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September 7, 2008 space
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波乱のF1ベルギーGP決勝 ハミルトンがスパ初制覇のはずが・・!

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F1カレンダーの中でも最もドライバーの人気が高いスパ・フランコルシャン。全長は約7kmと最も長く、低速コーナーから高速コーナー、ロングストレートなど様々なものが配置されているだけに、いかにセットアップを決めるがレースの鍵となる。まるで壁のようにそびえ立つ名物“オールージュ”ではドライバーの度胸が試される。現在キミ・ライコネンが3連覇中…。
 

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 4月のスペインGP以来久しく優勝から遠ざかっているキミ・ライコネン。チャンピオンシップ争いに残るためにも今週末のスパでは最良の結果が求められている。
 
 「ベルギーGPはシーズンでもハイライトの一つだし、スパでは良い成績に恵まれてきた。ここ数戦の結果を見れば、僕が今まで以上に結果を求めていることは言うまでもない。ネガティブな出来事が続いて残念だが、こういったことは起こりうるもの。その状況をどうやって対処するのかが大事なんだ」と現在の心境を語った。
 
 現在3連覇中のスパについては、「もちろん4年連続で勝てたら最高だよ。特に僕は数か月勝ててないからね。昨年はここでシーズン後半に向けてのいいセットアップを見いだすことができたおかげで、その後も勝利することができた。トップを追いかける展開なのは昨年と同じ。不可能なことではない。13ポイントは確かに多いが、昨年は残り2戦で17ポイントも差があったんだからね」とライコネンはコメントしている。
 
 
スパ・フランコルシャン
●コース全長7.004km
●周回数:44周
●レース距離:308.052km
●コースレコード:1分43秒726
 
2002年 M. シューマッハ(フェラーリ)
決勝ベストラップ:1分45秒108
2004年 ライコネン(マクラーレン)

2007年結果
ポールポジション:ライコネン(フェラーリ)1分45秒994
優勝:ライコネン(フェラーリ)1時間20分39秒066
ファステストラップ:マッサ(フェラーリ)1分48秒036
 
 
 ベルギーGP決勝:ハミルトンがスパ初制覇!ライコネンは残り2周でリタイア
 
 2008年F1世界選手権第13戦ベルギーGPは、決勝レースを迎えた。レース前に降った雨で、路面がまだ濡れている。画面表示では、この後30分は雨が降らないと予想されている。
 

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 現地時間午後2時、フォーメーションラップスタート。ピケを除く全員がドライのソフトタイヤを装着している。ポールポジションはハミルトン、その隣にマッサ、2列目がコヴァライネンとベルギーGP3連勝中のライコネン。そして5列目にはトロロッソの2台が並んでいる。日本の中嶋は最後列の19番グリッドとなっている。

各車グリッドにつき、スタートを待つ。

シグナルが消え、全車スタート!

1コーナーで5〜6台が外側へコースアウトするも、濡れた路面を慎重に回り、オー・ルージュへ。コヴァライネンがポジションを落とし、アロンソがケメルストレートで前に出る。ピケも順位を上げている。
 

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それでも大きなアクシデントはなく、隊列が縦に延びて1周目を走行している。第2セクターの路面はほとんどドライ、最終コーナー手前当たりからまた濡れ始める。

トゥルーリが最終シケインでスピン。

2周目、トップのハミルトンのすぐ後ろにライコネンが迫り、ケメルストレートでハミルトンをパスして前に出る。

これでトップがライコネン、2位ハミルトン、3位マッサ、4位アロンソ、5位ボーデ、6位ウェーバーという上位のオーダーとなっている。

3周目、3番手スタートだったコヴァライネンは11番手まで順位を下げている。

スタートのリプレイで、トゥルーリが素晴らしいスタートを切って一気に順位を上げ、その後ボーデに後ろから接触される様子が映し出される。

4周目 コヴァライネンが最終コーナーでハイドフェルドをパスして9位に上る。

5周目 コヴァライネンがピケをオーバーテイクして8位に浮上。スタートの遅れを取り戻そうと果敢に攻めている。トップライコネンと2位ハミルトンとの差は1.4秒。ライコネンはスパ4連勝を目指して疾走する。

6周目 10番手のハイドフェルドがピケのすぐ後ろについて攻めている。ハイドフェルドがピケをオーバーテイクして9番手に浮上。

7周目 ここで早くも20番手のフィジケラが1コーナーで周回遅れにされる。7番手クビサのすぐ後ろにコヴァライネンがついている。コヴァライネンがクルマを左右に振り、クビサに仕掛けるタイミングを狙っている。

8周目 ヴェッテルがピケをオーバーテイクして10番手。スターティンググリッドと同じところまで順位を戻した。

9周目 コヴァライネンがようやくクビサをオーバーテイクして7番手。スタートの遅れを取り戻そうと懸命の走りをしている。

11周目 コヴァライネンの次の獲物はウェーバー。しかし、最終コーナーでコヴァライネンがウェーバーを引っかけ、接触。ウェーバーはスピンして一度止まり、その後コースに復帰。コヴァライネンはシケインをショートカットする形でそのまま走り去った。2台ともクルマにダメージはない模様。

