11月17日に正式な仕様が発表された次世代USB規格の「USB 3.0(SuperSpeed USB)」ベースとなるデバイスでは、25Gバイトのデータも、70秒間で転送可能になる。これは消費者が期待できる高速転送速度である。
USB Promoter Groupは、カリフォルニア州サンノゼで17日に開催された「SuperSpeed USB Developers Conference」において、正式に確定したUSB 3.0(SuperSpeed USB)の仕様をアナウンスし、その「包括的な評価」を実施していることを明らかにした。 (USB 3.0に対応する)初期のデバイスの中でも、外付けのソリッドステートドライブ(SSD)やハードディスクドライブ(HDD)は、特に高い人気となるだろう。USB Promoter Groupは、「SuperSpeed USBに対応する初のデバイスは、SSDなどのフラッシュドライブや外付けHDDを始めとするデータストレージデバイス、デジタル音楽プレーヤー、デジタルカメラなどになるだろう」と述べている。
「現在、USB 3.0 Promoter Groupは、1.0バージョンのレベルに確定した、USB 3.0仕様を採用する企業などの受け入れを進めている」との説明も加えられている。
SuperSpeedという名称そのものが示しているように、USB 3.0の最大のメリットは、高速スピードにある。厳密に言うならば、USB 2.0の仕様と比較して、およそ10倍の高速転送速度を備えている。
Microsoftが、11月6日に「WinHEC 2008」で示したスライドには、次のようなデータが紹介されていた。
25Gバイトの高精細(HD)映画の転送速度: * USB 1.0仕様ならば、9.3時間を要する。 * USB 2.0仕様ならば、13.9分を要する。 * USB 3.0仕様ならば、70秒を要する。 Microsoftは、Windows VistaやWindows 7にて、USB 3.0へのサポートを提供するかどうかについての検討を進めている。