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July 6, 2008 space
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F1 イギリスGPハミルトン母国GP初優勝!バリチェロ3位!

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2008年F1世界選手権第9戦イギリスGPは、決勝レースを迎えた。セッション開始直前の気温は16℃、路面温度は17℃、雨が降っており、路面は完全にウェット。風速7m近い強い風が吹いている。雨はにわか雨ではなく、長時間降り続きそうである。
 

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 午前中、GP2のレース中にはかなり激しい雨が降っていたが、今は雨はあがっている。現地の映像を見ると、また雨が降りはじめている模様。午前の雨の水がまだ残っているので、完全にウェットのレースとなりそうだ。

ロズベルグがサスペンション交換とセットアップ変更のためにピットレーンからのスタートとなる。スタートはセーフティーカー先導ではなく通常のスタートとなる。

フロントローは、F1で初のポールポジションを獲得したコヴァライネンと、レッドブルのウェーバーという珍しい顔ぶれ。2列目がライコネンとハミルトンで、マッサは9番グリッドに沈んでいる。
 

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フォーメーションラップスタート。ほとんどのクルマがスタンダードウェットタイヤを履いている。水煙があがり、路面にかなり水が多いことが見て取れる。
 
 
マシンがグリッドにならび、シグナルがブラックアウト! レースがスタートした。ハミルトンがいいスタートを切り、コヴァライネンに並んで1コーアーへと入っていく。ウェーバーは順位を落としている。チャペルの出口でウェーバーがスピン。フロントロースタートの利を生かせなかった。コヴァライネンはなんとか先頭を守っており、それにハミルトンが続く。中嶋が12コーナーでコースアウト。マッサもスピンを喫している。
 
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1周目を終えた時点での順位は、コヴァライネン、ハミルトン、ライコネン、ハイドフェルド、ピケ、アロンソ、トゥルーリ、クビサ、グロック、バリチェロ、スーティル、バトン、ボーデ、中嶋、フィジケラ、ロズベルグ、マッサ、ウェーバー。ヴェッテルとクルサードは接触してリタイヤしている。現在、14、15コーナー付近にイエローフラッグが出ている。

3周目、アロンソがハイドフェルドをパスして4位に浮上。

4周目、マッサが最終コーナー付近でコースアウト。芝生の上を走ってコースへと戻る。

5周目、コヴァライネン、ハミルトン、ライコネンのトップ3は1秒前後の差で走行中。4位のアロンソは少し離れてその4秒後ろを走行しているが、いいペースで追い上げている。

5周目、ハミルトンがコヴァライネンをオーバーテイクしてトップに立つ。

7周目、ハミルトンが1分34秒445でファステストラップ。コヴァライネンとの差をすでに2.4秒に広げている。

9周目、ハミルトンが1分33秒869でファステスト。ハミルトンがほぼ毎ラップファステストを更新している。

10周目、スタートの失敗とスピンで一度は最後尾まで順位を落としたウェーバーだが、トップ集団とほぼ同じペースの追い上げを見せ、現在12番手まで順位を上げている。

11周目、コヴァライネンがスピンをするリプレイ。その脇をライコネンがパスして2位に順位を上げている。現在は1位ハミルトン、2位ライコネン、3位コヴァライネン、4位アロンソ、5位ハイドフェルドというトップ5。

11周目、ウェーバーがファステストラップ。1分33秒810。周囲のクルマよりも3秒近く速いラップタイムで追い上げている。

12周目、スーティルが11コーナー付近で単独スピン。ボーデの鼻先をかすめてコースを飛び出し、グラベルに突っ込む。スーティルはここでリタイヤ。

13周目、ウェーバーがバリチェロをパスして11位に浮上。3.6秒前方にはバトンがいるが、ウェーバーのほうが1.5秒速いペースで走っている。

15周目、コース上は一部乾きはじめているように見える部分もあるが、これからまた雨が降るという予報もあるとの情報。天気の状況からは目が離せない。

16周目、ウェーバーがバトンをパスして10位まで順位を回復。トップのハミルトンと2番手ライコネンの差は4.1秒。今はこの2人が交互にファステストラップを出し合っている。

16周目、ハミルトンが1分32秒817のファステスト。いよいよラップタイムが1分32秒台に入ってきた。

17周目、ずっと最後尾を走っていたマッサがようやくロズベルグをパスして16位。

18周目、マッサがフィジケラをパスして15位に順位を上げる。また、ライコネンが1分32秒150のファステストラップ。

19周目、ウェーバーがピットイン。続いてコヴァライネンもピットへ。フロントローの2人は若干軽かった模様。

20周目、コヴァライネンがクビサの前、6位でコースに戻る。タイヤはスタンダードウェット。

20周目、アロンソがピットイン。タイヤ交換はせず、フロントウィングを少し上げ、給油をしてピットアウト。トゥルーリの後ろ、8位でコースへと戻る。

20周目、トップのハミルトンと2番手ライコネンが同時にピットイン。ライコネンは給油のみ、ハミルトンはタイヤ交換をして再びスタンダードウェットを装着。ハミルトンが前、ライコネンが後ろでピットアウト。

