最新の天気予報によると、レース中に雨が降る可能性があるという。ほぼ全てのクルマがハードタイヤを履く中、ハミルトンはソフトタイヤでのスタートを選んでいる。
30分後に雨が降るという天気予報が出された。
中嶋とロズベルグ、フォースインディアの1台もソフトタイヤの模様。
シグナルがブラックアウトし、レーススタート!アロンソが出遅れ、トゥルーリが3番手に浮上。
ハミルトンは前のクルマをオーバーテイクしようとしたところでコースアウトを喫した。
ライコネンとマッサが速いペースで後続を離している。ピケが8番手に浮上し、コヴァライネン、ハミルトンと続いている。
1周目を終えた時点での順位は、ライコネン、マッサ、トゥルーリ、アロンソ、クビサ、グロック、ウェーバー、ピケ、コヴァライネン、ハミルトン、クルサード、ヴェッテル、ハイドフェルド、中嶋、ボーデ、フィジケラ、スーティル、バリチェロ、ロズベルグ、バトンとなっている。
スタートのリプレイでは、バトンとスーティルが接触しているように見えた。
3周目 ライコネンは1分17秒401のペースで順調に飛ばしている。マッサとの差は1秒2、マッサとトゥルーリとの差は3秒3となっている。
4周目 バトンのフロントウイングが取れかけている。接触による影響か。
リプレイでは、バトンが最終コーナーでコースアウトを喫し、壁に激突する映像が流れた。
5周目 バトンはピットに入り、フロントノーズを交換した。
6周目 9番手までポジションを上げたハミルトンは、前をいくピケにコンマ4秒まで迫っている。
ハミルトンとトップのライコネンとの差は16秒7だ。
7周目 トップのライコネンと2番手のマッサだけが1分17秒台で走行している。ライコネンとマッサの差は2秒8、マッサとトゥルーリの差は5秒6、トゥルーリとアロンソの差は1秒8となっている。
8周目 依然としてハミルトンはピケを狙っている。オーバーテイクのチャンスを伺っているが、なかなか抜くことができない。
9周目 3番手のトゥルーリは4番手のアロンソを徐々に引き離している。ライコネンは1分16秒825のファステストラップを記録した。
11周目 ライコネンとマッサは1分16秒台で走行し、トゥルーリ、アロンソ、クビサが1分17秒台で走行している。
ここで、1周目でハミルトンがコースオフを喫したことがショートカットと見なされ、審議対象となった。
12周目 ハミルトンはドライブスルーペナルティが科せられた。
13周目 ハミルトンはドライブスルーペナルティを行い、13番手でコースに戻った。
14周目 アロンソが無線でグリップの悪さを訴えている。アロンソは1分17秒820のタイムで走行しており、トップと18秒の差がついている。
15周目 アロンソがピットイン。再びハードタイヤに交換し、8秒4の作業でコースに戻った。
アロンソは24周分の燃料を積んでおり、2ストップの可能性もある。
16周目 アロンソはハミルトンの前の12位でコースに戻った。7位を走行しているピケは、今度はコヴァライネンに追いかけられている。
17周目 トップのライコネンと2番手のマッサとの差は4秒となっている。マッサとトゥルーリの差は13秒8と開いており、トゥルーリとクビサの差は4秒4、クビサとグロックの差は7秒7となっている。
18周目 バトンがピットに入り、リタイアとなった。
ハミルトンは燃料を積んだばかりのアロンソにコンマ4秒まで迫り、アロンソをオーバーテイクした。
19周目 ハミルトンがピットイン。ハードタイヤに交換した。
20周目 3位のトゥルーリと4位のクビサがピットイン。クビサはハドフェルドの前の10番手でコースに戻った。
21周目 ライコネンがピットイン。ハードタイヤに交換し、9秒4の作業でコースに戻った。28周分の燃料を積んだようだ。
グロックもピットに入っている。
22周目 予想されていた雨は降る気配がない。
23周目 マッサがピットイン。ハードタイヤに交換し、9秒4の作業でコースに戻った。
ウェーバーもピットに入った。彼もハードタイヤに交換し8秒3の作業でコースに戻った。
25周目 18番手を走行しているハミルトンは前をいくロズベルグにコンマ6秒に迫っている。
ここでピケとコヴァライネンがピットイン。ピットレーン出口ではピケが前だったが、加速が悪かったピケはピットロードでコヴァライネンに交わされてしまった。
26周目 クルサードとボーデがピットイン。
27周目 まだピットに入っていないヴェッテルが4番手を走行している。その2つ後ろには同じくピットに入っていないハイドフェルドが走行している。
28周目 クビサの無線で5分後に雨が降ることが伝えられた。
