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April 5, 2009 space
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F1マレーシアGP決勝!バトン&ブラウンGP 2戦連続優勝!

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2009年F1世界選手権はいよいよ第2戦、灼熱のマレーシアGP決勝レースの時を迎えた。レース開始前の気温は30℃、路面温度は38℃、湿度は75%となっている。だが、15分後ににわか雨という予報もあり、予断を許さない状況だ。
 

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 ヴェッテルが前戦のアクシデントによるペナルティで10グリッド降格となり13番手スタート、バリチェロがギアボックスの交換により5グリッド降格となっており、フロントローはバトンとトゥルーリ、2列目がグロックとロズベルグとなっている。
 
スターティンググリッドでタイヤウォーマーが外された。ほとんどのマシンがソフトタイヤでのスタートを選択している。
 

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フォーメーションラップスタート。空には黒い雲が広がりはじめている。バトンを先頭に、全車がスターティンググリッドに並ぶ。
 
シグナルが消え、レースがスタート。

後方でイエローフラッグが振られている。1コーナーでロズベルグがインからバトンを抜き去りトップでコーナーを脱出。バトンは順位を落とし、アロンソの後ろ、4番手。

コヴァライネンがグラベルでクルマを止めている。ここでリタイアとなる。バトンがターン13でアロンソを抜き、3位に浮上。クビサはスタート時にクルマがすぐに動かず、現在最後尾を走行中。

1周目を終えた時点での順位は、1位ロズベルグ、2位トゥルーリ、3位バトン、4位アロンソ、5位バリチェロ、6位ライコネン、7位ウェーバー、8位グロック、9位ハイドフェルド、10位ハミルトン、11位ヴェッテル、12位マッサ、13位ピケ、14位中嶋、15位ボーデ、16位フィジケラ、17位スーティル、18位ブエミ、19位クビサとなっている。コヴァライネンはリタイア。

3周目 ブエミがフロントウィングを壊してピットイン。ウィングを交換してコースへと戻る。またクビサはセクター3でストップしている。
 
4周目 バリチェロがアロンソを抜いて4位に浮上。

5周目 2位トゥルーリと3位バトンとの差が1秒となっている。また、5位アロンソの後ろはライコネン、ウェーバー、グロックが僅差で続いている。

7周目 6位のライコネンが0.3秒前を走るアロンソを追う。コーナー立ち上がりでKERSを使用し、差を詰めようと試みている。

8周目 チームの無線で「まもなく強い雨」との情報。サーキット周辺の空は真っ黒な雲がたれ込めており、サーキットだけが晴れているような状態。

8周目 20台のクルマの中で最もクルマが軽かった10位のヴェッテルだが、ハイドフェルドに引っかかって前にいけない。前のハイドフェルド、後ろのハミルトン、マッサなどはKERSを積んでおり、ヴェッテルにとっては不利な状況。

9周目 ヴェッテルがハイドフェルドをオーバーテイク。ようやくヴェッテルの前が開けた。その後ハミルトンもハイドフェルドをかわし、これでハイドフェルドは11番手。
 

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10周目 マクラーレンの無線で10分後に雨の情報。かなり強い雨が予想されている。

11周目 現在の順位は1位ロズベルグ、2位トゥルーリ、3位バトン、4位バリチェロ、5位アロンソ、6位ライコネン、7位ウェーバー、8位グロック、9位ヴェッテル、10位ハミルトン、11位ハイドフェルド、12位マッサ、13位ピケ、14位中嶋、15位ボーデ、16位スーティル、17位フィジケラ、18位ブエミとなっている。

11周目 ライコネンがようやくアロンソを抜き、5位に浮上。コーナーでKERSが威力を発揮している。

12周目 先ほどアロンソを抜いた5位ライコネンは、すでに2秒近い差をつけている。アロンソの後ろはウェーバー、グロック、ヴェッテルと渋滞になっている。

13周目 ウェーバーが13コーナーでアロンソを抜くが、アロンソがすぐに抜き返す。アロンソが再びウェーバーに抜かれ、これで7位まで後退。

14周目 一番軽かったヴェッテルがピットイン。この後雨が予想されることを考えると、あまり理想的なタイミングではない。ヴェッテルはソフトタイヤを装着し、17番手でレースに復帰。