このすきにクビサが前に出て、コヴァライネンは7番手のまま。しかし、このアクシデントは審議対象となるという画面表示。

12周目 2番手ハミルトンが早くもピットストップ。6.8秒のストップで、再びソフトタイヤを履いてコースに出る。3ストップ作戦の可能性もある。ここでコヴァライネンにドライブスルーペナルティの表示。ウェーバーをオーバーテイクしようとして接触したことによる。

13周目 ライコネンがピットイン。7.1秒のストップで、ソフトタイヤを履いてピットアウト。ハミルトンの前に出る。

13周目現在の順位は、1位マッサ、2位アロンソ、3位ライコネン、4位ボーデ、5位クビサ、6位コヴァライネン、7位ハミルトン、8位ハイドフェルド、9位ヴェッテル、10位ピケ、11位グロック、12位ウェーバー、13位ロズベルグ、14位バリチェロ、15位クルサード、16位バトン、17位トゥルーリ、18位中嶋、19位スーティル、20位フィジケラとなっている。

14周目 マッサがピットイン。ピケが12コーナー付近でコースアウトし、タイヤバリヤにクラッシュ。ここでリタイヤとなる。

コヴァライネンが14周目にピットストップを行い、その次の15周目にドライブスルーペナルティをこなしている。

15周目を終えたところでボーデとクビサがピットイン。セバスチャン・ボーデが前、クビサが後ろでピットアウト。2台ともソフトタイヤを装着している。

上位陣がピットストップを終えたところの順位は、1位ライコネン、2位ハミルトン、3位マッサ、4位ヴェッテル、5位アロンソ、6位ボーデ、7位クビサ、8位グロックとなっている。

17周目を終えたところ4番手のヴェッテルが1回目のピットストップ。グロックの前、7位でコース復帰。

18周目 ハイドフェルドがグロックをオーバーテイクして8位に浮上。

19周目 現在のトップはライコネン、2位ハミルトンとの差は徐々に広がって、現在5.7秒。3番手がマッサ、4位ヴェッテル、5位アロンソ、6位ボーデ、7位クビサ、8位グロック、9位ハイドフェルド、10位ロズベルグとなっている。

21周目 バリチェロがマシンを降りている。クルマはガレージの中だが、リタイヤの原因は現在のところ不明。

23周目 5位ボーデと6位クビサ、7位ヴェッテルと8位ハイドフェルドという、トロロッソとBMWの組み合わせのバトルが2カ所で展開されている。

24周目 ライコネンがファステスト。2番手のハミルトンとの差は変わらず6秒程度。

25周目を終えたところでライコネンとハミルトンが同時ピットイン。ライコネンは9.1秒で2ストップ、ハミルトンは8.7秒でこちらも2ストップ作戦となる。2台ともハードタイヤでコースへと戻る。順位は変わらず。

25周目 ロズベルグが1回目のピットストップ。ここで、20分後に雨の予想という表示。

27周目現在の順位は、1位マッサ、2位ライコネン、3位ハミルトン、4位アロンソ、5位ボーデ、6位クビサ、7位ヴェッテル、8位ハイドフェルド、9位グロック、10位ウェーバー、11位コヴァライネン、12位中嶋、13位ロズベルグ、14位クルサード、15位スーティル、16位バトン、17位トゥルーリ、18位フィジケラとなっている。

27周目 マッサがピットイン。7.9秒でピットアウト。ハミルトンの後ろ、3番手でコースに戻る。

マッサがピットイン。7.9秒でピットアウト。ハミルトンの後ろ、3番手でコースに戻る。

30周目 ハードタイヤに替えてからハミルトンがペースを上げており、1位ライコネンと2位ハミルトンとの差は2秒弱にまで縮まっている。

33周目 4番手ボーデがピットイン。8番手でコース復帰。

34周目 4番手のクビサと5番手ヴェッテルが同時ピットイン。クビサはストップに12秒以上の時間がかかり、ここでヴェッテルが逆転。

35周目現在の上位陣の順位は、1位ライコネン、2位ハミルトン、3位マッサ、4位アロンソ、5位ボーデ、6位ヴェッテル、7位ハイドフェルド、8位クビサとなっている。全員がピットストップを終えている。

残り9周 あとの心配事は天気で、空にはまた灰色の雲がたれ込めてきている。

残り8周 チームとドライバーの間でも雨を気にする無線が交わされている。

残り6周 スタブローで雨が降りはじめた模様。路面の濡れ具合と残りの周回数を考えると、このまま走り続けることになるか。

残り5周 5番手ボーデの後ろにヴェッテル、ハイドフェルド、クビサが1〜2秒差で連なっている。トップライコネンに、ハミルトンが1.5秒のところまで迫る。ラップタイムはハミルトンの方がコンマ5秒程度速い。

残り3周 ピット前にも雨が落ちはじめた。
 

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残り3周 最終シケインでハミルトンがトップのライコネンに並ぶが、耐えきれずにハミルトンがコースアウト。

