F1第10戦ドイツGPホッケンハイム(1周/4.574km、20日決勝67周/306.458km)が開幕した。金曜午後のフリー走行2回目が行なわれ、ルイス・ハミルトン(マクラーレン)がトップタイムをマークした。2番手にはフェリペ・マッサ(フェラーリ)が、3番手にはキミ・ライコネン(フェラーリ)が続き、4番手にはヘイキ・コバライネン(マクラーレン)と2強がトップ4にひしめく展開となった。
午前中はウエットトラック宣言が出ていたホッケンハイム 上空にはまだ雲があるものの路面はドライ。現時時間の14時に午後のセッションがスタートした。午前中にクラッシュしたロバート・クビカ(BMWザウバー)はマシンの修復を果たし無事コースイン。一方、午前中にトラブルに見舞われたセバスチャン・ブルデー(トロロッソ)は午後の走行が始まってからもしばらくピットで過ごすことに。また、中嶋一貴(ウイリアムズ)も3周した後にトラブルが発生したか、長時間マシンに乗り込むことはなかった。 午前中はBMWクビカがクラッシュ 午後はルーベンス・バリチェロ(ホンダ)、ティモ・グロック(トヨタ)らがスピンしたほかは大きなアクシデントもなくセッションが推移。序盤から上位につけたのはマッサ、ハミルトンら。午前中に7番手に入ったセバスチャン・ベッテル(トロロッソ)も好調だ。 上位のフェラーリ勢、マクラーレン勢はロングランをこなしたりと週末に向けメニューをこなし、終盤に予選モードのアタックに出る。残り時間わずかというところで2強がトップ4にひしめく展開となっていたが、ここでマッサからトップを奪ったのがハミルトン。残り2分というところで1分15秒025というタイムで首位に立つ。結局、ハミルトン、マッサ、ライコネン、コバライネンという順位になり、この4台だけが1分15秒台。 トップ4に続いたのは好調レッドブルのマーク・ウエーバー。6番手にフェルナンド・アロンソ(ルノー)が続いた。中嶋は終盤走行を再開したものの、17番手タイムとなっている。セクタータイムは円セクターともにハミルトンがトップを奪っている。 暑さに期待するライコネン。チャンピオンシップは本当にわからない 3人のドライバーがトップに並び、たった3ポイント差に4位の人がいるけれど、これってとてもおもしろい状況だ。 「暑くなるのを期待しているよ。ホッケンハイムはいつもそうだからね」と、ライコネンは語った。「僕たちのクルマは気温が上がると本当に調子が良くなるんだ。だから暑くなることを期待しているんだよ。オーバーテイクは難しいけれど、他のトラックのように予選で結果が決まってしまうわけではないんだ。でも、フロントローからスタートできれば楽になるだろうね」 「いつも言ってるけれど、チャンピオンシップは本当にわからないと思うよ。ここ3レースでは優勝の可能性があったけれど、どういう訳か上手くいかなかったんだ。でも、それがレースなんだし、そのうちすぐに勝てると思うよ。去年のように毎回ポイントを取ることが重要になってくるだろう。」