歌手の槙原敬之(のりゆき)さんが作詞・作曲した人気デュオCHEMISTRY(ケミストリー)の歌「約束の場所」の、漫画家の松本零士さんに「漫画『銀河鉄道999』のセリフを盗用された」と非難され名誉を傷付けられたとして、松本さんに2200万円の損害賠償などを求めた訴訟の判決が26日、東京地裁であった。清水節裁判長は「盗用の事実は認められない」と名誉棄損を認め、松本さん側に220万円の支払いを命じた。
「約束の場所」の歌詞は盗用か 槇原VS松本、法廷で対決 問題となったのは、槙原さんが作詞・作曲した人気デュオCHEMISTRY(ケミストリー)の歌「約束の場所」の「夢は時間を裏切らない 時間も夢を決して裏切らない」という歌詞と、松本さんの「時間は夢を裏切らない、夢も時間を裏切ってはならない」というセリフ。 人気アーティストの槇原敬之さんが、人気漫画家の松本零士さんに「漫画のセリフを盗用された」と非難され名誉を傷つけられたなどとして、松本さんに2200万円の損害賠償などを求めた訴訟の口頭弁論が7日、東京地裁(清水節裁判長)であり、槇原さん、松本さんが出廷した。
槇原さんは、盗用を全面的に否定。「松本さんが泥棒扱いをするので不愉快になった」と提訴の動機を語った。
一方、松本さんは、槇原さん作詞作曲の「約束の場所」の歌詞の一節「夢は時間を裏切らない 時間も夢を決して裏切らない」の部分が、漫画「銀河鉄道999」のセリフ「時間は夢を裏切らない、夢も時間を裏切ってはならない」の盗用だとマスコミで話していた。松本さんは「セリフは私の座右の銘で大切な言葉」とし、「言葉の前後を入れ替えただけで、セリフを見た可能性が極めて大きい」とした。 槙原さんは「テレビで盗作であるかのような発言をされた」と主張。松本さんは「偶然似ることはない。セリフを見た可能性は大きい」と反論していた。 清水裁判長は「それぞれの意味は異なり、引用の事実がなければ説明できないほど酷似しているとはいえない」として盗用を否定。 その上で、テレビなどで松本さんが引用の可能性を指摘したことが名誉棄損にあたると判断した。 ■CHEMISTRY(ケミストリー)「約束の場所」