21周目、ハミルトンとライコネンはピケの前でコース復帰。ハミルトンが2番手、ライコネンが3番手となる。

21周目、マッサがピットイン。

22周目、ここで再び雨が降りはじめる。これまでにピットストップを行ったドライバーがどうなるか興味深いところ。

22周目、ハイドフェルドがピットイン。続いてピケもピットへ。

23周目、クビサがピットイン。新品のスタンダードウェットに交換してピットアウト。

24周目、中嶋が単独スピン。何度か回転するも、ウォールへの接触は免れた。
 

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雨が強くなる前にピットストップを行ったクルマのうち、タイヤを交換しなかったクルマはラップタイムが上らない。ライコネンが現在1分39秒台で、トップのハミルトンにどんどん離されている。

26周目、タイヤ交換をしなかったアロンソもペースが上らず、1分43秒台で走行中。後ろのピケはタイヤ交換をしたためアロンソよりも4秒速く、アロンソをパスして6位に順位を上げる。

26周目、トゥルーリがピットイン。続いてアロンソが2回目のピットイン。

27周目、2位のライコネンに3位のコヴァライネンが迫る。タイヤ交換をしなかったライコネンが1分42秒台、タイヤ交換をしたコヴァライネンが1分37秒台と大きな差がある。

28周目、コヴァライネンがライコネンをパス。その隙に乗じてハイドフェルドがこの2台をまとめて抜き去り、現在、トップがハミルトン、2位ハイドフェルド、3位コヴァライネン、4位ライコネンとなっている。

28周目、トップのハミルトンと2番手ハイドフェルドの差は29秒。

29周目、2位に浮上したハイドフェルドが1分35秒台で素晴らしい追い上げを見せている。トップのハミルトンは1分36秒台、2人の差は24.6秒。

30周目、4番手ライコネンのラップタイムは1分43秒台。前のコヴァライネンとの差は10秒にまで広がっている。また、5番手のピケが6秒速いラップタイムで5.6秒後ろに迫っている。

31周目、クビサがピケを交わして5位に浮上。前はラップタイムの上らないライコネンだが、ここでライコネンがピットイン。ライコネンはタイヤ交換とともに給油も行い、これで最後まで走り切れるだけの燃料を積んだことになる。

ここまでの順位は、ハミルトン、ハイドフェルド、コヴァライネン、クビサ、ピケ、バリチェロ、グロック、トゥルーリ、アロンソ、バトン、ライコネン、ロズベルグ、中嶋、ウェーバー、ボーデ、マッサとなっている。

32周目、マッサも2回目のピットストップを行い、タイヤ交換。現在フェラーリ勢はライコネンが11位、マッサが最後尾の16位を走行している。

34周目、コヴァライネンがピットイン。タイヤ交換、給油を行ってピットアウト。ペースが上らないためか、予定よりもかなり早めのピットインとなった。9番手でコース復帰。

雨がかなり強くなってきているようで、ラップタイムは速いクルマで1分36秒程度。スタンダードウェットタイヤでは限界に近い雨量で、コースアウトするクルマが目立ちはじめている。

35周目、バリチェロとバトンが同時ピットイン。エクストリームウェットタイヤに交換して2台を続けてコースへと送り出す。

37周目、4位を走行中のピケが水に乗ってコースアウト、グラベルへ。コースに復帰できず、ここでリタイヤ。

37周目、クビサもコースアウト。こちらは自力でコース復帰。中嶋、ボーデがピットイン。

37周目、マッサがコースアウト。ハミルトンもコースから飛び出している。

エクストリームウェットタイヤに履き替えたホンダの2台が、バリチェロが1分24秒台、バトンが1分30秒台と、いいペースで走っている。他のチームもそれを見ているはずだが、また晴れてきた場合を考えてタイヤ交換を躊躇している模様。しかし、スタンダードウェットのクルマのラップタイムは、すでに1分5秒から2分程度にまで落ちている。

38周目、ハミルトンがピットイン。再びスタンダードウェットでピットアウト。

38周目、ハイドフェルドもピットイン。やはりスタンダードウェットでコースへと戻る。続いてクビサがピットイン。こちらもハイドフェルドと同様、スタンダードウェット。

39周目、ライコネンが最終コーナーでスピン。ライコネンは先ほどもコースアウトをしており、現在8番手まで順位を落としている。

現在、エクストリームウェットを履いているのがホンダの2台とウィリアムズの2台。この4台は1分40秒から42秒程度のラップタイムで走っている。これは、スタンダードウェットのクルマよりも10秒程度速いラップタイムとなる。

41周目、バリチェロが素晴らしい追い上げを見せ、現在5番手を走行中。4番手のアロンソに0.2秒差まで迫っている。

41周目、クビサがスピンしてコースアウト。クルマを降りてここでリタイヤ。

41周目、ロズベルグが前を行くクルマに接触してフロントウィングを壊して3回目のピットイン。今度はスタンダードウェットに履き替えてコースへと戻る。

現在の順位は、ハミルトン、ハイドフェルド、トゥルーリ、バリチェロ、アロンソ、コヴァライネン、ライコネン、グロック、中嶋、ウェーバー、ロズベルグ、ボーデ、マッサとなっている。
 

