予選で負傷したマッサは決勝レースを欠場したため、19台のクルマで決勝レースが争われる。予選で10位となったマッサの欠場により、11位以降のドライバーは1つずつポジションを上げてスタートする。
グリッド上では19台のクルマがスタートを待っており、ほとんどのクルマがソフトタイヤを履いているが、ヴェッテルはハードタイヤを選んだ。
現地時間午後2時、19台のクルマがフォーメーションラップに向かった。
マッサのガレージに置かれたメッセージボードには「がんばれフェリペ」と書かれている。
全車がスターティンググリッドに着いた。
シグナルがブラックアウトし、レーススタート!
アロンソがいいスタート、ハミルトンが2番手まで順位を上げるが、ウェーバーに交わされた。ヴェッテルは7番手まで順位を落としており、ライコネンが4番手にポジションを上げた。
アロンソを先頭に、ウェーバー、ハミルトン、ライコネン、ロズベルグ、コヴァライネン、ヴェッテル、中嶋、バトン、トゥルーリの順番でセクター2を通過した。
2周目 スーティルがピットに入った。バトンは1コーナーで中嶋を抜いて8番手にポジションを上げた。
1周目を終えた時点での順位は、アロンソ、ウェーバー、ハミルトン、ライコネン、ロズベルグ、コヴァライネン、ヴェッテル、バトン、中嶋、トゥルーリ、ピケ、グロック、クビサ、ブエミ、ハイドフェルド、バリチェロ、フィジケラ、アルグエルスアリ、スーティルとなっている。
3周目 アロンソが1分24秒436のファステストを記録し、ウェーバーに2秒3の差をつけている。燃料が一番軽いアロンソは3ストップ作戦を使うと思われる。
5周目 ハミルトンがウェーバーを抜いて2番手にポジションを上げた。
スタート直後のリプレイ映像では、KERS搭載車がすーっと順位を上げているのがよくわかる。出遅れたヴェッテルはライコネンと軽く接触したようだ。
6周目 ハミルトンが1分23秒218のファステストを記録した。アロンソとハミルトンの差は2秒5となっている。その後ろでは、4番手のライコネンがウェーバーにコンマ9秒まで迫っている。
7周目 アロンソとハミルトンの差は2秒1に縮まった。ハミルトンはコンマ4秒ずつアロンソとの差を詰めている。
ピットに入ったスーティルはリタイアとなった。
8周目 アロンソは1分24秒268、ハミルトンは1分23秒599、ウェーバーは1分23秒836のペースで走行している。
9周目 ウェーバーが1分23秒190のファステストを記録した。アロンソは無線で燃料ポンプの調子がおかしいと伝えている。また、右リアタイヤをかなり痛めている。
10周目 アロンソとハミルトンの差は1秒2まで縮まった。ハミルトンとウェーバーの差は1秒9、ウェーバーとライコネンの差はコンマ8秒だ。
レースコントロールから、ライコネンのスタート時の幅寄せが審議対象となったことが伝えられた。審議はレース後に行われる。
12周目 アロンソがピットイン。再びソフトタイヤに交換し、6秒4の作業でコースに戻った。
アロンソはトゥルーリの後ろの10番手でコースに復帰したが、右フロントタイヤのパーツがとれてしまい、大幅にペースを落としている。右フロントタイヤはしっかりはまっていなかったようで、結果的にタイヤは外れてしまった。彼は懸命にピットに戻ろうと走行している。
14周目 アロンソはピットに戻り、今度はハードタイヤに交換した。給油は行っていない。
14周目 8番手の中嶋はバトンとの差をコンマ5秒まで詰めている。
15周目 ハミルトンは1分22秒795でファステストを更新した。ウェーバーとの差は3秒6となっている。
17周目 アロンソが再びピットに入った。彼はクルマをガレージに入れ、リタイアとなった。
18周目 中嶋はバトンの後ろにぴたりとつけている。両者の差はコンマ5秒だ。中嶋の後ろには1秒離れてトゥルーリがいる。
19周目 ハイドフェルドがピットイン。
20周目 ライコネンとウェーバーがピットイン。ライコネンはソフトに、ウェーバーはハードタイヤに交換した。ウェーバーは作業に手間取り、ライコネンに抜かれてしまった。
21周目 ハミルトンがピットイン。ソフトタイヤに交換し、10秒3の作業でコースに戻った。ロズベルグもピットに入り、彼もソフトタイヤに交換している。
ロズベルグはウェーバーの前でコースに戻ったが、直後にウェーバーが彼を抜き返している。
ウェーバーのピット作業の遅れは給油リグが抜ける前にロリポップが上がってしまったことが原因のようだ。
22周目 ヴェッテルとコヴァライネンがピットイン。コヴァライネンはソフト、ヴェッテルはハードタイヤに交換した。クビサもピットに入っている。
23周目 中嶋がピットイン。ソフトタイヤに交換し、9秒4の作業でコースに戻った。彼は15番手でコースに復帰している。
24周目 ピケがピットイン。ソフトタイヤに交換した。リタイアしたアロンソはプレスに囲まれてインタビューに答えている。
