中国GP公式予選はいよいよ決勝レースのポールポジションを争う10分間のQ3が始まる。セッション開始前の気温は28℃、路面温度が34℃、湿度は46%で、Q1開始時よりも気温が若干高めになっている。
ピットレーンのシグナルがグリーンに変わり、まずはトゥルーリとヴェッテルがハードタイヤでコースへと向かう。
ガレージのライコネンはソフトタイヤで出陣準備、ハミルトンのタイヤウォーマーが外されて、現れたのはこちらもソフトタイヤだった。
残り7分5秒 ライコネンがアタックラップに突入。ハミルトンとマッサのタイトル争いは、このライコネンがチームメイトをどれだけサポートできるかが鍵のひとつとなっている。そのためには、ライコネンのグリッド順も非常に重要となる。上位2チームは、1つでも相手より前のグリッド位置を獲得したいところだろう。
残り6分10秒 ヴェッテルが1分38秒053でトップタイム。トゥルーリが2番手。
残り5分30秒 ライコネンが1分36秒989でトップタイム。ハミルトンが2番手。直後にウェーバーがハミルトンを上回って2番手に飛び込んできた。ウェーバーは10グリッド降格が決まっているが、それでもグリッド中盤を狙ってくるアグレッシブな作戦か。
残り4分45秒 マッサが3番手タイム。続いてコヴァライネンが1分36秒978でトップタイム。
現在1位コヴァライネン、2位ライコネン、3位ウェーバー、4位マッサ、5位ハミルトン、6位アロンソ、7位ハイドフェルド、8位ヴェッテル、9位トゥルーリ、10位ボーデとなっている。
残り2分30秒 フェラーリ勢も今度はソフトタイヤでコースへ。
ハミルトンの無線が何度か流れるが、どうやら1回目のアタックでは0.9秒ほど目標よりもロスしている模様。やはりポールポジションを狙ってくるものと思われる。
残り55秒 ライコネンが予選最後のアタックに入る。
ここでチェッカーフラッグ。
ライコネンが1分36秒645でトップタイム。続いてハミルトンがそれを0.3秒も上回る1分36秒303でトップ。マッサが3番手に飛び込み、アロンソが現在4番手。アタック中のコヴァライネンのタイムが注目される。
コヴァライネンは結局5番手タイムに終わり、チャンピオンシップにかかわるグリッド争いからは少し外れた格好となった。
中国GP公式予選Q3の結果は以下の通りとなった。
公式予選
Pos. ドライバー コンストラクターズ Tyres Time
1 L・ハミルトン マクラーレン 1:36.303
2 K・ライコネン フェラーリ 1:36.645
3 F・マッサ フェラーリ 1:36.889
4 F・アロンソ ルノー 1:36.927
5 H・コヴァライネン マクラーレン 1:36.930
6 M・ウェーバー レッドブル 1:37.083
7 N・ハイドフェルド BMW 1:37.201
8 S・ヴェッテル トロロッソ 1:37.685
9 J・トゥルーリ トヨタ 1:37.934
10 S・ボーデ トロロッソ 1:38.885
11 N・ピケ・ジュニア ルノー 1:35.722
12 R・クビサ BMW 1:35.814
13 T・グロック トヨタ 1:35.937
14 R・バリチェロ ホンダ 1:36.079
15 N・ロズベルグ ウィリアムズ 1:36.210
16 D・クルサード レッドブル 1:36.731
17 中嶋 一貴 ウィリアムズ 1:36.863
18 J・バトン ホンダ 1:37.053
19 A・スーティル フォースインディア 1:37.730
20 G・フィジケラ フォースインディア 1:37.739
2008年FIAF1世界選手権第17戦中国グランプリの決勝レースは、日本時間の日曜日午後4時にフォーメーションラップスタートとなる。
フェラーリ ハミルトンを追いかける両ドライバー
チャンピオンシップも大詰めとなり、両方のチャンピオンシップを争うフェラーリにとっては今回の中国GPも非常に重要なレースとなる。中国GP決勝を明日に控えて、キミ・ライコネンとフェリペ・マッサの両ドライバーは予選で2位と3位を獲得し、ライバルのルイス・ハミルトンの真後ろから優勝を狙うことになった。
ルノー アロンソがトップ2チームに割って入り4位
土曜日の午後に上海で行われた中国GPの公式予選では、フェルナンド・アロンソがタイトル争いを繰り広げるマクラーレンとフェラーリの4台に割って入り、4番グリッドを獲得した。一方、チームメイトのネルソン・ピケはQ2で脱落して11位となった。
トロロッソ 2台がトップ10入り
トロロッソのセバスチャン・ヴェッテルとセバスチャン・ボーデは中国GP予選で二人ともトップ10に入り、ヴェッテルは8位、ボーデは10位を獲得した。両ドライバーはクルマの仕上がりに満足しており、明日のレースに向けて期待を抱いている。
BMW チャンピオン候補のクビサがQ2脱落
2008年シーズンも残り2戦となったが、BMWのロベルト・クビサにはまだドライバーズチャンピオンシップタイトル獲得の可能性が残されている。しかし彼は、今日の予選でクルマのセットアップに苦しみ、12位に終わった。一方のニック・ハイドフェルドは7位とトップ10入りを果たした。