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April 19, 2009 space
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F1中国GP 決勝は…波乱の予感!雨のレースをレッドブルが1−2で上海を制覇!!

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2009年F1中国GPは、いよいよ決勝レースの時を迎えた。現地は雨。気温20℃、路面温度19℃、湿度89%となっている。予選で下位に沈んだクビサと、グリッド降格ペナルティを受けたグロックはピットレーンスタートを選択。燃料を軽くして上位グリッドに並んだクルマの作戦が注目される。なお、レースはセーフティーカースタートとなることが発表されている。
 

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 シグナルがグリーンに代わり、セーフティーカーを先頭に車列が動き出す。低速でのスタートとはいえ、正面からの映像では後続のクルマが見えないほどの水煙が上っている。
 
ピットスタートのクルマは、シグナルがグリーンに変わるとともに給油を行っている。雨はかなり強く、路面は川のような状態になっている部分も見受けられる。ドライバーの無線で、視界がかなり悪い状況が伝えられている。
 
3周目 現在のラップタイムは2分45秒台。マッサが最終コーナーでコントロールを失ってコースアウトしたが、すぐにコースに戻っている。

4周目 スーティルがコースアウト。グラベル上を走り、なんとかコースに戻っている。

3周目を終えて、現在の順位は1位ヴェッテル、2位アロンソ、3位ウェーバー、4位バリチェロ、5位バトン、6位トゥルーリ、7位ロズベルグ、8位ライコネン、9位ハミルトン、10位ブエミ、11位ハイドフェルド、12位コヴァライネン、13位マッサ、14位中嶋、15位ボーデ、16位ピケ、17位フィジケラ、18位スーティル、19位クビサ、20位グロックとなっている。

5周目 スーティルがピットストップ。給油をして再びコースへ。スーティルはもともと非常に軽い燃料を積んでいた。

5周目 最終コーナーで今度はライコネンがコースアウト。路面温度がまったく上らず、クルマのコントロールが難しくなっている様子。

雨のレースでは、KERSの使い方もドライレースとは違ってくる。今回はKERSを搭載しているのはマクラーレンの2台とハイドフェルドのみ。ウェットレースではほとんど使えないという見方もあり、セーフティーカーが出てからのレース展開が注目される。

6周目 ロズベルグがピットストップ。タイヤも交換してコースへと戻る。

7周目 まだセーフティーカーが続く。雨の量は変わっていないように見えるので、もうしばらくこの状態が続くものと思われる。レース前の予測では、早いクルマは10周目くらいからピットストップを始めると思われていたため、そろそろ戦略の見直しを迫られるチームがでるはずだ。

7周目をおえたところでアロンソがピットへ。給油を行い、タイヤ交換をして、8.4秒。ピットレーン出口で、隊列が通過するまで赤信号で待ってからコースへと戻る。また、ここでセーフティーカーが戻るサインが出た。セーフティーカーが戻るタイミングとの兼ね合いで見れば、アロンソのピットストップはベストのタイミングだったと言えるだろう。
 
リスタートを目前にして、各車タイヤに熱を入れている。最終コーナーでセーフティーカーが戻り、レース再開。各車、隊列通りの順位で1コーナーを曲がり、大きな混乱はなかった。

9周目 ハミルトンがライコネンを抜いて6番手に浮上。現在のトップはっヴェッテル、2位はウェーバーだが、この2台は燃料が軽いため、まもなくピットストップを行うものと考えられる。

10周目 トップのヴェッテルが1分57秒140のファステストラップ。

10周目 ライコネンが無線でエンジンの不調を訴えている。後ろにはトロロッソのブエミが迫っており、コーナーでは追いつめられつつある。

11周目 ライコネンを追っていたブエミが最終コーナーでコースアウト。また別の場所でハイドフェルドもコースを外れている。両車ともコースに戻っている。

11周目 ハミルトンがトゥルーリを抜いて5位に浮上。

12周目 現在の順位は1位ヴェッテル、2位ウェーバー、3位バトン、4位バリチェロ、5位ハミルトン、6位トゥルーリ、7位ライコネン、8位ブエミ、9位マッサ、10位コヴァライネン、11位ボーデ、12位ハイドフェルド、13位グロック、14位中嶋、15位ピケ、16位フィジケラ、17位クビサ、18位スーティル、19位ロズベルグ、20位アロンソとなっている。

