アップルは18日、iPhone / iPod touchに搭載されるOSの次期バージョン「iPhone OS 3.0」の仕様を公開しました。iPhone OS 3.0のβ版を含む「iPhone SDK for iPhone OS 3.0 beta」は、iPhoneデベロッパプログラムに登録した開発者 (有償のStandard / Enterpriseプログラム登録メンバー) 向けに即日公開される。正式リリースは2009年夏を予定、iPhone / iPhone 3Gユーザは無償アップデートできるが、iPod touchユーザは有償 (9.95米ドル)。
iPhone OS 3.0では、100以上の新機能を搭載。すべてのアプリが文字列や画像のカット / コピー&ペーストと、ソフトウェアキーボードの水平使用をサポートする。iPhone 3Gでは、携帯電話間のショートメッセージなどに使用されるMMS (Multimedia Messaging Service) にも対応、オーディオや連絡先などのデータが送信可能になる。
このMMS対応では、日本で iPhone を販売するソフトバンクモバイルの対応が注目される。昨年日本で発売したiPhone 3Gは、当然、MMSをサポートしていないため、「@i.softbank.jp」というアカウントを発行して、携帯電話メールに近い利便性を提供していたが、iPhone OS 3.0でMMSがサポートされることにより、ソフトバンクモバイルがどのような対応をしていくかが気になる。
もう一つ気になるのが、iPhone をPCのモデム代わりにできる「テザリング機能」でしょう。iPhone OS 3.0では、iPhoneをパソコンのワイヤレスモデムとして使い、ネットに接続できるようになる。しかし、これはキャリア側のネットワーク対応が必要なため、利用できる国は現地のキャリアの体制によって決まることになるため、国内では・・・ソフトバンクモバイルの意向次第でしょうが、既にネットワークがパンパンと言われイー・モバイルのMVNO(仮想移動体通信事業者)になるくらいなだけに、ソフトバンクに余裕が有るとは思えません。。。実現するか注目しましょう。