サッカーのワールドカップ(W杯)南アフリカ大会が11日、開催国南アフリカとメキシコのA組の第一戦で開幕した。初の1次リーグ突破を目指す南アフリカが後半9分にチャバララのゴールで先制したが、34分にメキシコのマルケスが同点ゴールを決め、1−1の引き分けに終わった。
W杯開幕戦、南アフリカはメキシコに引き分け 応援グッズ「ブブゼラ」の音が鳴り響く中、序盤にペースを握ったのはメキシコ。ジョバニ・ドス・サントスを中心に攻勢を見せると、前半37分にはギレルモ・フランコのシュートをカルロス・ベラが押し込んでネットを揺らしたが、これはオフサイドの判定に終わる。 前半の南アフリカは全体的に硬さがみられ、序盤はメキシコがボールを支配。 CKやドリブル突破からチャンスを作ったが、決定力を欠いた。33分にはフランコが1対1からシュートを放ったが、GKクネが右手一本でセーブ。南アフリカは徐々にボールをつなぎ始めたが、44分のチャンスをものにできず、0−0で前半を終了した。 歴史に刻む大会第1号ゴール=南アフリカ・チャバララ 後半、ホームの南アフリカが反撃に転じ、南アフリカが相手DFの裏を狙い始め、9分に右サイドのモディセがエリア左に入れたスルーパスにチャバララ走りこみ、ゴール右上に豪快な左足シュートを突き刺して大会第1号のゴールを記録した。
南アフリカ・チャバララ 25歳。会場がある南アフリカ最大の旧黒人居住区ソウェトの生まれ。現在は国内の強豪カイザー・チーフスでプレーする。残念ながら後半終盤に失点し勝利は逃したが、「それがサッカーというもの。それより世界のベストプレーヤーと戦えることが分かった。胸を張ってきょうは帰るよ」。貴重な勝ち点だけでなく、自信も手にしたのが何よりの収穫だった。
「試合開始直後は硬かったが、15分すぎぐらいから自分たちらしいプレーをしてくれた。勝てたと思うが、引き分けには納得している」
メキシコ・アギレ監督 「前半に得点すべきだった。相手のGKが実に素晴らしかったし、うちに致命的なミスもあった。次のフランスには絶対に勝たなければ」
「前半に得点すべきだった。相手のGKが実に素晴らしかったし、うちに致命的なミスもあった。次のフランスには絶対に勝たなければ」
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