12周目 ブエミがライコネンを抜いて7位に浮上。またハミルトンが最終コーナーでコースアウトしたがまたコースに戻っている。

12周目 ハミルトンはコヴァライネンの後ろ、10位に転落。マッサはライコネンをオーバーテイクして7位に浮上。

13周目 ブエミがトゥルーリを抜いて5位に浮上。激しい雨の中、新人が健闘している。トゥルーリの後ろにはマッサも迫ってきている。

13周目 ヴェッテルが1分55秒277のファステスト。

13周目 ハイドフェルドとグロックが接触。グロックはそのまま走り続け、ハイドフェルドはスピンをしている。

14周目 マッサがトゥルーリをかわして6位に浮上。

14周目 2番手ウェーバーが1回目のピットイン。ウェットタイヤを装着し、9.9秒でピットアウト。トゥルーリの前、6番手でコースに戻った。

15周目 トゥルーリのすぐ後ろにライコネンが迫っている。

15周目 トップのヴェッテルがピットイン。8.7秒のピットストップで3番手でコースに戻る。

16周目 現在の順位は1位バトン、2位バリチェロ、3位ヴェッテル、4位ブエミ、5位マッサ、6位ウェーバー、7位ハミルトン、8位ライコネン、9位トゥルーリ、10位コヴァライネン、11位ボーデ、12位グロック、13位中嶋、14位フィジケラ、15位S−ティル、16位クビサ、17位アロンソ、18位ピケ、19位ハイドフェルド、20位ロズベルグとなっている。

17周目 トゥルーリがボーデに抜かれて11位に転落。すぐ後ろにはチームメイトのグロックが迫っている。トゥルーリのラップタイムは周囲のクルマよりも3秒以上遅い。

17周目 ついにグロックもトゥルーリをパス。トゥルーリはこれで12番手。

18周目 クビサがピットイン。

18周目 トゥルーリのリアウィングがなくなっている。クビサはピットでフロントノーズを交換している。リプレイによると、18周目の最終コーナーで、クビサがトゥルーリのクルマのリアに乗り上げる形で接触した模様。クビサのクルマが完全にトゥルーリのクルマに乗り上げており、激しい接触。

19周目 ここでセーフティーカー。ハイドフェルドは直前にピットに飛び込んでおり、給油とタイヤ交換を済ませてピットアウト。接触があったトゥルーリとクビサは2台ともまだ走っている。

20周目 バトンがピットストップ、続いてバリチェロも入る。さらにブエミもピットイン。

20周目 トゥルーリがピットイン。トゥルーリはガレージにクルマを入れて、ここでリタイアとなった。

また、リプレイでブエミがヴェッテルのリアに追突していた様子が流れる。ブエミはフロントウィングを壊している。

21周目 まだセーフティーカーが続いている。ブエミとヴェッテルの接触でも破片が飛び散っており、撤去に時間がかかっている模様。

21周目 マッサがコース脇にクルマを止めている。マッサはまたしてもノーポイントに終わった。

22周目 混乱のレースとなっているが、現在の順位は1位ヴェッテル、2位バトン、3位ウェーバー、4位ライコネン、5位ハミルトン、6位バリチェロ、7位コヴァライネン、8位ボーデ、9位ブエミ、10位ブロック、11位中嶋、12位アロンソ、13位フィジケラ、14位ロズベルグ、15位ハイドフェルド、16位クビサ、17位ピケ、18位スーティルとなっている。マッサとトゥルーリはリタイア。
 

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23周目 ここでセーフティーカーが戻り、レースがリスタート。さっそくハミルトンが前を走るライコネンに迫る勢い。

23周目 ハミルトンがライコネンをかわして4番手に浮上。チャンピオンがようやく存在感を見せはじめた。

24周目 アロンソが中嶋をパスして10位に浮上。

ヴェッテルが23周目に1分54秒646のファステストラップを記録している。

24周目 早くもトップのヴェッテルと2番手バトンとのタイム差は4秒以上に広がっている。

25周目 グロックがピットイン。グロックは先ほどの接触でフロントウィングを壊したまま走り続けていた。トヨタは「フロントノーズ交換機」なるマシンを導入しており、ノーズ交換が早い。

26周目 ヴェッテルとバトンの差は6.4秒に広がっている。クビサを抜いたスーティルが、チームメイトのフィジケラに迫り、12番手争いをしている。

27周目 中嶋が最終コーナーをオーバーラン。順位には影響はない。

27周目 トップにヴェッテルが2位以下よりも1秒速いペースで走り続けており、2位バトンとの差を7.6秒にまで広げている。

28周目 中嶋が大きくコースアウト。しかし、グラベルの上をうまく走り、コースに戻っている。

29周目 ピケがスピンしてコース脇のサインボードにクラッシュ。フロントノーズを大きく壊している。

29周目 ピケがピットイン。ノーズを交換している。

30周目 2位を走っていたバトンが14コーナーをそのまま直進。3番手のウェーバーが2番手に上った場面がリプレイで流れた。

31周目 ボーデがピットイン。

32周目 バトンがウェーバーを抜き返して2番手に戻っている。リプレイによると、最終コーナーでウェーバーがコースアウトした模様。しかし、2番手バトンとトップヴェッテルとの差は16秒以上ある。

