国際的には無名の中国メーカーとはいえ、そのデザインや性能は外国製に劣るものではない。しかし2008年6月30日にパキスタン電子通信庁(PTA)が、一台の携帯電話を使用停止にし通話を禁止にしたところ、一斉に1000台を超える携帯電話が使用不能となる事故発生した。これは中国メーカーの携帯電話が1台毎に設定されている識別番号を、コピー品にコピーしたまま設定していたことが原因。
中国産携帯のシェアが激減 中国ですら中国製携帯電話を購入するのは20%を割り込む危機的な状況にあると報じられている。「国産携帯を買うのはほとんど中年で、彼らは国産ブランドを信じているかもしれないが、魅力は外国メーカーと同じデザインで値段が安いから・・・。でも買う人の数は前より減っている」とは北京の大型家電店のコメント。 今や中国産携帯は危機的な状況にある。 波導、夏新は巨額の損失を計上し、レノボに続き携帯事業売却を検討しているという。 オリジナリティや信頼性の欠如に加えて、誇大広告?の表記、「待ち受け時間が2ヶ月超」、「太陽電池駆動搭載」など、詐欺的な機能を謳い、実現していない機能を表記した携帯電話の登場が、消費者の信頼を奈落の底に落す勢いで失わせるものとなった。 この事態に中国国内でもさすがに規制が強まり、同時に外国メーカーの攻勢でシェアを奪われはじめたため、中国製のコピー携帯メーカーは海外に販路を求め輸出に向けて力を入れていた。 テロリストご用達!誰も管理できない中国製携帯電話? パキスタン電子通信庁(PTA)が、一台の携帯電話を使用停止にし通話を禁止にしたところ、市内の1000台を超える携帯電話が一斉に使用不能となる事故発生した。 これは中国メーカーの携帯電話が、携帯電話には1台ごとに国際移動体装置識別番号(IMEI)と呼ばれる15桁の認識番号の設定を、コピー品にコピーして設定していたことが原因。 1台の携帯電話が千台もの携帯電話と同じ識別番号を使い回している事態に、各携帯の識別が不可能なため、携帯電話の位置特定や盗聴が困難になることからテロリストが中国産携帯をご用達にしている可能性まで指摘されている。 今回の事件が問題性が表面化したことから、パキスタンでの販売量は急減し、世界的に中国ブランドの信頼性にも影響を与えている。