土星の輪が見えなくなる「消失現象」が8月11日に約15年ぶりに確認できます。地球から見て輪が真横に位置するためで、しし座の方向にある土星の輪が、次第に細くなる様子が観察できる。
太陽系第6番目の惑星である土星は、木星に次いで大きな惑星です。また小望遠鏡でも見ることができる美しい「環(わ)」を持つことで知られています。土星以外の惑星では、木星、天王星、海王星で環が発見されていますが、どれも細かったり、不完全なものだったりで、土星ほど発達した環を持つ惑星は、ほかにありません。 土星の環は、土星の公転軌道面から26.7度傾いていて、その傾きを保ったまま太陽のまわりを約30年かけて一周しています。輪も同じように傾いている。地球から見ると約15年周期で変化して見えます。 「真横から見る→上側から見る→真横から見る→下側から見る→真横から見る」