32周目 ウェーバーが再びバトンを抜き返し、2番手を取り返す。激しい2番手争いとなっている。

33周目 ウェーバーがバトンを引き離しにかかっている。

33周目 ウェーバーが1分43秒254のファステストラップ。バトンとの差を一気に3秒に広げている。

33周目 4番手ハミルトンがピットイン。8番手でコースに戻る。ハミルトンは1ストップでレースを走りきるものと思われる。

35周目 コヴァライネンがピットイン。彼も1ストップだろう。

35周目 クビサのマシンのフロントウィングが落ちかかっている。地面を擦るようにして走っており、非常に危険な状態。

35周目 ヴェッテルが1分53秒864のファステスト。トップヴェッテルと2位ウェーバーの差が17.5秒、ウェーバーから3番手バトンまでが6.5秒。

36周目 アロンソが2回目のピットストップ。9番手でコースに戻っている。

36周目 クビサがノーズ交換のためにピットイン。13.5秒の作業で給油とタイヤ交換も行い、コースに戻っている。

36周目 今度はウェーバーが1分53秒382のファステスト。チームメイトのヴェッテルと交互にファステストを出し合っている。

37周目 ボーデがスピン。芝生の上でかなり激しく何度も回転したが、なんとかコースに戻っている。

38周目 トップのヴェッテルが最後のピットイン。9.2秒の作業でコースへ。バトンの後ろ、3番手でコース復帰。ヴェッテルは、あとはチーム初優勝を目指して走るだけとなった。

38周目 アロンソがかなりの高速でスピンしたリプレイが流れる。まだまだ路面の水の量は多いようだ。アロンソはレースに戻っているが、13位に順位を落としている。

39周目 トップのウェーバーがピットイン。7.5秒の作業で3番手でレースに復帰している。

39周目 燃料の重いヴェッテルが1分52秒918のファステスト。

40周目 グロックがライコネンをかわして11番手に上るリプレイが流れる。

40周目 現在の順位は1位ウェーバー、2位バトン、3位ヴェッテル、4位バリチェロ、5位ブエミ、6位ハミルトン、7位スーティル、8位コヴァライネン、9位ハイドフェルド、10位ロズベルグ、11位グロック、12位ライコネン、13位アロンソ、14位ボーデ、15位フィジケラ、16位中嶋、17位クビサ、18位ピケとなっている。ウェーバー、ヴェッテル、ハミルトン、コヴァライネンはもうピットストップの必要はない。

41周目 ヴェッテルがバトンを抜いてトップに立つ。フォースインディアのスーティルが7番手を走行中。彼はすでに2回ピットストップをしており、ポイント獲得の大きなチャンスを迎えている。

42周目 ロズベルグがピットストップでインターミディエイトタイヤに交換していた模様が流れる。これからのロズベルグのタイムに注目が集まる。

42周目 アロンソがライコネンを抜いて11位に浮上。

42周目 ヴェッテルが1分52秒627のファステスト。2番手のバトンが2回目のピットストップ。バトンは4番手でコースに戻っている。

42周目 バリチェロが1分52秒592のファステストラップ。またインターミディエイトを履いたロズベルグが自己ベストタイムをマークしている。

43周目 バリチェロがピットイン。ハミルトンの前、5番手でコース復帰。コヴァライネンがスーティルを抜いて7位に上っているが、スーティルもまだポイント圏内を走行中。

44周目 中嶋が3回目のピットイン。ガレージにクルマを入れて、ここでリタイア。

46周目 ブエミがピットイン。

46周目 現在のトップはヴェッテル、16.6秒遅れてウェーバー、17秒後方にバトンというトップ3となっており、それぞれの差が大きいため、大きなトラブルがなければ順位の変動はなさそうである。

