オバマ氏は第44代大統領として、来年1月20日に首都ワシントンで就任式に臨む。任期は2013年1月までで、副大統領にはジョゼフ・バイデン上院議員(65)が就く。民主党はクリントン前大統領以来、8年ぶりの政権奪回となる。
オバマ氏は人種や党派を超えた「1つの米国」を訴え、黒人や若者を中心に支持を受けた。金融危機が深刻化した9月中旬以降は、経済への先行き不安から「変革」を求める米国民の期待を追い風に、各種世論調査で一貫してマケイン氏を上回った。
一方、共和党候補のジョン・マケイン上院議員(72)はテキサス州(34)やテネシー州(11)などで勝利したものの、獲得選挙人は156人と伸び悩んだ。勝敗の行方を左右するといわれたバージニア州をオバマ氏が制したと伝えられた直後にオバマ氏当確の報道が流れると、マケイン氏も敗北を認め、オバマ氏に電話で祝意を伝えた。
マケイン氏はその後、地元アリゾナ州フェニックスの集会に姿を見せ、「長い旅の終わりを迎えた」と語り、オバマ氏に自らの敗北を認めたことを明かし、オバマ氏と、上院の盟友でもあった副大統領候補のバイデン上院議員による4年間の政権運営に期待した。
一方、ブッシュ大統領も報道官を通じてオバマ氏に電話して祝意を伝えた。
CNNテレビの集計によると、オバマ氏は地元イリノイ州(選挙人数21)や、民主党が伝統的に強いニューヨーク州(同31)の東部各州を着実に制した。激戦のペンシルベニア州(同21)やオハイオ州(同20)でも勝利を収め、共和党の強いバージニア州(同13)ではジョンソン元大統領以来、44年ぶりに勝利した。
オバマ氏の獲得した選挙人の数は当選に確実な270人を大きく超える338人に達した。
■バラク・オバマ氏
1961年8月4日、ハワイ州ホノルル生まれ。
父親はケニア人、母親はカンザス州出身の白人。
母親がインドネシア人男性と再婚後、少年期を同国で過ごす。コロンビア大卒業後、シカゴの貧困街で住民の支援活動に従事。ハーバード法科大学院に進み、「ハーバード・ロー・レビュー(法学紀要)」の黒人初の編集長に選ばれる。シカゴに戻り人権派弁護士として活動。96年イリノイ州議会議員に初当選。2000年の下院選予備選で敗北したが、04年、上院選で当選を果たす。
ミシェル夫人との間に2女。
趣味はバスケットボール
オバマ「公認」偽オバマ・ノッチも感激「ボクも大統領を目指します」
米大統領選に初当選したオバマ氏のそっくりさんとして注目を集めるお笑いコンビ、デンジャラスのノッチ(43)が“本家”の当選を喜んだ。
ものまねのきっかけは、今年1月に自身の妻が撮った写メール。ブログに掲載したところ大反響を呼んだ。いまは時間のある限り、自宅のベランダで日焼けし、役作りしている。
「けさ、妻が号泣しながら“大統領おめでとう”と電話がありました。これから英会話を勉強して、ボクも大統領を目指します」
同日放送のTBS系「悪魔の契約にサイン」(水曜後7・56)ではオバマ氏とアポなし対面。SPから銃口を向けられる中で握手。「ボクの目を見て、笑って“ユーアー・オバマ”といってくれたんです。公認をもらいました」と興奮気味に明かした。
オバマ氏のiPadサイン
10月21日、シアトルのワシントン大学で開催された、Patty Murray上院議員の応援集会にて。AP Photo/Susan Walsh
「米国初のハイテクな最高責任者」であるオバマ大統領が、そのギークぶりを見せる出来事があった。10月21日(米国時間)、シアトルのワシントン大学で開催された、Patty Murray上院議員の応援集会で、差し出されたiPadに指でサインをしたのだ。
上の写真で、熱狂する人々の間に冷静な表情で立つ人物は、「ハイテク、特にApple製品の大ファン」と自称するSylvester Cann IV氏だ。ワシントン州議員のオフィスで働いている。
「シークレットサービスは最初、iPadを持ち込むというアイディアに消極的だったが、最後は認めてくれ、大統領もクールだと思ってくれた」とCann氏はWired.comを含めたメディア宛に書いている。「大統領は最初少し驚いたようだったが、指でサインをしてくれた。Adobeの Ideasアプリを使っている......iPadで大統領のサインを貰ったのは今回が初めてのはずだ」
Cann氏はYouTube動画も投稿している[文末に掲載]が、こうした突発的な行動には懸念も生じる。
「オバマ大統領のサイン」が375ドルで販売されているケースもある[ホワイトハウスの写真の下にサインがある色紙。リンク先に写真あり]。Cann氏に、サインを販売する意図があると言いたいのではないのだが(そもそも、デジタル・サインは売れるものなのだろうか)、これと同様なものが出てくる可能性はあるのではないだろうか。
「自分は、デジタル写真立てを持っているので、このサインをそこに移すつもりだ」とCann氏は書いている。「他には特に考えていない。アイディアを考えつく人は誰にでも、オープンにしようと思う」