米系航空大手のデルタ航空とノースウエスト航空は米国時間の10月29日に合併し、世界最大の航空新会社を発足させた。同日付で米司法省の承認が得られたためで、旅客輸送能力で米アメリカン航空を上回る世界最大の航空会社が誕生した。
すでに両社の株主総会が合併を承認し、欧州委員会も許可しており、10月29日には米国司法省が合併を認めた。 今後は機材や路線網に関する費用、間接費を削減し、営業効率を改善する。アトランタ、シンシナティ、デトロイト、メンフィス、ミネアポリス/セントポール、ニューヨーク、ソルトレイクシティ、成田といった両社のハブ空港は合併後も維持し、66カ国375都市へ運航する予定。 燃料コストの上昇につながる原油高は一服したが、世界の景気減速に伴う乗客数の減少は必至で、コスト圧縮による収益力の強化が急務だ。
両社のサービスは今後12カ月―24カ月で順次統合する計画で、当面は顧客のチェックインなどを別々に受け付ける。両社のWebサイトや予約システム、各種顧客向けプログラムも独自に運営を続ける。 ・デルタ航空のWebサイト ・ノースウエスト航空のWebサイト