15周目 現在のファステストラップはバトンの1分37秒555。7番手アロンソの0.6秒後ろにグロックが迫っている。各チームの予報ではそろそろ雨が降りはじめる時間。

16周目 トップを走っていたロズベルグがピットイン。ソフトタイヤを履き、4番手で戻る。
 
16周目 9番手グロックと16番手スーティルがピットイン。

17周目 現在トップはトゥルーリ、その0.8秒後方にバトンとなっている。ここでウェーバーがピットイン。ウェーバーはソフトタイヤでレース復帰。14番手。

17周目 トップを走っていたトゥルーリがピットイン。これでバトンが暫定トップ。トゥルーリはロズベルグの後ろ、4番手でコース復帰。ソフトタイヤを履いている。

これからピットストップを行うバトンが18周目に1分36秒641のファステスト。ここでタイムを稼ぐ。

19周目 ここでライコネンがピットイン。フェラーリはなんとウェットタイヤを用意。直後に雨が降ることを想定しての奇策だが、これが吉と出るか凶と出るかはまだ分からない。

ライコネンは13番手でコース復帰。当然ながらまだ雨は降っていない。

20周目 トップのバトンがピットイン。ソフトの新品タイヤに交換し、バリチェロの後ろ、2番手でコース復帰。バリチェロはまだピットストップを行っていないため、バトンが実質の1位となる。フィジケラとスーティルもピットストップを行っている。

21周目 トップのバリチェロがピットイン。ドライのソフトタイヤでピットアウト。

22周目 ハミルトンの無線で、最終コーナー付近で雨が降りはじめたという情報があるが、まだ本格的な雨ではない模様。

22周目 7、8コーナー付近でかなり強い雨が降りはじめている。
その7コーナーでアロンソがコースアウト。グラベルに突っ込んだが、そのすぐ先の芝生に逃げ、なんとか走り続けている。

23周目 バトン、ロズベルグ、トゥルーリ、バリチェロ、ブエミ、中嶋がピットイン。ハミルトン、ハイドフェルド、ピケ、マッサ、アロンソ、ウェーバーもピットイン。全員がここでウェットタイヤに交換する。空には稲妻も光っている。

24周目 先ほどドライのうちからウェットタイヤに交換するという博打に出たライコネンだが、現時点で14番手まで順位を落としており、今のところ挽回は難しそうに見える。

24周目 まだ路面はほとんど乾いているが、部分的にかなり激しい雨が降っている。

25周目 ハミルトンが6位のウェーバーをオーバーテイク。現在、トップのバトンのラップタイムは2分3秒200。

25周目現在の順位は、1位バトン、2位ロズベルグ、3位トゥルーリ、4位バリチェロ、5位ハイドフェルド、6位ウエーバー、7位ハミルトン、8位マッサ、9位グロック、10位ピケ、11位中嶋、12位ヴェッテル、13位アロンソ、14位ライコネン、15位ボーデ、16位ブエミ、17位フィジケラ、18位スーティルとなっている。

26周目 ウェーバーが前を行くハイドフェルドを抜き、5位に浮上。

26周目 ハミルトンのスピードが上らない。トップギアですぐにリミッターに当たってしまうという無線があった。

27周目 ほとんどのクルマが2分3秒程度のラップタイムで走行する中、インターミディエイトを入っているグロックが1分56秒台で順位をどんどん上げている。

27周目 ヴェッテルとボーデがピットイン。バリチェロがトゥルーリをかわして3位に上る。雨はそれほど強くなく、インターミディエイトでも走れそうな状況。今後の各チームの動きが注目される。
 
28周目 現在トップはバトン、2位バリチェロ、3位トゥルーリ、4位ウェーバー、5位グロックというオーダー。ロズベルグとハミルトンがここでピットイン。2台ともインターミディエイトを履いている。

