、23位ディ・グラッ シの3台のみ。
35周目 4番手バトンと5番手シューマッハとの差は30.7秒にまで広がっている。トップの4台は1分30秒台、それ以降は1分31秒台での走行。
ここでトゥルーリがコース脇にクルマを止めてリタイア。完全にコースの外にクルマを出しておらず、何らかのトラブルだと思われる。
35周目 コヴァライネン、ディ・グラッシがピットイン。
36周目 コヴァライネンがピットでガレージにクルマを入れ、ここでリタイア。ロータスはこれでダブルリタイアとなった。
ロータスの2台はともにハイドロリック系のトラブルによるリタイアとの情報が入った。
37周目 ヴェッテルが1分30秒181のファステストラップをマーク。
39周目 ヒュルケンベルグが2回目のピットイン。
ここまでの順位は、ウェーバー、ヴェッテル、ハミルトン、バトン、シューマッハ、ロズベルグ、クビサ、マッサ、ペトロフ、アロンソ、小林、スーティル、デ・ラ・ロサ、アルグエルスアリ、リウッツィ、バリチェロ、ブエミ、ヒュルケンベルグ、グロック、セナ、チャンドック、ディ・グラッシとなっている。
ヴェッテルがウェーバーのテールに迫り、プレッシャーをかけ続けている。トップの4台は、まだ誰が勝ってもおかしくない状況。
41周目 11コーナーから12コーナーに向けてのストレートで、ヴェッテルがウェーバーに並んだが、ここで両者が接触! ウェーバーがヴェッテルの進路を狭め、行き場を失ったヴェッテルがウェーバーに接触。ヴェッテルはここでクルマを壊してリタイア。ウェーバーは走行を続けているが、3番手に順位を落としている。
1ー2体勢を築いていたレッドブルにとっては大きなショック。これでトップはハミルトン、2番手がバトンとなった。ウェーバーのクルマにダメージがないの か、今後の状況が注目される。
43周目 13番手アルグエルスアリがピットイン。また先ほど接触したウェーバーもピットイン。
ウェーバーはタイヤとノーズを交換してピットアウト。この隙にバトンが1分29秒895のファステストをマーク。
44周目 ここでオンボードカメラにはっきり映る雨粒。最終コーナーからホームストレート付近にかけて降っているようだ。
44周目 マクラーレンのピットから無線で「タイヤをいたわれ」との指示。これは、先ほどのレッドブル同士のアクシデントを受けて、チームメイト同士で無用な争いをしないよう意図したものだと思われる。
リタイアしたヴェッテルがパドックに戻ってきた。怒り心頭の様子で、スタッフを連れてモーターホームへと入っていった。
46周目 現在の順位は1位ハミルトン、2位バトン、3位ウェーバー、4位シューマッハ、5位ロズベルグ、6位クビサ、7位マッサ、8位ペトロフ、9位ア ロンソ、10位小林、11位スーティル、12位デ・ラ・ロサ、13位アルグエルスアリ、14位リウッツィ、15位バリチェロ、16位ブエミ、17位ヒュル ケンベルグ、18位グロック、19位セナ、20位チャンドック、21位ディ・グラッシ。ヴェッテル、コヴァライネン、トゥルーリはリタイア。
コースの一部で雨が降っているが、まだタイヤ交換をするチームはない。ラップライムにもそれほど影響は出ていない様子。
トップのハミルトンと2位バトンの差は0.8秒、31.1秒後方にウェーバー、その8.1秒後方にシューマッハ。
48周目 レーシングスーツを抜いだヴェッテルが報道陣に囲まれている。
48周目 12コーナーから最終コーナーにかけてバトンとハミルトンのバトル。最終コーナーでバトンが前に出てトップに立つ。
ハミルトンも順位を奪い返そうとするが、バトンがこれを抑えてトップをキープしている。
しかし、ターン1でハミルトンがバトンをパス。再びハミルトンがトップに立った。
49周目 なんとアルグエルスアリが1分29秒820のファステストラップをマーク。
セナが2回目のピットストップを行っているが、ここでマシンを降りてリタイア。
51周目 12コーナー手前でスーティルが小林の後ろに迫り、12コーナーでオーバーテイク。この付近は先ほどのレッドブルのアクシデントによるパーツが ちらばっており、スーティルはラインを外した際にそれを踏んでいる。
53周目 トップのハミルトンと2位バトンとの差は2.5秒。ウェーバーまでは25.8秒ある。バトンにはピットから燃料を節約するようにと指示が飛んでいる。
53周目 ウェーバーが1分29秒211のファステストをマーク。
54周目 ペトロフとアロンソが激しい8位争いを繰り広げている。
