世界一過酷なモータースポーツと言われる「2009ダカール・ラリー」が、アフリカ大陸のダカールを目指すラリーから変わり、南米を走破するラリーとなって1月3日にスタートした。ルートは変わったがラリーの総称として「ダカールラリー」と言う名称がつかわれている。ルートは、アルゼンチン〜チリ間を往復する新たなコースで、三菱勢による8連覇なるかが注目される。
大会は従来、西アフリカのサハラ砂漠を主舞台としてきた。しかしことし1月にリスボン(ポルトガル)〜ダカール(セネガル)間で予定されていた08大会は、通過国でテロの危険が高まったため中止された。その後、主催者は新たな開催地として南米を選択した。
2つの大洋の間で繰り広げられる究極のアドベンチャー ダカールラリー2009は、新たな大陸「南米」へのディスカバリー。アマチュアにとってワクワクするような壮大な大自然が待っている。ブエノスアイレスとバルポライソとの周回コースで、世界一過酷なラリーという名にふさわしいハイレベルなエンデュランスが待っている。SSの総計は約6,000km、毎日のステージが難度の高いコースで、熾烈なトップ争いが期待される。
ダカールラリー2009は、新たな大陸「南米」へのディスカバリー。アマチュアにとってワクワクするような壮大な大自然が待っている。ブエノスアイレスとバルポライソとの周回コースで、世界一過酷なラリーという名にふさわしいハイレベルなエンデュランスが待っている。SSの総計は約6,000km、毎日のステージが難度の高いコースで、熾烈なトップ争いが期待される。
ライバルのフォルクスワーゲン(VW)やBMWは近年、大会規定上も有利な扱いを受けられる新世代ディーゼルエンジン搭載車両で参戦。ガソリンエンジンのパジェロはトップスピードで後れを取ることが多かった。
新たなランサーは「最高速でパジェロより10〜15キロ速くなり、パフォーマンスでライバルとの差はなくなった」と増岡。新型車両は前哨戦のバハ・ポルトガル(10〜11月)でデビュー戦優勝を果たしており、「ハンドリング性能などを含めてトータルに考えると、われわれの方が有利ではないか」と期待する。
序盤はパンパと呼ばれる広大な草原での高速コース。アンデス越えは9〜10日で、空気が薄い高地でエンジンのセッティングが問われる。三菱では「低圧室で標高4000メートル超を想定してエンジンのテストをした」(新井泉技術開発本部モータースポーツ部長)。ドライバー、ナビゲーターらもフランスアルプスで高地合宿を行うなど、着々と準備を進めてきた。
三菱勢が最大の勝負どころと見るのは、サハラ並みの砂漠を走破する13日(SS666キロ)。得意とする砂漠までライバルについていけば、勝機は見えてくる。不安は新型エンジンの信頼性か。
トヨタ車体は三橋淳とニコラ・ジボン(フランス)によるランドクルーザーの2台体制で、市販車ディーゼル部門4大会連続8度目の優勝を目指す。元F1ドライバーの片山右京もランドクルーザーで参戦。二輪の元GPライダーで下半身に障害を負った青木拓磨も、特別仕様のいすゞD−MAXで初出場する。
トラック部門には、大会史上最多26度目の出場となる菅原義正が、次男の照仁とともに日野レンジャーで出場する。