28周目 2番手のバリチェロがコーナーではらみ、ウエーバーとハイドフェルドに抜かれて5位に転落。

29周目 バリチェロとトゥルーリがピットイン。アロンソと中嶋もピットイン。バリチェロがトゥルーリを抜いて5位に浮上。

30周目 トップを走っていたバトンがピットイン。インターミディエイトを履いてコースへと戻る。

30周目 ウェーバーとマッサ、ピケがピットイン。多くのクルマがインターミディエイトに交換し、給油なしでコースへと戻っていく。

コースの一部分は、水煙が上がるほど激しい雨が降っている。しかし一方で、それほど濡れていない部分もあり、難しいコンディション。

31周目 雨がかなり激しくなってきた。各車続々とピットに戻り、再びウェットタイヤを履いてコースへと出て行く。レースは天気に翻弄され、大混乱の様相を呈している。

コースの一部は路面にかなり水が出ていて、クルマが滑っている。オンボードカメラでは前が見えない状況。

32周目 ヴェッテルがコースアウトしてリタイア。バトンが4回目のピットストップ。

32周目 コース上はものすごい雨で、トラックが川のようになっている。

32周目 ここでセーフティーカー導入。セーフティーカーが入るのとほぼ同時にグロックがハイドフェルドを抜いて2位に浮上。これがセーフティーカー中であれば、ペナルティの対象となる。
 

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33周目 セーフティーカーが先導中。現在の順位は1位バトン、2位グロック、3位ハイドフェルド、4位トゥルーリ、5位バリチェロ、6位ウエーバー、7位ハミルトン、8位ロズベルグ、9位マッサ、10位ボーデ、11位アロンソ、12位中嶋、13位ピケ、14位ライコネン、15位スーティル、16位ヴェッテル、17位ブエミ、18位フィジケラとなっている。

33周目 ここで赤旗! 各車がグリッドの左側に一列にクルマを止めている。

雨で多くのクルマがコースアウトをしており、現在スーティルがピットの中、ヴェッテル、ブエミ、フィジケラはリタイアしている。
 
マレーシアGPは全56周。現在33周目でレースが止まっているので、まだ20周以上残っている。
 
周回遅れはホームストレートの右側に並ぶ。レースがリスタートしたときには、周回遅れから先にスタートして周回遅れを取り戻すことができるというルールになっている。
 
ウェーバーがピットレーンを歩き、各ドライバーと話をして回っている。レース再開の条件などについて意見を交わしている模様。

レース距離の75%を走っていれば、その時点でレースが中止になってもフルポイントが与えられる。もしこのままレースが終われば、半分のポイントが与えられることとなる。レース距離の75%は42周。現在はまだ33周目である。
 

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現在のトップはバトン、2位グロック、3位ハイドフェルド、4位トゥルーリ、5位バリチェロ、6位ハミルトン、7位ロズベルグ、8位ウェーバー。

ライコネンのクルマがピットに押し戻されている。これは後でペナルティ対象となる可能性が高い。

現在の気温は24℃、路面温度は26℃、湿度は98%となっている。

レース再スタートの時間は10分前に告知されることになっているが、まだアナウンスはない。

FIAの職員が出てきて、ホームストレート上の隊列を整理している。

赤旗中断から40分近くになるが、まだ雨はやまない。グリッド上では再スタートに向けて隊列の整理が行われているが、サーキットは夕方を迎え、徐々に暗くなってきている。

雨はだいぶ小降りになっているようだが、まだ再スタート時間はアナウンスされていない。サーキットはかなり暗くなってきており、レース再開に不安を訴えているドライバーもいるようだ。

ライコネンはクルマを降り、着替えてリラックスしている。もう走るつもりはないようだ。
 
ここでレース中止のアナウンス。リスタートはせず、このままレースは終了する。
 
これでバトンは開幕から2戦連続のポール・トゥ・ウィン。2位ハイドフェルド、3位グロックとなる。入賞ドライバーには通常のレースの半分のポイントが与えられるため、最終的な獲得ポイントは以下の通りとなる。
 
1位 バトン(ブラウンGP) 5
2位 ハイドフェルド(BMWザウバー) 4
3位 グロック(トヨタ) 3
4位 トゥルーリ(トヨタ) 2.5
5位 バリチェロ(ブラウンGP) 2
6位 ウェーバー(レッドブル) 1.5
7位 ハミルトン(マクラーレン) 1
8位 ロズベルグ(ウィリアムズ) 0.5