47周目 ピケが最終コーナーでスピンして軽くウォールにクラッシュ。そのままピットへと向かう。

48周目 ハミルトンが10コーナーでオーバーラン。チームメイトのコヴァライネンがこれをかわして、5位に浮上している。

49周目 スーティルがポイント圏内の7位を走行中。後ろにはハイドフェルド、グロック、ブエミと隊列になってしまっている。

49周目 インターミディエイトを履いているロズベルグがスピンして激しくコースアウトするリプレイ。雨は相変わらず降り続けており、このタイヤでは難しいか。

50周目 ロズベルグがピットイン。今度はウェットタイヤに戻している。

50周目 ハミルトンが最終コーナーでスピン。なんとスーティルがこれを抜いて6位に上っている。
 
51周目 ピットストップがほぼ落ち着いたところで順位を整理する。1位ヴェッテル、2位ウェーバー、3位バトン、4位バリチェロ、5位コヴァライネン、6位スーティル、7位ハミルトン、8位ハイドフェルド、9位グロック、10位ブエミ、11位アロンソ、12位ボーデ、13位ライコネン、14位クビサ、15位フィジケラ、16位ロズベルグ、17位ピケ。

51周目 6位走行中のスーティルが6コーナーでクラッシュ!! かなり大きなクラッシュで、クルマが大きく破損している。これでフォースインディアのポイントの夢は断たれてしまった。

52周目 ハイドフェルドが大きく順位を落としている。グロックとブエミに抜かれ、9位。ハイドフェルドのラップタイムはコース上で最も遅い2分2秒台。

52周目 ハイドフェルドが大きく順位を落としている。グロックとブエミに抜かれ、9位。ハイドフェルドのラップタイムはコース上で最も遅い2分2秒台。

残り3周 トップのヴェッテルから2番手ウェーバーの差は12秒、ウェーバーから3位バトンは27.9秒、さらにバトンから4位バリチェロは19.9秒あり、トップ3の順位は安泰だと思われる。

残り2周 ヴェッテルはすでにクルージングに入り、安全運転をしている。

最終ラップ レッドブルのチーム初優勝の夢を載せてヴェッテルが走る。2番手はウェーバーで、チーム初優勝は1−2という完璧な形になりそうだ。
 

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ヴェッテルが最終コーナーを回り、チェッカーフラッグを受ける。チームクルーがフェンスから身を乗り出して迎える。続いてウェーバーがゴール。レッドブルが1−2でチームの初勝利を飾った。
 
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決勝
Pos. ドライバー コンストラクターズ Tyres Time

1 S・ヴェッテル レッドブル 1:57:43.485
2 M・ウェーバー レッドブル + 10.970
3 J・バトン ブラウンGP + 44.975
4 R・バリチェロ ブラウンGP + 1:03.704
5 H・コヴァライネン マクラーレン + 1:05.102
6 L・ハミルトン マクラーレン + 1:11.866
7 T・グロック トヨタ + 1:14.476
8 S・ブエミ トロロッソ + 1:16.439
9 F・アロンソ ルノー + 1:24.309
10 K・ライコネン フェラーリ + 1:31.750
11 S・ボーデ トロロッソ + 1:34.156
12 N・ハイドフェルド BMW + 1:35.834
13 R・クビサ BMW + 1:46.853
14 G・フィジケラ フォースインディア + 1 laps
15 N・ロズベルグ ウィリアムズ + 1 laps
16 N・ピケ・ジュニア ルノー + 2 laps
Did not finish
17 A・スーティル フォースインディア + 6 laps
18 中嶋 一貴 ウィリアムズ + 13 laps
19 F・マッサ フェラーリ + 35 laps
20 J・トゥルーリ トヨタ + 37 laps

 
 レッドブル チーム初優勝は完璧な1−2勝
 
 開幕からこれまで、獲得ポイントで兄弟チームのトロロッソに後れを取っていたレッドブルだったが、今日行われた中国GPでは、激しい雨が降る厳しいコンディションの中、セバスチャン・ヴェッテルとマーク・ウェーバーが1−2勝利を飾り、チーム創立以来初めての優勝は完璧な勝利となった。
 
 セバスチャン・ヴェッテル(決勝1位)
 
 「信じられないよ。本当に、ものすごく嬉しい。最後の10周は、自分と後ろのクルマとのギャップをコントロールして、自分のペースをそれに合わせようとしていたんだ。すべてをコントロールしようとがんばっていたけど、難しかったよ。何度か、クルマを完走させることを目標にしようとがんばったんだけど、そうすると集中力を失ってしまうので、あまり遠くを見ずに、ひたすら1つ1つのコーナーをクリアするようにしていたんだ。コース脇の水でアクアプレーニングを起こすリスクを冒したくなかったので、最後の2周で少しペースを落としたよ。そして、それからは……そうだね、本当にファンタスティックだった。1回目はトロロッソで、そして2回目はレッドブルで、この2回目の勝利は本当に嬉しかったし、僕たちがこの方向に進み続けられることを願っているよ。僕は本当に誇らしいし、ハッピーだ。レースに勝てて本当に嬉しい。これはレッドブルチームみんなの素晴らしい仕事のおかげだよ。彼ら全員に心からお礼を言いたい。彼らはとても懸命に働いてきたから、チームと、それからレッドブルにも感謝している。オーストリア万歳!」
 