42周目、バリチェロがトゥルーリをかわして3番手に浮上。

雨がほぼ上がっており、エクストリームウェットのクルマはスタンダードウェットに戻すタイミングが重要となる。

44周目、バリチェロがハイドフェルドをかわして2位に浮上。ハイドフェルドのペースがかなり落ちており、チームクルーが心配そうにモニターを見ている。

44周目、グロックがスピンしてコースアウト。しばらくタイヤバリアの前に止まっていたが、何とかコース復帰。これで中嶋が8番手。11位まで順位を落としたグロックはピットイン。

46周目、バリチェロがピットイン。給油とタイヤ交換。タイヤはスタンダードウェットに交換している。このまま走れば表彰台か。

雨が止んで青空が出ている。路面温度が徐々に上がり、風もかなり弱まってきている。

47周目、6位のトゥルーリが2回目のピットストップ。13位のマッサがスピン。

49周目、10番手ウェーバーがスピン。

50周目、4番手走行中のコヴァライネンがスピン。その横をアロンソとライコネンが交わしていき、これでコヴァライネンは6位に順位を落とす。

ここまでの順位は、ハミルトン、ハイドフェルド、バリチェロ、アロンソ、ライコネン、コヴァライネン、中嶋、トゥルーリ、ロズベルグ、ウェーバー、ボーデ、グロック、マッサとなっている。レースは残り10周だ。
 
51周目、マッサがまたスピン。マッサはこのレースで何度もスピンをしており、トラクションコントロールなしでの雨のレースには課題が残る。これでチャンピオンシップリーダーのマッサはなんと2周遅れとなった。

51周目、マッサが3回目のピットイン。

5位ライコネンが前のアロンソに0.4秒差まで迫っている。また、6位コヴァライネンいかが1周遅れ、13位マッサは2周遅れとなっている。

54周目、4位アロンソまでが周回遅れに。アロンソと5位のライコネンは最後のバトルを繰り広げている。

54周目、ライコネンがアロンソをパスして4位に浮上。6位のコヴァライネンがすでにアロンソの1.5秒後ろに迫っている。

55周目、アロンソとコヴァライネンが0.4秒差で熾烈な5位争い。その3秒後ろには中嶋も来ている。

残り5周、5位争いはまだ続いている。5位アロンソ、0.5秒後ろにコヴァライネン、その1.8秒後ろに中嶋、そして2.5秒差でトゥルーリが続いている。

残り2周、コヴァライネンがようやくアロンソをパスして5位に上る。6位アロンソと7位中嶋の差は0.6秒。

最終ラップ、トップハミルトンは2位ハイドフェルドに66秒もの差をつけて余裕の走行。

ハミルトンが最終コーナーを回り、トップチェッカーを受ける。昨年かなわなかった地元優勝を果たした。中嶋は最後にトゥルーリに抜かれて8位。
 

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2008年F1世界選手権第9戦イギリスGPの結果は、優勝がハミルトン、2位ハイドフェルド、3位バリチェロ、4位ライコネン、5位コヴァライネン、6位アロンソ、7位トゥルーリ、8位中嶋、9位ロズベルグ、10位ウェーバー、11位ボーデ、12位グロック、13位マッサとなった。
 
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リタイヤしたのは、クビサ、バトン、ピケ、フィジケラ、スーティル、ヴェッテル、クルサード。雨に翻弄されたレースとなった。
 
決勝
Pos. ドライバー コンストラクターズ Tyres Time

1 L・ハミルトン マクラーレン 1:39:09.440
2 N・ハイドフェルド BMW + 1:08.500
3 R・バリチェロ ホンダ + 1:22.200
4 K・ライコネン フェラーリ + 1 laps
5 H・コヴァライネン マクラーレン + 1 laps
6 F・アロンソ ルノー + 1 laps
7 J・トゥルーリ トヨタ + 1 laps
8 中嶋 一貴 ウィリアムズ + 1 laps
9 N・ロズベルグ ウィリアムズ + 1 laps
10 M・ウェーバー レッドブル + 1 laps
11 S・ボーデ トロロッソ + 1 laps
12 T・グロック トヨタ + 1 laps
13 F・マッサ フェラーリ + 2 laps
Did not finish
14 R・クビサ BMW + 21 laps
15 J・バトン ホンダ + 22 laps
16 N・ピケ・ジュニア ルノー + 25 laps
17 G・フィジケラ フォースインディア + 34 laps
18 A・スーティル フォースインディア + 50 laps
19 S・ヴェッテル トロロッソ + 59 laps
20 D・クルサード レッドブル + 59 laps

 
チャンピオンシップは、ハミルトン、ライコネン、マッサが48ポイントで同点にならび、2ポイント差でクビサが続く形となる。
 

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