54周目 アロンソとペトロフがサイドバイサイドでいくつかのコーナーを回ったあと、アロンソが前に出た。ペトロフは大きくコースアウト。タイヤかサスペ ンションにダメージを受けており、後続のクルマがその脇を通りすぎて行く。
ペトロフはなんとか走り続けて、56周目にピットイン。
ここでチャンドックもピットイン。
残り3周 バトンとハミルトンとの差は3.1秒。燃料が厳しいこともあり、トップの2台はこの順位のままゴールを目指すようだ。
残り2周 順位に変動はなく、雨も上がっている。
最終ラップ 小林とデ・ラ・ロサが0.3秒差で10位争いをしている。ポイント争いでもある。
ハミルトンがゆっくりとファイナルラップを走行。最終コーナーを回り、チェッカーフラッグを受けた。今シーズン初優勝。すぐ後ろからバトンがゴール。
トルコグランプリの結果は、1位ハミルトン、2位バトン、3位ウェーバー、4位シューマッハ、5位ロズベルグ、6位クビサ、7位マッサ、8位アロンソ、9 位スーティル、
10位小林、11位デ・ラ・ロサ、12位アルグエルスアリ、13位リウッツィ、14位バリチェロ、15位ペトロフ、16位ブエミ、17位 ヒュルケンベルグ、18位グロック、19位ディ・グラッシ、20位チャンドックとなった。
セナ、ヴェッテル、コヴァライネン、トゥルーリの4台がリタイア。
マクラーレンは中国GP以来、今シーズン2回目の1−2フィニッシュ。また、57周目にペトロフが1分29秒165のファステストラップをマークしてい る。
ドライバーズチャンピオンシップは、ウェーバーが93ポイントで1位は変わらず、2位バトンが88ポイント、3位はハミルトンで84ポイント、4位アロンソが79ポイント、ヴェッテルが5位で78ポイントと、僅差で並んでいる。
コンストラクターズチャンピオンシップは、マクラーレンが今日の結果でレッドブルを再び逆転し、172ポイントでトップを奪い返した。2位レッドブルは 171ポイントで、両者は1ポイント差。3位フェラーリは146ポイントとなっている。
次戦カナダグランプリは、7月13日に決勝レースが行われる。
ヴェッテル 「自分のほうが速いと思った」
トルコGP決勝でチームメイトのマーク・ウェーバーと接触事故を起こしてリタイアとなったセバスチャン・ヴェッテルは、事故直後はかなり興奮して怒りを露にしていたものの、しばらくすると落ち着きを取り戻し、リポーターに事故の状況について説明した。
「そうだね、もちろんあのような出来事が起きた後で今は全く嬉しくないけれど、僕たちは同じスピード、同じペースで、全く同じ状況だった」と、ヴェッテルは大勢のリポーターの前で説明した。「自分のほうが速く走れると思ったし、事故の前の2〜3周は接近していた。僕は内側に飛び込んだけれど、突然クルマを失ったんだ。テレビで見ると、僕たちが接触したことがわかるよ」
ターン12での事故についてどちらに非があるかを尋ねられたヴェッテルは、次のように答えている。「そうだね、僕は相手に責任を押し付けるような人物ではないよ。結局僕たちは1つのチームなんだから、この事実を尊重しなければならないんだ」
「残念ながら、僕のレースは終わってしまった。チームにとっても自分にとってもポイントを獲得することが重要だったけれど、全く異なってしまったよ」
ウェーバー 「面白いバトルだったが望んだ結果ではなかった」
日曜日のトルコGP決勝で、トップを走行するレッドブル2台が接触したのを見て、観客は全員呆然となった。ポールポジションからレースを率いていたマーク・ウェーバーのマシンが、ターン12手前のブレーキング時に、インサイドから仕掛けたチームメイトのセバスチャン・ヴェッテルのマシンと接触したのだ。
ウェーバーはスタートからトップを守り、2位のルイス・ハミルトンの追い上げにも負けなかった。ハミルトンがピットストップで遅れた後は、ヴェッテルがウェーバーの後ろを走行していた。
41周目にヴェッテルがターン12のインサイドに入ると、ヴェッテルの右リアタイヤがウェーバーの左フロントと接触した。
「セブはかなり速いスピードでインサイドに入ってきて、サイドバイサイドになったんだ。彼が急いで右にハンドルをきったから接触してしまった」とウェーバーは語った。その接触によりヴェッテルはリタイアとなり、ウェーバーは3位でフィニッシュした。「かなり速い間に起きたことだった。チームに申し訳ないし、理想的な日ではなかった」
「もちろん僕たちは接触したくはなかったけれど、時々起こり得ることなんだ。望ましくはないけれどね」
ヴェッテルに責任があるか尋ねられると、ウェーバーは「レースは長いから、優勝の保証なんてなかった。面白い数メートルだったけれど、僕たちが望んだ結果ではなかったよ」と語った。