 マーク・ウェーバー(決勝2位)
 
 「チームにとって信じられないような1日だったよ。昨晩チームのみんながどんなにがんばっていたか、みんな知らないだろうね。昨日は走るたびにクルマが止まってしまって、今日のレースでは完走できないだろうと思っていたんだよ。だから、クルマを完走させて、最大限のポイントがとれたことが信じられないんだ。オーストラリアではセバスチャンが、マレーシアでは僕が惜しいところで逃していた優勝だ。ミルトン・キーンズにいるチームにとって、素晴らしい日になったね。よくやってくれてありがとうと言いたいよ。もちろんオーストリアにいるみんなにもね。ときにはチャレンジングなレースだったよ。最初は水煙のせいで前のクルマについて行くのが難しかった。でもレースが進むと少しおさまってきた。2回目のセーフティーカーの後、僕はジェンソンといいバトルをした。そして先頭を走っているときは、前が信じられないくらいよく見えて、“神様、なんて美しいんだ!”と思ったよ。それからは目一杯プッシュして、できるだけタイム差を縮めようとしたんだ。素晴らしかったよ。ジェンソンが僕を抜き返したとき、本当に優勝したいと思ったんだ。だからターン7で彼を抜いた。彼は僕がそこにいることに気付いていなかっただろうね。これは僕のキャリアの中でも最高のオーバーテイクだったよ。今日は本当にハッピーだ!」

 
 ブラウンGP バトンが開幕から3戦連続の表彰台
 
 開幕から2連勝という快進撃を続けていたブラウンGPだが、雨の上海での3連勝はかなわなかった。それでも、ジェンソン・バトンは3戦連続の表彰台を獲得し、チームもコンストラクターズチャンピオンシップでぶっちぎりの1位を独走している。
 
 ジェンソン・バトン(決勝3位)
 
 「今日はとても難しいレースだったから、2台のクルマがこの56周のレースを走りきってできる限り多くのポイントをとることができて嬉しいよ。とてもクレイジーなコンディションで、サーキット中に川ができていて、それが通るたびに変わっているんだ。最終コーナーは特に湖のようになっていて、コーナーに入るためにブレーキングすることさえできなかったよ。僕はアクアプレーニングに苦しみ、タイヤがガタガタしていて、タイヤがちゃんと機能するように十分に熱を入れることができなかった。マーク・ウェーバーと僕は数周の間いいバトルをしたけど、僕は結局彼について行くことができなかった。でも今日はレースを完走できたこと自体がすごいと思うし、表彰台に上れたなんてファンタスティックだよ。今日はレッドブルに勝つことはできなかっただろうから、セバスチャンとマークにのこの素晴らしい結果を祝福したいね」
 
 ルーベンス・バリチェロ(決勝4位)
 
 「とてもチャレンジングなコンディションで、今日はタフなレースだったよ。僕のクルマは、最初の19周の間、ブレーキディスクが3つしか機能していなくて、そのせいでクルマをコース上にとどめておくのが更に難しかった。ありがたいことに、このトラブルは1回目のピットストップの間にブレーキがヒートアップしたら自然に直ってくれたので、その後はいいペースで走ることができた。でも残念ながら、ちょっと遅かったね。でも僕たちはこの難しい状況でレースの最後までクルマを走らせることができたし、僕は可能な限り多くポイントをとることができたから、それについては満足しなければいけないね」

 
 トヨタ グロックが2ポイントを持ち帰る
 
 トヨタチームは、2009年シーズン2度目の雨のレースを終えて、2ポイントを獲得して中国を去ることになった。これまでドライだった週末の後で、日曜日はレース開始数時間前にどしゃぶりの雨となり、セーフティーカー先導のもとでレースが開始された。ティモ・グロックはピットレーンから多めの燃料を積んでスタートし、2回目のセーフティーカーが入る前までに11位までポジションを上げた。残念ながら、彼はウイングにダメージを負って早めのピットストップを強いられ最後尾までポジションを落としたが、その後は果敢なレースで7位に入り、2ポイントを獲得した。ヤルノ・トゥルーリは6位からスタートしたがグリップ不足に悩まされ、17周目にロベルト・クビサに後方からぶつけられてリタイアした。

 

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