パイオニア株式会社は12日、2009年3月期第3四半期(10月1日〜12月31 日)の決算を発表すると同時に、同日の取締役会で決議した構造改革を発表。ディスプレイ事業からの完全撤退を決定した。現在販売している商品を最後とし、今後の自社開発を中止。2010年3月までに撤退するという。
パイオニアは、1997年に50型の民生用プラズマテレビを発売。その後、2004年にNECからプラズマ事業を買収するなど、プラズマディスプレイを事業の中核に据えて展開してきたが、コスト競争力の低下などを受け、2008年3月にプラズマディスプレイパネルの自社生産から撤退する方針を発表。パナソニックからのプラズマパネル調達や、シャープからのパネル供給を受けての液晶テレビ参入を計画していた。