JAL 日本航空がバイオ燃料で飛行機を飛ばすそうです。その原料となる植物が「ジェトロファ」なんだそうですが、この「ジェトロファ」とは?バイオ燃料として最も注目されている植物なのです。それは燃料としての価値だけではなく、CDM(クリーン開発メカニズム)として二酸化炭素の国際取引相場も大きく関係しています。そして飛行機も燃料の高騰が収益に直撃していることから、バイオ燃料の活用に向けて取り組みを始めました。
ジェトロファはナンヨウアブラギリ、ジャトロファ、ヤトロハ、Jatrophaなどと呼ばれ、ブラックソープと呼ばれるように石鹸の原料となり、昔から潰して得られた油でランプの油としても使われてました。食用や日用製品にはならないこれまで注目されない植物でした。これをCDM(クリーン開発メカニズム)として活用することに注目が集まっています。
このCDM案件として、タンザニア連合共和国(京都議定書CDM事業化)で、ジェトロファを大規模植林し、バイオディーゼル製造事業による軽油代替燃料化計画 が進められてきました。 ・ジェトロファを3000ha作る。 ・51,278KLの軽油同等品が収穫できる。 1k�の軽油から2.6トンの二酸化炭素が排出されるので、これをジェトロファ・オイルに置き換えることで(51,278×2.6=133,322トン)の二酸化炭素が削減可能です。10年間で1,333,220トンにもなるのです。 これを、現在EUで取引されている二酸化炭素の国際取引で換算すると、 1トン21.58ユーロ 1ユーロ3,323円 133,322×3,323=443,029,006円のビジネスになります。 そして、生産したジェトロファ・オイルの販売価格は1�60円とすると 51,278,000L×60円=3,076,680,000円となります。