コースに戻ったピケは中嶋をオーバーテイクし、15番手にポジションを上げた。
25周目 現在はハミルトンがトップ、バトン、トゥルーリ、ライコネン、グロックが続く。バトンとトヨタの2台はまだピットに入っていない。
グロックの後ろにはウェーバー、コヴァライネン、ロズベルグ、ヴェッテルが続いている。
26周目 バトンがピットイン。ソフトタイヤに交換し、8秒7の作業でコースに戻った。彼はフィジケラの後ろの12番手となった。
27周目 ブエミがピットイン。ハミルトンは1分23秒681、ライコネンは1分23秒892、ウェーバーは1分24秒256のペースで走行している。
ヴェッテルは無線で何かが壊れていると伝えており、リプレイ映像によると彼のクルマのリアから何かが漏れているのがわかる。
ヴェッテルは無線で何かが壊れていると伝えており、リプレイ映像によると彼のクルマのリアから何かが漏れているのがわかる。
28周目 ヴェッテルがピットイン。フロントノーズを交換した。タイヤも再び交換し、ハードタイヤを装着した。
29周目 トゥルーリがピットイン。ソフトタイヤに交換し、バリチェロの後ろ8番手でコースに復帰した。
アルグエルスアリもピットに入り、ソフトタイヤに交換した。決勝レースでは初めてのピット作業だったが、スムーズに行うことが出来た。
30周目 フィジケラがピットイン。ソフトタイヤに交換し、6秒6の作業でコースに戻った。
予定外のピット作業を行ったヴェッテルは再びピットに入り、ガレージにクルマを入れてしまった。
31周目 ヴェッテルはクルマを降りてリタイアとなった。ペースが上がらないバトンは無線でオーバーステアがひどいと伝えている。
32周目 現在の順位は、ハミルトン、ライコネン、グロック、ウェーバー、コヴァライネン、ロズベルグ、バリチェロ、トゥルーリ、バトン、ピケ、中嶋、ハイドフェルド、クビサ、ブエミ、フィジケラ、アルグエルスアリとなっている。
33周目 グロックがピットイン。ソフトタイヤに交換し、7秒7の作業でコースに戻った。彼はバリチェロの後ろの7番手となった。これでピットストップを行っていないのはバリチェロだけとなった。
34周目 バリチェロがピットイン。これで全車がピットに入ったことになる。
4番手のコヴァライネンはウェーバーにコンマ7秒まで迫っている。ウェーバーのクルーは、11秒前を走るライコネンを捕まえることができると無線で伝えている。
先ほどピット作業を行ったバリチェロは、クビサの後ろの13番手となった。
36周目 ウェーバーはライコネンからコンマ7秒ずつ遅れており、コヴァライネンにコンマ8秒差に迫られている。
37周目 ハミルトンとライコネンの差は6秒8、ライコネンとウェーバーの差は12秒7、ウェーバーとコヴァライネンの差はコンマ8秒、コヴァライネンとロズベルグの差は1秒2となっている。
ちなみに、トップのハミルトンと最後尾のアルグエルスアリとの差は66秒6となっている。アルグエルスアリはデビューレースにしては落ち着いた走りを見せており、1分24秒台前半のタイムで走行している。
40周目 ブエミがピットイン。彼はピットに入る直前にスピンを喫していた。
41周目 10番手の中嶋は前を走るピケにコンマ6秒まで迫っている。両ドライバーはポイント獲得に向けて必死だ。
44周目 ハミルトンとライコネンの差は7秒4、ライコネンとウェーバーの差は16秒7となっている。レッドブルはウェーバーに飛ばせという指示を出している。
45周目 コヴァライネンがピットイン。ハードタイヤに交換し、8秒1の作業でコースに戻った。
コヴァライネンはグロックの後ろの6番手でコースに復帰した。
46周目 ライコネンがピットイン。ハードタイヤに交換してピットを出ようとしたが、なかなかエンジンがかからず、時間がかかってしまった。
47周目 ハミルトンがピットイン。ハードタイヤに交換してコースに戻った。
48周目 14番手のフィジケラがピットイン。
49周目 ピケがピットイン。3番手のロズベルグはウェーバーにコンマ8秒差に迫っている。
50周目 ロズベルグがピットイン。ハードタイヤに交換し、6秒7の作業でコースに戻った。彼は5番手でコースに復帰している。
10番手のハイドフェルドもピットに入っている。
51周目 ウェーバーがピットイン。ソフトタイヤに交換して7秒4の作業でコースに戻った。彼はロズベルグの前の4番手となった。
予選後に表彰台が目標と語っていたロズベルグは、自力で表彰台を目指さなければならなくなった。
52周目 3番手のグロックは前を走るライコネンにコンマ5秒まで迫っている。彼はまだ2回目のピット作業を行っていない。セカンドスティントが長めの彼が、2回目のピットストップを終えてどの位置に戻るかが注目だ。
