総務省は12日、2009年1月1日に「うるう秒」の挿入を行うと発表しました。 うるう秒の挿入は、原子の振動を利用した原子時計をもとに決められている時刻と、地球の公転・自転に基づく天文時とのずれが0.9秒に近づいた時に行われるもの。今回の決定では、2009年1月1日の午前8時 59分59秒と午前9時00分00秒の間に「8時59分60秒」を挿入されることとなった。なお、前回うるう秒が挿入されたのは2006年1月1日。
うるう秒はなぜ調整されるのでしょうか? 今から、約50年前までは、時間や時刻は、地球の公転・自転に基づく天文時が使われていましたが、科学の進歩に応じた高精度な時刻が必要になり、現在使われている時刻は、原子時計をもとに決められています。 規則正しい原子時計と地球の自転に基づく時刻の差が±0.9秒以内になるように、原子時計の時刻に1秒だけ調整を行った時刻を協定世界時(UTC)と呼び、現在、この時刻が世界の標準時として一般に使われています。この1秒の調整が「うるう秒」です。地球の自転速度は、不規則で、いつ、うるう秒調整が実施されるかについては、長期の予測ができません。したがって、地球の自転を正確に観測し、監視しながら必要に応じて調整されています。 なお、1958年から刻んでいる国際原子時(TAI)と、UTCとは、現在-33秒差になっています。これは、1958年からの地球の自転が33秒(積算値)遅くなってきたことを意味します。 うるう秒実施日一覧のページ http://jjy.nict.go.jp/QandA/data/leapsec.html
これからの予定 第 回 年 月 日 うるう秒 協定世界時-国際原子時 24 2009 年 1月 1日 + 1 秒 -34 秒 これまでの実施 第 回 年 月 日 うるう秒 協定世界時-国際原子時 2008 年 ― 2007 年 ― 23 2006 年 1月 1日 + 1 秒 -33 秒 2005 年 ― 2004 年 ― 2003 年 ― 2002 年 ― 2001 年 ― 2000 年 ― 22 1999 年 1月 1日 + 1 秒 -32 秒 1998 年 ― 21 1997 年 7月 1日 + 1 秒 -31 秒 20 1996 年 1月 1日 + 1 秒 -30 秒 1995 年 ― 19 1994 年 7月 1日 + 1 秒 -29 秒 18 1993 年 7月 1日 + 1 秒 -28 秒 17 1992 年 7月 1日 + 1 秒 -27 秒 16 1991 年 1月 1日 + 1 秒 -26 秒 15 1990 年 1月 1日 + 1 秒 -25 秒 1989 年 ― 14 1988 年 1月 1日 + 1 秒 -24 秒 1987 年 ― 1986 年 ― 13 1985 年 7月 1日 + 1 秒 -23 秒 1984 年 ― 12 1983 年 7月 1日 + 1 秒 -22 秒 11 1982 年 7月 1日 + 1 秒 -21 秒 10 1981 年 7月 1日 + 1 秒 -20 秒 9 1980 年 1月 1日 + 1 秒 -19 秒 8 1979 年 1月 1日 + 1 秒 -18 秒 7 1978 年 1月 1日 + 1 秒 -17 秒 6 1977 年 1月 1日 + 1 秒 -16 秒 5 1976 年 1月 1日 + 1 秒 -15 秒 4 1975 年 1月 1日 + 1 秒 -14 秒 3 1974 年 1月 1日 + 1 秒 -13 秒 2 1973 年 1月 1日 + 1 秒 -12 秒 1 1972 年 7月 1日 + 1 秒 -11 秒 1972 年 1月 1日 ― -10 秒
これまでの実施 第 回 年 月 日 うるう秒 協定世界時-国際原子時 2008 年 ― 2007 年 ― 23 2006 年 1月 1日 + 1 秒 -33 秒 2005 年 ― 2004 年 ― 2003 年 ― 2002 年 ― 2001 年 ― 2000 年 ― 22 1999 年 1月 1日 + 1 秒 -32 秒 1998 年 ― 21 1997 年 7月 1日 + 1 秒 -31 秒 20 1996 年 1月 1日 + 1 秒 -30 秒 1995 年 ― 19 1994 年 7月 1日 + 1 秒 -29 秒 18 1993 年 7月 1日 + 1 秒 -28 秒 17 1992 年 7月 1日 + 1 秒 -27 秒 16 1991 年 1月 1日 + 1 秒 -26 秒 15 1990 年 1月 1日 + 1 秒 -25 秒 1989 年 ― 14 1988 年 1月 1日 + 1 秒 -24 秒 1987 年 ― 1986 年 ― 13 1985 年 7月 1日 + 1 秒 -23 秒 1984 年 ― 12 1983 年 7月 1日 + 1 秒 -22 秒 11 1982 年 7月 1日 + 1 秒 -21 秒 10 1981 年 7月 1日 + 1 秒 -20 秒 9 1980 年 1月 1日 + 1 秒 -19 秒 8 1979 年 1月 1日 + 1 秒 -18 秒 7 1978 年 1月 1日 + 1 秒 -17 秒 6 1977 年 1月 1日 + 1 秒 -16 秒 5 1976 年 1月 1日 + 1 秒 -15 秒 4 1975 年 1月 1日 + 1 秒 -14 秒 3 1974 年 1月 1日 + 1 秒 -13 秒 2 1973 年 1月 1日 + 1 秒 -12 秒 1 1972 年 7月 1日 + 1 秒 -11 秒 1972 年 1月 1日 ― -10 秒