MSの独占に風穴が空くか!グーグル独自ブラウザ「グーグル・クローム」を開発。最大の特徴は独自のタブ制御と検索システム、そして「V8」と呼ばれるJavaScript Virtual Machineを搭載しており、JavaScriptの高速動作を実現する。グーグル・クロームのベータ版が公開され、早速ダウンロードしましたが、高速な描画はストレスなく快適です。
グーグルが何年も前から囁かれていた独自ブラウザの開発を完了し、MS独占とも言われるネット閲覧ソフト(ブラウザー)市場に参入する。9月2日から、世界100 カ国以上で試験版をネット経由で無償配布を開始する。グーグルにとっては利用者にネットへの「入り口」であるブラウザーを配布することで、検索など各種ネットサービスのアクセス強化につなげる。
Chromeではその関係が逆転し、タブがウィンドウの外側に配置され、ツールバーやアドレスバーの要素はすべてタブの内側に配置される。プロセスも独立して動いており、特定のタブのエラーが原因でブラウザ全体が死ぬことはなく、例えばOSから特定プロセスのみの終了を指示することも可能となる。 また「Omnibox」と呼ばれる新型検索システムにより、アドレスバーに入力したキーワード(または文字)に準じた過去のヒストリ、人気ページ、Google Suggestionによる推薦だけでなく、自身が過去に利用した検索システム(例えばAmazon.comの商品検索など)を検索候補として利用できるようになる。 フィッシングや詐欺サイトに関する情報を得るAPIおよびデータベースが、Chromeで採用されて(公開される)予定で、うまくいけば「ゼロデイ」詐欺行為の減少につながることになる。Chromeでは、この情報のアップデートが、定期的に行われる。 新ブラウザーの名称は「グーグル・クローム」。電子メールやカレンダーなど、グーグルが展開するネットサービスが使いやすくなる。複数のウェブサイトを表示する速度なども高めた。 調査会社によると、ブラウザーの世界シェアはMSの「インターネット・エクスプローラー」シリーズが7割超で首位。残りはモジラの「ファイアーフォックス」や、アップルの「サファリ」などが占め、各製品とも無料で提供されている。