インフルエンザ・ウイルスに人間が対抗する為の薬として、タミフルが有名ですが、この薬の原料となるシキミ酸を、トウシキミという中国原産の植物から採るってご存じでしたか。インフルエンザ・ウイルスが自然界のウイルスで人や鳥、豚などの移動が活発になって、一気に広がるパンデミックの脅威が語られますが、その対処薬がやはり自然界の植物からと言うのは、凄いことに思います。
『タミフル』の原料であるシキミ酸は、トウシキミという植物から採れる。 トウシキミは中国原産のシキミ科の常緑高木。中華料理の香辛料の八角(ハッカク、スターアニス)、この果実を乾燥させたもの。タミフルは八角の成分シキミ酸を原料に、10回の化学反応を経て生産されている。
トウシキミ(唐樒、学名:Illicium verum)フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 中国原産のシキミ科の常緑高木である。花は赤褐色で果実は香辛料になる。中国広西省南部とベトナム北部の国境に自生が見られ、中国南部や南部インド、インドシナで広く栽培されている。 果実を乾燥させたものはスターアニス、八角(はっかく)、八角茴香(はっかくういきょう)、あるいは大茴香(だいういきょう)とも呼ばれる香辛料である。実の形は八つの角を持つ星形をしていて、アニスやウイキョウに似た良い香りがあるためこれらの名がある。主に中華料理に使われ、他のスパイスと混ぜて「五香粉」として使われる
オセルタミビル(Oseltamivir)フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 インフルエンザ治療薬。オセルタミビルリン酸塩として、スイスのロシュ社により商品名「タミフル(Tamiflu)」で販売されている。日本ではロシュグループ傘下の中外製薬が製造輸入販売元となる。A型、B型のインフルエンザに作用する(B型には効きにくい傾向がある)。C型インフルエンザには効果がない。トリインフルエンザはA型であり、H5N1型の高病原性トリインフルエンザにもある程度有効との研究結果が報告されている。 オセルタミビルは従来、中華料理で香辛料に使われるトウシキミの果実である八角の成分シキミ酸を原料に、10回の化学反応を経て生産されていた[2]。なお、オセルタミビルとシキミ酸は全く構造が違う化合物であるので、八角を食べてもインフルエンザには全く効果がない[要出典]。2006年にはロシュ社はシキミ酸のうち1/3程を遺伝子組替え大腸菌による生合成で量産している。
オセルタミビルは従来、中華料理で香辛料に使われるトウシキミの果実である八角の成分シキミ酸を原料に、10回の化学反応を経て生産されていた[2]。なお、オセルタミビルとシキミ酸は全く構造が違う化合物であるので、八角を食べてもインフルエンザには全く効果がない[要出典]。2006年にはロシュ社はシキミ酸のうち1/3程を遺伝子組替え大腸菌による生合成で量産している。