ハミルトンはロズベルグをオーバーテイクし、16番手にポジションを上げた。
29周目 ヴェッテルとハイドフェルドがピットイン。ヴェッテルはハードタイヤに交換し、7秒6の作業でコースに戻った。
二人の順位はそのままで、ヴェッテルが前でコースに出ている。
30周目 ライコネンは1分18秒037のタイムで走行しており、マッサとの差は6秒6となっている。マッサとトゥルーリの差は25秒7、トゥルーリとクビサの差は1秒2、クビサとアロンソの差は7秒7となっている。
31周目の時点での順位は、ライコネン、マッサ、トゥルーリ、クビサ、アロンソ、ウェーバー、コヴァライネン、ピケ、グロック、クルサード、中嶋、ヴェッテル、ハイドフェルド、フィジケラ、バリチェロ、ハミルトン、ロズベルグ、ボーデ、スーティルとなっている。
まだピットに入っていないのは、中嶋、ロズベルグ、フィジケラ、バリチェロの4人だ。
32周目 フィジケラが1回目のピットストップを行った。
33周目 1分17秒台で走行していたライコネンは、前のラップでペースダウンし1分19秒729で走行した。これでマッサとの差が4秒1となった。
ここでバリチェロが1回目のピットインを行った。
35周目 5番手を走行しているアロンソは、前をいくクビサとの差をコンマ5秒ずつ詰めている。
ライコネンはまたしても1分19秒台で走行しており、何かトラブルを抱えている可能性がある。
37周目 ライコネンとマッサの差は1秒7まで縮まった。ライコネンは1分19秒109のタイムで走行している。無線で必死にピットと連絡をとっているようだ。
38周目 ライコネンは1分20秒303までペースを落とした。マッサとの差はコンマ6秒となっている。
マッサはライコネンをオーバーテイクし、トップに立った。
39周目 ライコネンは右側のエキゾーストにトラブルを抱えているようだ。筒状の部品がぶらぶらしている。
40周目 ライコネンは1分19秒086のペースで走行しており、3番手のトゥルーリとは25秒2の差となっている。
ここでロズベルグが1回目のピットストップを行った。これで全車が1度はピットに入ったことになる。
41周目 7番手を走行していたコヴァライネンが前を走っていたウェーバーをオーバーテイクした。
42周目 アロンソがピットイン。ソフトタイヤに交換し、9秒5の作業でコースに戻った。28周分の燃料を積んだアロンソは、やはり2ストップ作戦のようだ。
43周目 ライコネンとトゥルーリの差は22秒に縮まった。トゥルーリの後ろにはコンマ9秒差でクビサが迫っている。
44周目 スーティルが2回目のピットストップを行った。
ハイドフェルドの後ろ12番手でコースに戻ったアロンソは、再びハミルトンに追いかけられている。
45周目 予想されていた雨はまだ降りそうにもない。
46周目 トップのマッサが1分17秒484のペースで走行し、2番手のライコネンに9秒の差をつけている。ライコネンとトゥルーリの差は20秒だ。
ここでクビサが2回目のピットストップを行った。彼はソフトタイヤに交換し、10番手でコースに戻っている。
47周目 ボーデが2回目のピットイン。ハミルトンはアロンソをオーバーテイクし、13番手にポジションを上げた。
トラブルを抱えているライコネンは、1分17秒894のペースに戻している。
48周目 4番手のコヴァライネンがペースを上げており、トゥルーリとの差を7秒1に詰めた。
ヴェッテルとハイドフェルドがまたしても同時にピットに入っている。
49周目 5番手を走行していたウェーバーと7番手のグロックがピットイン。二人ともソフトタイヤに交換した。
50周目 トゥルーリとピケがピットに入った。
ライコネンは1分18秒449のペースで走行しており、マッサのペースと1秒の差がある。
52周目 ライコネンがピットイン。問題のエキゾースト部分には触れず、タイヤ交換と燃料補給を行ってコースに戻った。
コヴァライネンも続いてピットに入っている。
53周目 クルサードとハミルトンがピットに入った。
54周目 マッサがピットイン。ソフトタイヤに交換し、6秒3の作業でコースに戻った。
30分の内に雨が降るという予報が出たが、今回は果たして当たるのか。
残り15周 ここまでの順位は、マッサ、ライコネン、トゥルーリ、コヴァライネン、クビサ、ウェーバー、アロンソ、ピケ、クルサード、グロック、ハミルトン、ヴェッテル、ハイドフェルド、中嶋、バリチェロ、フィジケラ、ロズベルグ、ボーデ、スーティルとなっている。
残り14周 雨が少しだけ降ってきたようだ。今回は予報が当たった。
