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July 2, 2009 space
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ツングースカ大爆発の謎!101年前の謎を解く手がかりは…

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シベリアで101年前、1908年(明治41年)にあった「ツングースカ大爆発」は、乾いた隕石(いんせき)や小惑星ではなく氷の核を持つ彗星(すいせい)が起こしたらしいとする論文を米コーネル大のチームが発表した。謎解きの手がかりを与えたのは米航空宇宙局(NASA)のスペースシャトルだった。米地球物理学連合の専門誌(電子版)に掲載された。
 

夜光雲

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 ちょうど101年前の1908年(明治41年)6月30日の明け方、西シベリア(Siberia)の上空で大爆発が起こり、2000平方キロメートルにわたり樹木8000万本がなぎ倒された。爆発の規模が広島に投下された原子爆弾の1000倍にも匹敵するというこの「ツングースカ大爆発(Tunguska Event)」の謎は、いまだ解けていない。
 
 ツングースカ大爆発は1908年6月30日、シベリア上空で起きた。この数日後、約5千キロ離れた英国などで夜空が異常に明るくなる現象が観測された。コーネル大のマイケル・ケリー教授らは、夜間、非常に明るく見える夜光雲と呼ばれる現象だった可能性が高いと結論づけている。
 
 現場の近くに居合わせた遊牧民エヴェンキは、爆発の衝撃で家や家畜が空中に投げ出された様子を語った。現場から1500キロメートル離れたイルクーツク(Irkutsk)では、爆発による衝撃が地震として感知された。また、この爆発はあまりにも巨大だったため、英ロンドン(London)では夜空の下で新聞が読めるほどだったという。
 
 ツングースカ大爆発に関するこれまでの推定値は、こういったエアバーストによって生まれるエネルギーを正確に計算に入れていない。地上での爆発のエネルギーは、これまでTNT火薬10〜20メガトンに相当すると推定されていたが、Boslough氏らは、3〜5メガトン相当だった可能性が高いと述べている。これは、衝突したのはこれまで考えられていたよりももっと小さな天体だったということを意味する。
 
 夜光雲は、高度80キロ程度の「中間圏」と呼ばれる高空に水分がまき散らされてできる現象とされる。同教授らは、スペースシャトルの打ち上げ時に約300トンの水蒸気が高空にまき散らされることに注目。07年8月のエンデバーの打ち上げの数日後に夜光雲ができたことを確認した。
 

夜光雲

 
 この結果、ケリー教授らは、氷の核を持つ彗星が大気圏に突入して大爆発を起こしたとした。飛散した水蒸気が夜光雲になったとする。水蒸気がツングースカから英国の上空までまとまって移動する説明はつけにくいが、チームは「(シャトルが)100年前の殺人事件の謎を解いたようなもの」と表現している。

 ツングースカ大爆発は、約300平方キロに及ぶ森林をなぎ倒す破壊力を持っていた。目撃者が少ないうえ、クレーターが見つかっておらず、決め手がなかった。
 

 ツングースカ大爆発 - Wikipedia
 
 ツングースカ大爆発(ツングースカだいばくはつ、ロシア語:Тунгусский метеорит英語:Tunguska explosion)とは1908年6月30日7時2分(現地時間)頃、ロシア帝国領中央シベリア、エニセイ川支流のポドカメンナヤ・ツングースカ川上流(現・ロシア連邦エヴェンキ自治管区内。2007年にクラスノヤルスク地方と統合)の上空(北緯60度55分0秒東経101度57分0秒 )で起こった天体爆発である。ツングースカ事件とも言われる。

巨大な爆発であったが近くに村が無かったため、死者は1名だけだった。


 
 
夜光雲 - Wikipedia
 
 夜光雲(やこううん, 英:noctilucent clouds, NLC)は中間圏にできる特殊な雲で、日の出前や日没後に観測される気象現象である。夏になっている北・南どちらかの半球の高緯度地域で多く発生する。極中間圏雲(polar mesospheric clouds, PMC)とも呼ぶ。
 
通常の雲が地上〜10km付近にできるのに対し、夜光雲は地上約75〜85 kmの中間圏界面付近にできる。高度の高い位置に発生するため、太陽が地平線付近にあるとき下から日が当たり、青白く輝いて見える。高度15〜30kmにできる真珠母雲(極成層雲)とは、できる高さも色も異なるが、地上からは区別が難しい場合もある。

発生する時間帯は特に決まっていないが、日の出や日没前に観測されやすいのは、以下のような理由と考えられている。昼間は、対流圏や成層圏の厚い大気や、その中に含まれる水蒸気・エアロゾルなどが太陽光を散乱して上空の雲が見えにくくなる。また夜間は、普通の雲と同じように、自ら発光しない雲を照らす光が当たらないこと、普通の雲を夜に照らす市街地の明かりが上空には届かないことなどが挙げられる。また、地上の雲が邪魔して観測できないことも多く、観測のチャンスはあまり多くない。


 

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