Googleは、街中に存在するWi-Fi無線LANネットワークの通信内容を「ストリートビュー」撮影専用車で収集していた。この収集したWi-Fiデータでは、SSIDやMACアドレスなど、利用者がgoogleサービスを利用した際に、どこからアクセスし、何を検索したか。アクセス位置情報を確定するための「Geo Location API」のために使用されていたと説明していたが…
しかしGoogleはその説明が一部誤っていたことを認め、釈明した。 Googleの説明によると、5月5日ごろにドイツの監査当局 であるData Protection Authority(DPA)が、「ストリートビュー」撮影専用車が収集しているWi-Fiデータの監査を求めてきたため、Googleが改めて内容を精査したところ、以前の説明と異なり、Wi-Fiの通信内容の一部まで収集していたことが明らかになったという。 ※Wi-Fiの通信内容が、偶然とは言え通り過ぎる「ストリートビュー」撮影専用車により収集されていたことにより、パスワードで保護されていないWi-Fi無線LANネットワークが簡単に盗み聞き・盗み見ができる現実が目の前にあるのです。 グーグルでは、「収集していたのは、パスワードで保護されていないWi-Fi無線LANネットワークの通信内容であり。パスワードで保護されている場合は収集されていない。」としていますが、現在でもまだ、撮影専用車は走行しており、「チャンネルを5秒間に1回自動的に切り換えながら進むため、収集されたデータは通信内容の一部に過ぎない。」としていますが、5秒間にどんなデータが送受信されていたのか、知ることが出来た訳です。 Googleでは、「プロジェクトリーダーたちは、通信内容のデータを求めてはおらず、それを使用する意図も持っていなかった」と釈明していますが、ではどんな意図をもってこの行動をしていたのか、説明はありません。 Googleはこの問題を受け、「ストリートビュー車両の使用を停止し、データをGoogleのネットワーク上に隔離してアクセス不能にした。我々は、このデータできるだけ早く削除したいと願っており、許可を得るために、関係各国の政府当局と折衝中だ」とコメントしています。通信の秘密を法律で守っている法を犯したことは事実のようです。 Wi-Fi関連データの収集に関しては、「懸念を生じさせたことを踏まえ、我々はストリートビュー車両によるWi-Fiネットワークデータの収集を完全に中止することが最良であるとの結論に達した」としている。