予選で16位となったハミルトンは、ギアボックスを交換したことにより最後尾の20位となったが、グロックがピットレーンからのスタートを選び、ハミルトンは19番グリッドからのスタートとなった。
現地時間午後14時、フォーメーションラップがスタートした。
スタート直前にロズベルグのクルマから煙が上がったが、彼は問題なくスタートしている。
各車スタート位置についた。
シグナルがブラックアウトし、レーススタート!
バトンが順調なスタートを切る。ライコネンはいまいち伸びない。
バリチェロがライコネンを抜いて2番手となった。
ライコネンの後ろにはヴェッテル、マッサ、ロズベルグ、コヴァライネンが続いている。
後方ではハミルトンがトゥルーリを交わして18番手にポジションを上げた。
1周目を終えた時点での順位は、バトン、バリチェロ、ライコネン、ヴェッテル、マッサ、ロズベルグ、コヴァライネン、ウェーバー、アロンソ、中嶋、ピケ、ブエミ、ボーデ、スーティル、フィジケラ、ハイドフェルド、クビサ、ハミルトン、トゥルーリ、グロックとなった。
2周目 クビサがピットに入った。
4周目 バトンが1分18秒292のタイムをマークした。バリチェロとの差は1秒2となっている。
17番手のハミルトンは、前を行くハイドフェルドの後ろにぴたりとつけている。ハミルトンはソフトタイヤ、ハイドフェルドはハードタイヤを履いている。
5周目 ヴェッテルはセクター1で苦戦しており、他のドライバーよりも1秒遅い。
後ろを走るマッサがヌーヴェルシケインでオーバーテイクを試みるも、抜けなかった。
6周目 ライコネンが1分17秒278のファステストを記録した。ヴェッテルはリアが流れてしまっている。
マッサが再びヌーヴェルでオーバーテイクを仕掛けてヴェッテルを抜くも、シケインをカットしてしまったため、スローダウンして彼を前に行かせた。しかし、その隙にロズベルグがマッサを抜いた。
8周目 トップ3のクルマが1分17秒台で走る中、ヴェッテルは1分20秒台で走行しており、彼の後ろに渋滞が出来ている。
3番手のライコネンと4番手のヴェッテルの差は13秒に開いてしまった。
9周目 ソフトタイヤを履いているバリチェロに、チームからタイヤを労るように指示が出た。
ヴェッテルはロズベルグ、マッサ、コヴァライネンにも抜かれ、ピットに入った。
10周目 ハミルトンがピットイン。ハードタイヤに交換した。
1コーナーではブエミが前を走っていたピケに衝突してしまった。
11周目 ピケとスーティルがピットに入った。
12周目 2番手を走行中のバリチェロのペースが上がらず、ライコネンが真後ろにつけた。
バリチェロとヴェッテルが履いているソフトタイヤは摩耗が激しく、ペースダウンが著しい。
13周目 マッサが1分16秒383のファステストを更新した。チームからはブラウンとのタイム比較が伝えられ、今のペースを維持するように指示がでている。
14周目 バリチェロとライコネンの差はコンマ5秒となっている。トップのバトンと2番手のバリチェロには10秒の差があり、バリチェロがふたをしている状態だ。
15周目 ライコネンがピットイン。再びハードタイヤに交換した。
バトンがトップ、ブラウンGPが1−2体勢を築いている。
15周目 ヴェッテルがバリアに接触し、リタイアとなった。
16周目 バリチェロがピットイン。かなり短いピット作業を終えて、再びライコネンの前でコースに戻った。
バトンもピットに入り、ハードタイヤに交換してコースに戻った。彼はロズベルグとマッサの間に入った。
17周目 ロズベルグがピットイン。ハードタイヤに交換してコースに戻った。
19周目 トップのバトンは1分17秒022で走行している。まだピットに入っていないマッサがコンマ8秒後ろにつけており、コヴァライネン、ウェーバー、バリチェロの順となっている。
20周目 マッサがピットイン。再びハードタイヤに交換してコースに戻った。彼はアロンソの後ろの7番手となった。
21周目 コヴァライネンがピットイン。再びハードタイヤに交換して10秒の作業でコースに戻った。
22周目 ウェーバーがピットイン。再びハードタイヤに交換してコースに戻った。彼はマッサの後ろ、ロズベルグの前でコースに戻った。
これで、上位陣でピットに入っていないのはアロンソと中嶋だ。
23周目 トップのバトンは1分16秒911のペースで走行し、2番手のバリチェロに16秒の差をつけている。バリチェロの後ろには2秒3差でライコネンがいる。
26周目 バトンとバリチェロの差は変わらず16秒5となっている。現在の順位は、バトン、バリチェロ、ライコネン、アロンソ、マッサ、ウェーバー、ロズベルグ、コヴァライネン、中嶋、ボーデ、フィジケラ、ハイドフェルド、トゥルーリ、グロック、クビサ、ハミルトン、スーティルとなっている。ヴェッテル、ピケ、ブエミはリタイアとなった。
まだピットに入っていないのは、アロンソ、中嶋、ボーデ、フィジケラ、ハイドフェルド、トゥルーリ、グロックだ。
28周目 アロンソがピットイン。再びハードタイヤに交換した。彼は2ストップ作戦で、最終スティントが非常に短くなると思われる。
30周目 クビサがピットに入り、そのままリタイアとなった。
