エジプト考古最高評議会のザヒ・ハワス事務局長は11日、カイロ近郊のサッカラ遺跡で、約4300年前に造られた古代エジプトのピラミッドを発見したと発表した。ピラミッドは地下約20メートルの砂の中に埋まっていた。
ハワス事務局長などによると、古王国時代の第6王朝を開いたテティ王の母親、シェシェティ女王のピラミッドとみられる。ハワス事務局長は「古王国時代の歴史を知る上で、非常に重要な発見だ」と強調した。 ピラミッドの土台は一辺22メートルの正方形。発見時の高さは5メートルだったが、もともとは約15メートルあり、白い石灰岩で覆われていたとみられている。テティ王の2人の妻のピラミッドとデザインが似ているという。 サッカラは古代エジプトの墓域で、世界最古の巨大石造物とされる「階段ピラミッド」などの遺跡で有名。