残り13周 バリチェロが2回目のピット作業を行った。
雨の影響か、全体的にペースが落ちている。
残り12周 トップのマッサは1分21秒656までペースを落としている。ライコネンは1分19秒804のペースで走行しており、マッサとの差が12秒7となっている。
残り11周 14番手を走行していた中嶋が最後のピット作業を行った。
3番手のトゥルーリにコヴァライネンが迫る。その後ろにはクビサも迫っており、表彰台争いが白熱している。
残り10周 トゥルーリの真後ろにコヴァライネンが迫った。オーバーテイクを仕掛けるが、トゥルーリも譲らず。
残り9周 トゥルーリとコヴァライネンの差はコンマ4秒、コヴァライネンとクビサの差はコンマ3秒となっている。
久しぶりの表彰台がかかっているトゥルーリは必死の走行が続いている。
残り8周 エキゾーストにトラブルを抱えていたライコネンだが、リプレイ映像でぶらついていた部品が飛んで行った様子が流れた。
残り7周 トップのマッサはペースを戻し、1分17秒992で走行している。ライコネンとの差は16秒、ライコネンとトゥルーリの差は21秒7となっている。
残り6周 雨は止み、全体のペースも戻っている。
残り5周 ライコネンも含め、トップ10のドライバーは1分18秒台で走行している。トゥルーリは依然としてコヴァライネンからのプレッシャーを受けているが、必死にポジションを守っている。
残り4周 トゥルーリとコヴァライネンの差はコンマ6秒だ。コヴァライネンとクビサの差は2秒3となり、クビサは表彰台争いから脱落した。
残り3周 7番手のアロンソに8番手のピケがコンマ6秒まで迫っている。
残り2周 コヴァライネンはトゥルーリにオーバーテイクを仕掛けるが、わずかに接触し、コースオフを喫した。トゥルーリはポジションを守っている。
ファイナルラップ トゥルーリはコヴァライネンの猛追をなんとか交わしている。
レース終了! マッサが悠々とチェッカーを受け、今シーズン3勝目を飾った。トラブルを抱えたライコネンだが、無事に2位でフィニッシュしている。
最後まで接戦を演じたトゥルーリとコヴァライネンは、結局順位を入れ替える事無くトゥルーリが3位、コヴァライネンが4位となった。
残り2周でバックマーカーにひっかかり、コーナーでワイドになったアロンソは後ろを走行していたピケに交わされてしまった。
ピケは7位、アロンソは8位でレースを終えている。
パルクフェルメに収められたライコネンのマシンは、右側のエキゾースト部分が激しく損傷している。
フランスGP決勝は、トラブルを抱えたライコネンに代わりチームメイトのマッサが制した。ライコネンは2番手で無事に完走し、3位にはトヨタのトゥルーリが入り、2005年以来の表彰台を獲得して亡きオベ・アンダーソンに見事な表彰台を捧げた。
決勝
Pos. ドライバー コンストラクターズ Tyres Time
1 F・マッサ フェラーリ 1:31:50.245
2 K・ライコネン フェラーリ + 17.984
3 J・トゥルーリ トヨタ + 28.250
4 H・コヴァライネン マクラーレン + 28.929
5 R・クビサ BMW + 30.512
6 M・ウェーバー レッドブル + 40.304
7 N・ピケ・ジュニア ルノー + 41.033
8 F・アロンソ ルノー + 43.372
9 D・クルサード レッドブル + 51.072
10 L・ハミルトン マクラーレン + 54.521
11 T・グロック トヨタ + 57.738
12 S・ヴェッテル トロロッソ + 58.011
13 N・ハイドフェルド BMW + 1:02.013
14 R・バリチェロ ホンダ + 1 laps
15 中嶋 一貴 ウィリアムズ + 1 laps
16 N・ロズベルグ ウィリアムズ + 1 laps
17 S・ボーデ トロロッソ + 1 laps
18 G・フィジケラ フォースインディア + 1 laps
19 A・スーティル フォースインディア + 1 laps
Did not finish
20 J・バトン ホンダ + 52 laps
ドライバーズチャンピオンシップは、10ポイントを獲得したマッサが48ポイントでトップに立った。クビサが46ポイントで2位に後退し、ライコネンは43ポイントで3位、ノーポイントに終わったハミルトンはマッサと10ポイント差の4位となっている。
コンストラクターズはフェラーリが91ポイントでトップをキープし、BMWが74ポイントで2位、マクラーレンが58ポイントで3位となっている。トヨタは4位のレッドブルに1ポイント差に迫った。