残り2周 1コーナーのブレーキングでハミルトンがライコネンの前に出る。オーバーテイクの際に接触があったが、クルマに目立ったダメージはない模様。
 

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トップ2台の争いが激しくなっているが、雨が徐々に激しくなってきており、無理ができない状況。

ハミルトンが大きくコースアウト、しかしその後ライコネンもコースアウトしたため、順位は変わらず、ハミルトンが前、ライコネンが後ろ。
 
残り2周 ライコネンが雨で滑ってコースアウトし、コンクリートウォールに接触。クルマが大きく壊れ、ここでリタイヤ。
 

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雨がかなり激しくなってきており、ピットの動きが慌ただしくなっている。ここでアロンソがピットイン。ロズベルグ、クルサード、中嶋、バトンもピットに入り、タイヤを交換。

残り1周 現在のトップはハミルトン、2位マッサ、3位ボーデ、4位アロンソ、5位ヴェッテル、6位クビサ、7位コヴァライネン、8位ハイドフェルドとなっている。

ハミルトンがふらつきながら最終シケインを抜け、チェッカーフラッグを受ける。2位はマッサ、ハイドフェルドが3位に入っている。ハイドフェルドは早々にウェットタイヤに交換したのが功を奏し、最後で追い上げを見せた。コヴァライネンはコース脇にクルマを止めている。
 

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ベルギーGPの最終的な結果は、1位ハミルトン、2位マッサ、3位ハイドフェルド、4位アロンソ、5位ヴェッテル、6位クビサ、7位ボーデ、8位グロック、9位ウェーバー、10位コヴァライネン、11位クルサード、12位ロズベルグ、13位スーティル、14位中嶋、15位バトン、16位トゥルーリ、17位フィジケラ、18位ライコネンとなった。バリチェロとピケはリタイヤ。
 
決勝
Pos. ドライバー コンストラクターズ Tyres Time

1 L・ハミルトン マクラーレン 1:22:44.933
2 F・マッサ フェラーリ + 14.400
3 N・ハイドフェルド BMW + 23.800
4 F・アロンソ ルノー + 28.900
5 S・ヴェッテル トロロッソ + 29.000
6 R・クビサ BMW + 29.400
7 S・ボーデ トロロッソ + 31.100
8 T・グロック トヨタ + 56.500
9 M・ウェーバー レッドブル + 57.200
10 H・コヴァライネン マクラーレン + 1 laps
11 D・クルサード レッドブル + 1 laps
12 N・ロズベルグ ウィリアムズ + 1 laps
13 A・スーティル フォースインディア + 1 laps
14 中嶋 一貴 ウィリアムズ + 1 laps
15 J・バトン ホンダ + 1 laps
16 J・トゥルーリ トヨタ + 1 laps
17 G・フィジケラ フォースインディア + 1 laps
Did not finish
18 K・ライコネン フェラーリ + 3 laps
19 R・バリチェロ ホンダ + 24 laps
20 N・ピケ・ジュニア ルノー + 31 laps

 
これでハミルトンは80ポイントでチャンピオンシップトップを守り、マッサが72ポイントでそれに続いて2位。ライコネンは今回ノーポイントに終わったため57ポイントで、大きく引き離されている。

コンストラクターズチャンピオンシップは、フェラーリが129ポイントでトップを守ったが、マクラーレンが123ポイントと6ポイント差に迫っている。
 

 ハミルトンとライコネンの接触はレース後審議に
 
 第13戦ベルギーGPで、残り2周でのルイス・ハミルトンとキミ・ライコネンの接触が、レース後に審議対象となることが発表された。
 
 レースでは終盤に雨が降り始め、残り2周となったところで、ホームストレートからラソースに入るブレーキングで、2番手のハミルトンがトップのライコネンをオーバーテイクした。ライコネンはその後、ハミルトンとのバトルを続けたが、コースアウトしてウォールにクラッシュ、リタイヤとなった。ハミルトンはそのままゴールして優勝を飾ったが、レース後に審議のアナウンスがあった。
 
 再審査の結果、ハミルトンに25秒加算のペナルティが課せられ、結果、優勝マッサ、2位ハイドフェルド 、ハミルトンは3位となり、スパ初制覇は夢と消えた。

 
 グロックに25秒加算のペナルティ
 
 ベルギーGP決勝で8位入賞を果たしたティモ・グロックだが、レーススチュワードはキミ・ライコネンの事故によりイエローフラッグが出されていた際にグロックがマーク・ウェーバーを追い越したとしてグロックのレースタイムに25秒を加算するペナルティを科した。これにより、グロックはポイント圏外となり、ウェーバーが8位に繰り上がった。

 
 マッサのベルギーGP優勝が確定
 
 7日のF1ベルギーGP決勝で、マクラーレンのルイス・ハミルトン(23)が、コースを不正に近道したとして優勝を取り消されたことにチームが異議を申し立てていた問題で、国際自動車連盟(FIA)の国際抗議法廷は23日、異議を却下した。これで、1位入線から25秒の罰則による3位降着と、マッサ(フェラーリ)の優勝が確定。ハミルトンは「失望しているが、落ち込んではいない」とコメントを寄せ、28日決勝のシンガポールGPでの汚名返上を誓った。

 

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