チャンピオンシップはバトンが15ポイントでトップ、バリチェロが10ポイントで2位、以下、トゥルーリ、グロック、ハイドフェルド、アロンソ、ロズベルグと続いている。
 

決勝
Pos. ドライバー コンストラクターズ Tyres Time

1 J・バトン ブラウンGP 1:10:59.092
2 N・ハイドフェルド BMW + 22.722
3 T・グロック トヨタ + 23.513
4 J・トゥルーリ トヨタ + 46.173
5 R・バリチェロ ブラウンGP + 47.360
6 M・ウェーバー レッドブル + 52.333
7 L・ハミルトン マクラーレン + 1:00.733
8 N・ロズベルグ ウィリアムズ + 1:11.576
9 F・マッサ フェラーリ + 1:16.931
10 S・ボーデ トロロッソ + 1:42.164
11 F・アロンソ ルノー + 1 laps
12 中嶋 一貴 ウィリアムズ + 1 laps
13 N・ピケ・ジュニア ルノー + 1 laps
14 K・ライコネン フェラーリ + 1 laps
15 S・ヴェッテル レッドブル + 1 laps
16 S・ブエミ トロロッソ + 1 laps
17 A・スーティル フォースインディア + 1 laps
18 G・フィジケラ フォースインディア + 2 laps
Did not finish
19 R・クビサ BMW + 30 laps
20 H・コヴァライネン マクラーレン + 31 laps

 
次戦、中国GPは4月17日から19日にかけて行われる。
 
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 バトン 混乱のレースでの優勝を喜ぶ
 
 ジェンソン・バトンは、雨により混乱のレースとなったマレーシアGPで2戦連続での優勝を飾った。彼はスタートに失敗して4位までポジションを下げたが、第1スティントを長めにとってトップを奪い返し、雨によって戦略が難しくなったレースを見事に制した。
 
「とんでもないレースだったよ!」と、バトンはレース後のプレスカンファレンスで語った。「スタートは本当に悪かったんだ。タイヤに熱が十分に入っていなくてオーバーステアがひどかったんだと思う。最終的にトップに戻る前に4位に下がってその後に3位になったんだ。僕たちのペースはとてもよかったから、それで満足だったよ」

「タイヤを選ぶのはとても難しかった。普通、ここで雨が降る時はものすごく降るんだけど、始めはそうじゃなかったんだ。フルウェットタイヤで出て行ったけれどだめになってしまい、ティモがインターミディエイトで僕たちの後ろから走ってくるのを見てインターミディエイトに変えたんだ」

激しい前が降る前はグロックが先頭を走っており、チーム初の優勝に近づいていた。「彼が来たときにタイヤが摩耗しているのが見えたんだ。雨が降ってきた時に彼はかなり苦しんでいてピットに入らなければならなかった。インターミディエイトでまあまあのペースで1周走り、ピットに戻って一番前で戻るためにウェットタイヤに変えたんだ」


 
 BMW 混乱のレースでハイドフェルドが2位表彰台
 
 マレーシアGPの決勝レースでは、4番グリッドからスタートしたロベルト・クビサがエンジントラブルで早々にリタイアに追い込まれた。一方、全車の中で最も重い燃料を積んでスタートしたニック・ハイドフェルドは、1回目のピットストップのタイミングを自由にコントロールでき、これが結果的に有利に働いて2位表彰台を獲得した。

 
 トヨタ 2戦連続で表彰台を獲得
 
 天候に翻弄されたマレーシアGPで、トヨタは素晴らしい戦略で2戦連続の表彰台を獲得した。ティモ・グロックはレース中盤でほとんどのクルマがウェットタイヤを選ぶ中で唯一インターミディエイトを選択し、一気にポジションを上げることができた。彼は3位を獲得し、チームにとっては開幕戦に続く2戦連続での表彰台となった。ヤルノ・トゥルーリは4位でレースを終え、チームの競争力の高さを証明した。

 

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