53周目 11番手のクビサがピットイン。アルグエルスアリもピットに入った。12番手のハイドフェルドの後ろにはコンマ6秒差でピケが迫っている。
54周目 トップのハミルトンと2番手のライコネンの差は16秒4となっている。ライコネンの後ろにはコンマ5秒差でグロックが迫っており、グロックと4番手のウェーバーとの差は10秒1となっている。
残り15周 8番手を走行していたバトンがピットに入った。彼は5秒7の作業でコースに戻っている。
残り14周 中嶋がピットイン。10番手でコースに復帰した。
残り13周 バリチェロがピットイン。バトンはハードタイヤで1分22秒706の自己ベストをマークしている。彼は現在8番手を走行している。
残り12周 7番手のトゥルーリがピットイン。
残り11周 依然としてグロックはハードプッシュを続けている。バトンはトゥルーリを交わして7番手にポジションを上げた。中嶋はトゥルーリの真後ろにつけており、ポイント獲得に向けて猛プッシュをしている。
残り10周 グロックがピットイン。ハードタイヤに交換し、5秒の作業でコースに戻った。彼は6番手でコースに復帰している。
残り9周 現在の順位は、ハミルトン、ライコネン、ウェーバー、ロズベルグ、コヴァライネン、グロック、バトン、トゥルーリ、中嶋、バリチェロ、ハイドフェルド、ピケ、クビサ、フィジケラ、アルグエルスアリ、ブエミとなっている。
バリチェロは中嶋にコンマ4秒まで迫っている。中嶋の前にはコンマ8秒差でトゥルーリが走行しており、この3台が連なっている。
残り8周 ライコネンとウェーバーの差は6秒5まで縮まった。ライコネンとウェーバーは1分22秒台後半で走行している。
残り6周 ペースを緩めていたハミルトンは、セクター1を最速タイムで通過した。彼は1分22秒台にペースを戻している。
残り5周 いよいよレースも残り5周となった。ハミルトンの今季初優勝がはっきりと見えてきた。また、デビューレースを迎えているアルグエルスアリは完走まであとわずかとなっている。
ここでウェーバーが1分21秒931のファステストラップを記録した。
残り4周 依然としてトゥルーリの後ろに列ができている。10番手のバリチェロはオーバーテイクのチャンスを伺っている。
残り2周 ウェーバーはライコネンとの差をコンマ3秒ずつ詰めており、両者の差は4秒となっている。
ファイナルラップ ハミルトンはライコネンに13秒6の差をつけてファイナルラップに突入した。トゥルーリ、中嶋、バリチェロは接近戦となっているが、ここはオーバーテイクのチャンスがない。
レース終了! ハミルトンがトップチェッカーを受け、今シーズン初優勝を飾った。ライコネンが2位、ウェーバーが3位となったが、ライコネンはレース後に審議されることになっている。以下は、4位ロズベルグ、5位コヴァライネン、6位グロック、7位バトン、8位トゥルーリ、9位中嶋、10位バリチェロ、11位ハイドフェルド、12位ピケ、13位クビサ、14位フィジケラ、15位アルグエルスアリ、16位ブエミとなった。
ドライバーズチャンピオンシップは、バトンが70ポイントでトップをキープし、ノーポイントに終わったヴェッテルはウェーバーに交わされて3位に後退した。10ポイントを追加したハミルトンは8位に順位を上げた。
コンストラクターズは、ブラウンが114ポイント、レッドブルが98.5ポイント、フェラーリが40ポイントでトヨタを抜いて3位となった。
以上がハンガリーGP決勝の結果だが、審議の結果によってはライコネンの順位が変わる可能性もある。
ハンガリーGP決勝:ハミルトンが今季初優勝、2位はライコネン
決勝
Pos. ドライバー コンストラクターズ Tyres Time
1 L・ハミルトン マクラーレン 1:38:23.876
2 K・ライコネン フェラーリ + 11.529
3 M・ウェーバー レッドブル + 16.886
4 N・ロズベルグ ウィリアムズ + 26.967
5 H・コヴァライネン マクラーレン + 34.392
6 T・グロック トヨタ + 35.237
7 J・バトン ブラウンGP + 55.088
8 J・トゥルーリ トヨタ + 1:08.172
9 中嶋 一貴 ウィリアムズ + 1:08.774
10 R・バリチェロ ブラウンGP + 1:09.256
11 N・ハイドフェルド BMW + 1:10.600
12 N・ピケ ルノー + 1:11.500
13 R・クビサ BMW + 1:14.000
14 G・フィジケラ フォースインディア + 1 laps
15 J・アルグエルスアリ トロロッソ + 1 laps
16 S・ブエミ トロロッソ + 1 laps
Did not finish
17 S・ヴェッテル レッドブル + 41 laps
18 F・アロンソ ルノー + 55 laps
19 A・スーティル フォースインディア + 69 laps