31周目 マッサが1分15秒908でファステストを更新した。ライコネンも1分15秒台で走行している。
33周目 再びマッサがファステストラップを更新した。ペースを上げるマッサに対して、チームはライコネンにペースを上げないとマッサに交わされる可能性があると無線で伝えた。
最後のストップを終えてバトンがトップを守る
34周目 トップのバトンと2番手のバリチェロの差は14秒6となった。その3秒7後ろにライコネンが付けており、ライコネンとマッサの差は3秒1となっている。
35周目 中嶋がピットイン。再びハードタイヤに交換してコースに戻った。
38周目 バリチェロとライコネンの差は2秒7に縮まった。ライコネンとマッサの差も2秒7に縮まっている。
41周目 バリチェロとライコネンの差が1秒4に縮まった。バリチェロの前には周回遅れのクルマがいる。
マッサにはチームからシケインをカットするなと指示が飛んでいる。彼は度々カットを繰り返しているようだ。
42周目 ウェーバーが1分15秒567のファステストを記録した。彼は現在5番手だ。
ここで13番手のハイドフェルドがピットに入った。
45周目 ライコネンがシケインをカットするリプレイが流れた。今回のモナコGPでは、シケインカットを乱用しないようにレーススチュワードから警告が出ている。
47周目 トップのバトンから7番手のコヴァライネンまでが1分15秒台で走行している。バトンとバリチェロの差は19秒9だ。バリチェロとライコネンは2秒5、ライコネンとマッサは2秒6の差となっている。
49周目 バトンが1分15秒190のファステストラップを記録した。そろそろピットインが近いか。
50周目 トゥルーリがピットイン。バリチェロもピットに入り、ハードタイヤに交換してコースに戻った。スーティルもピットに入っている。
51周目 バトンがピットイン。ハードタイヤに交換し、ライコネンの後ろでコースに戻った。
52周目 コヴァライネンがプールサイドシケインで壁に突っ込み、リタイアとなった。
53周目 ライコネンがピットイン。ソフトタイヤに交換し、バリチェロの後ろでコースに戻った。
54周目 ハミルトンがピットイン。タイヤとともにノーズを交換してコースに戻った。
56周目 マッサとウェーバーがピットイン。マッサがライコネンの後ろの4番手でコースに戻った。その後ろにウェーバーが続いている。
57周目 ここでやっとグロックが初めてピットに入った。ソフトタイヤに交換してコースに戻った。彼はレース前の車体重量が700kgと最も重かった。
58周目 トップのバトンは1分16秒343で走行しており、バリチェロが12秒6差でつけている。バリチェロとライコネンの差は4秒7となっている。
60周目 現在の順位は、バトン、バリチェロ、ライコネン、マッサ、ロズベルグ、ウェーバー、アロンソ、ボーデ、フィジケラ、中嶋、ハイドフェルド、トゥルーリ、グロック、ハミルトン、スーティルとなっている。
残り15周 バリチェロとライコネンの差が6秒8に開いた。トップのバトンとバリチェロは1分16秒台、フェラーリの2台が1分17秒台と、ペースにタイヤの差が出ている。
残り13周 ロズベルグがピットイン。ソフトタイヤに交換して7番手でコースに戻った。
残り12周 トゥルーリとアロンソがピットに入った。
アロンソはロズベルグの後ろの7番手でコースに戻った。
残り10周 3番手のライコネンと4番手のマッサの差が1秒1に縮まった。後方では、9番手のフィジケラがポイント獲得を目指して前を走るボーデに1秒差まで迫っている。
残り7周 後方では12番手のハイドフェルドの後ろに渋滞ができている。ハイドフェルドの真後ろにハミルトンが迫り、グロックが彼の後に続いている。
残り6周 中嶋がピットイン。
残り4周 バトンとバリチェロの差は10秒7となった。ライコネンはバリチェロとの差を少しずつ詰めている。
残り3周 ハミルトンはハイドフェルドを抜くことができず、コンマ5秒後ろにつけている。
ファイナルラップ バトンがバリチェロに10秒の差をつけてファイナルラップに突入した。
ここで中嶋がミラボーでバリアに突っ込み、リタイアとなった。
レース終了! イエローフラッグが出される中、バトンがモナコ初制覇を成し遂げた。バリチェロが2位、ライコネンが今シーズン初の表彰台を獲得した。
以下は、4位マッサ、5位ウェーバー、6位ロズベルグ、7位アロンソ、8位ボーデ、9位フィジケラ、10位グロック、11位ハイドフェルド、12位ハミルトン、13位トゥルーリ、14位スーティルとなり、ファイナルラップでクラッシュした中嶋は15位完走扱いとなった。
コヴァライネン、クビサ、ヴェッテル、ピケ、ブエミがリタイアに終わっている。
10ポイントを獲得したバトンは、ドライバーズチャンピオンシップでのポイント数を51に伸ばし、バリチェロが35ポイント、ヴェッテルが23ポイント、ウェーバー、トゥルーリと続いている。また、6ポイントを獲得したライコネンが8位となった。
コンストラクターズもブラウンが更にリードを広げ、フェラーリが17ポイントで4位に浮上した。
次戦のトルコGPは2週間後の6月7日にイスタンブールパークサーキットで開催される。ここまで3連覇を達成し、競争力を高めているフェラーリのマッサに注目が集まる。