FIAは、2010年のF1世界選手権のエントリーリストを発表した。現在参戦している10チーム全てがエントリーされた他、USF1、カンポス、マノーの3チームが新たに加わった。来シーズンは13チーム26台のクルマでチャンピオンシップが争われる。
FIAは金曜日の正午前にエントリーリストを発表し、大方の予想通りのラインナップとなった。FOTAは今も4000万ポンドの予算制限を認めておらずFIAとの話し合いが続いているが、FIA代表のマックス・モズレーはレギュレーション上ではルール変更は参戦チームする全チームの承認がないとできないことを主張し、予算制限に反対するチームに無条件でのエントリーを呼びかけていた。
以下が2010年のF1世界選手権に参戦する13チーム。 (アルファベット順で記載、カッコ内はエンジンメーカー) AT&Tウィリアムズ(トヨタ) BMWザウバーF1チーム(BMW) ブラウンGPフォーミュラワンチーム(TBA) カンポスグランプリ(コスワース) フォースインディアF1チーム(メルセデス) マノーグランプリ(コスワース) パナソニック・トヨタレーシング(トヨタ) レッドブルレーシング(TBA) ルノーF1チーム(ルノー) スクーデリア・フェラーリ・マルボロ(フェラーリ) スクーデリア・トロロッソ(TBA) チームUSF1(コスワース) ボーダフォン・マクラーレンメルセデス(メルセデス)
フェラーリ代表のステファノ・ドメニカリは、水曜日に行われたFOTAの会議の後で次のような声明文を発表した。「フェラーリの立場は変わらない。5月29日に遡るが、我々はFOTAの他チームとともに条件付きでのエントリーを提出した。このエントリーに加えて、我々はその他の要素と交えて大幅なコスト削減に関する提案書をFIAに提出している。いつものことだが、我々は全てのチームが受け入れられる解決策を見つけるために全力を尽くすつもりだ。もしこれが不可能なら、FIAは2010年のFIAフォーミュラワン世界選手権のエントリーリストにフェラーリを加えることができないだろう」 フェラーリ FIAによる無条件エントリーに反発 金曜日にFIAが発表した2010年シーズンのエントリーリストでは、フェラーリチームは無条件でエントリーしたことになっているが、チームはこれを不服として公式声明を発表した。チームは声明文の中でFIAが無断でフェラーリを無条件エントリーしたと主張している。 フェラーリはFIAがエントリーリストを発表した後に以下のような声明文を出した。 「フェラーリは、2009年5月29日に2010年FIAフォーミュラワン世界選手権のエントリーを条件付きで提出した。今日現在これらの条件は認められていないが、それにも関わらず、またフェラーリが以前にFIAに宛てた文書による通知が認められていないにも関わらず、FIAはフェラーリを無条件参加として来年のF1世界選手権に含めた」
「いかなる誤解も回避するために、フェラーリはFIAとの契約書に従って存在する我々の権利を侵害するFIAが採用したレギュレーションの下で2010年のFIAフォーミュラワン世界選手権に参加しないことを再確認する」
ローラ FIAとの話し合いを継続 ローラグループは、来シーズンのF1参戦を諦めていないことを明らかにした。金曜日に発表された2010年のエントリーリストにローラの名前はなかったが、同チームは来シーズンからの参戦に向けてFIAとの話し合いを続けていくという。 ローラグループは以下のような声明文を発表した。 「ローラグループは、2010年のFIAフォーミュラワン世界選手権の暫定エントリーリストを発表したFIAから通達を受け取ったことを認める。ローラF1チームはこれまでのところ参入リストに記載されなかったが、2009年6月19日の期日まで新たなエントリーの可能性についてFIAとの話し合いを続けていくつもりだ」