海外旅行の際に旅行代金(飛行機代とホテル、あとは食費とお土産?)でこのくらいかな?と予算を立てますが、よくあるのは現地で買い物をクレジットカードで支払い後から予想外の請求がきてびっくりしたり・・・でも最近は、飛行機の燃料代(燃油サーチャージ)もかなりの金額で請求されるので、これを予算に入れておかないと、ほんとびっくりな金額になります!
燃油サーチャージは、原油価格の不安定が反映され、コスト上昇分を乗客が負担する仕組みとして、2001年に導入された。 飛行機の燃料代として、旅行代金とはベルに請求される「燃油サーチャージ:surcharge」ですが、最近では旅行代理店が、パック料金に組み込んだ価格で案内しているところもあるようです。しかし一部では、旅行代金の価格を安く見せかけるために、燃油サーチャージを時価?のように別請求でするところもあるようなので、燃油サーチャージが必要と頭に入れて旅行代金を考えないといけません。 この燃油サーチャージが、高額になっていることから旅行者はもちろん、旅行代理店も航空会社への不満が高まっている。世界的な原油高は周知の事実で、旅行者もなくなく支払いそのものは理解しているが、金額にて納得できない部分が多くあります。それは同じ区間を海外の航空会社と比較すると、日本のANAもJALも燃油サーチャージの金額に数万の価格差があるからです。
燃油サーチャージの価格の基準は、直近3カ月のシンガポール・ケロシン(航空燃料)市況を基準として「航空燃料相場の平均額を基準に航空会社ごとにタリフ(価格表)を設定している。」各航空会社は四半期ごとにこの価格を改訂し発券開始月の1.5カ月前には、各社ごとに新料金を発表している。 ボーイング社のB747−400の燃費は、1秒あたり1ガロン(約3.78リットル)で、東京〜ロサンゼルス間の燃料代は、単純計算で往復7万2000ガロンとなる。 直近のケロシン相場(08年6月)では、燃油サーチャージ導入直後の01年5月時点の差額が1ガロン3.19ドルで、平均搭乗率8割(370人)でも、1人あたり6万7000円の追加負担となる計算で、日系2社は5万6000円を価格に転嫁しているが、シンガポール航空の場合には3万6400円となり、2万円もの価格差が生じている。いかにシンガポール航空が利用者に転嫁せずに自社努力をしているか見てとれる。 他の路線でも、日系2社はずば抜けて高い燃油サーチャージとして、利用者からの回収だけに走っているか見てとれる。 ハワイ線 ユナイテッド航空2万8000円 →日系2社4万円程 パリ線 ガルーダインドネシア航空3万400円 →日系2社4万円。 香港路線 キャセイパシフィック航空4800円 →日系2社2万1000円。 バンコク線 タイ国際航空2万1800円 →日系2社4万円 海外航空キャリアは、社員の大幅リストラや原油先物などの手法を使い燃油サーチャージの価格を低く抑える努力を重ねているのに対して、日系2社は最も確実で簡単な利用者からの回収を優先にして、赤字にならないように運用している。 JALはここ1年で業績がV字回復している。また、海外でも再建中の米系航空キャリアも、急激に業績回復しているのはサーチャージのおかげとも言われている。収益の悪化の一因とされた飛行機の燃料代の変動を、航空キャリアの負担ではなく利用者負担にして、変動リスク負担をなくした事が大きな要因と言われているため、目先の利益確保のため必要以上にサーチャージを高く設定し収益にするキャリアもあると言われている。 最近の燃油サーチャージに関する動向として、目につくのが「JALは原油高リスクを燃油サーチャージとして確実に顧客から回収でき価格に転化できている。」として、海外からの会社の格付けがアップしている。 ■比較.comトラベル:海外旅行 燃油サーチャージ比較