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January 13, 2009 space
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フェラーリ 2009年 F1参戦60周年記念 新車『F60』発表!

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フェラーリは12日、他チームに先駆けて2009年のF1シーズンを戦うニューマシン『F60』をチームの公式サイト上で発表した。やはり今までのマシンに比べるとカッコ悪い!馬鹿でかいフロントウィングと狭くて高いリアウィングが…全体的なバランスの悪さはいかんともし難い。
 

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 このニューマシンの名称は、1950年から始まったF1世界選手権に初年度から参加していたフェラーリが今年F1参戦60年目を迎えることから『F60』と名付けられた。なお、フェラーリが製造したF1マシンはこれが55台目となる。
 
 フェラーリは、月曜日の午前に2009年用マシンを発表した。この新車はF60と名付けられ、新しいレギュレーションに合わせてフロントウイングが平でリアウイングが小さい形状となった。新車はこの後フェリペ・マッサの手によってムジェロでシェイクダウンが行われる予定だ。
 

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 当初、内部では『660』と呼称されていたニューマシンは、数多くの変更があった2009年のレギュレーションをフェラーリ独自に解釈して設計したもので、空力面で多くの特徴がある。他チームと同様、フロントウィングは幅広く、低くなり、リアウィングはこれまでより高く、狭くなった。マシンの全幅は前年型よりも大きくなり、カウル表面にはレギュレーションで禁止されたスリット状の穴などは空けられてない。またフロントタイヤ後方にあったバージボードやリアタイヤ前方にあったウィングレットなどの空力装置も禁止されたため、装着されていない。リア下面のディフューザーはより後方へと動かされ、縮小されている。
 
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 この結果、サイドポッド上部と後部は後方からの排気を容易にするため大型化されている。ギアボックスも空力への影響を最適化するために再設計された。ブレンボ製キャリパーを搭載するブレーキシステムも新設計されている。
 
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 今季から導入されるKERS(運動エネルギー回生システム)はフェラーリとマニエッティ・マネリ社との協力のもと設計され、シャーシ後方のエンジン上部中央に搭載される。なお、今季のKERS使用は義務づけらておらず、フェラーリが開幕戦オーストラリアGP(3月29日決勝)から使用するかどうかは未定。
 
 
 タイヤは、ブリヂストン製のスリックタイヤが装着される。
 
 2008年用マシンと比較すると、最も異なる点は2009年の新しい空力レギュレーションに合わせた幅の広いフロントウイングと、より多くの空気の流れとダウンフォースを可能にしていた以前のものよりも短く高くなったリアウイングだ。このウイングにより走行中は前のクルマに接近しやすくなったため、オーバーテイクのチャンスが増えると考えられている。また、タイヤはブリヂストンのスリックタイヤを履いている。
 
ちなみに、F60のネーミングの由来は、フェラーリのF1ワールドチャンピオンシップ参戦60周年を記念したものだ。

F60スペック
シャシー:カーボンファイバー&ハニカム複合構造
ギアボックス:
 フェラーリ製縦置きスリップディファレンシャル制御ギアボックス
 セミオートマティック連続電子制御ギアボックス(クイックシフト)
 7速+リバースギア
ブレーキ:ブレンボ製ベンチレーテッド式カーボンファイバーディスクブレーキ
サスペンション:プッシュロッドアクティブトーションスプリング(前、後)
車体重量(冷却水、潤滑油、ドライバー含む):605kg
ホイール:BBS

 
 12日午後、新車の初走行がフェリペ・マッサの手で行なわれる。当初はフィオラノ・サーキットで予定されていたが、悪天候のためムジェロ・サーキットへと変更になっている。
 

F1は2009年、大幅なレギュレーション変更が実施される。

2009年のレギュレーション変更により、F1各チームは、マシンの設計において大きな変更が必要になる。特にKERSシステムの採用は、技術面において大きなチャレンジとなる。現在はまだ変更案の段階ではあるが、2009年に予定されるF1レギュレーションについてまとめてみる。
 
スリックタイヤの復活
1998年に禁止されたスリックタイヤが2009年に10年ぶりに復活する。空力グリップよりもメカニカルグリップの増加を目指しての導入とされ、グリップは約20%増加する。しかし、増加分は改正される空力レギュレーションで削減されるダウンフォースレベルによって相殺されることになる。全体的な影響は、高速コーナーで現れることになる。ドライバーは、これまでと同様、2種類のドライコンパウンドを選択し、レース中に両方のコンパウンドを使わなければならない。

 
KERSシステムの導入
2009年から、チームはマシンのパフォーマンスを高めるために運動エネルギー回生システムであるKERS(Kinetic Energy Recovery System)システムを使用するオプションが与えられる。KERSは、ブレーキング時に発生するエネルギーを蓄積し、推進力に変換、運動エネルギーを回生し再利用するシステムだ。各チームは、マシンのひとつの車軸から60kWのエネルギーを引き出すために電気バッテリー、またはフライホイールを使って保存し、ドライバーは1周あたり400kJ(約80馬力:1ラップにつき7秒未満)のエネルギーを「ブースト」ボタンにより利用できる。
 
ダウンフォースの大幅な低減
よりオーバーテイクを容易にするために、マシンのダウンフォースは約50%まで削減される。これによりバージボードやウイングレット、チムニーなどのアイテムが禁止になり、マシンはすっきりした外観となる。フロントウイングは、最低地上高が150mmから75mmと低くなり、幅は1400mmから 1800mmへと拡大される。また、オーバーテイクを狙い、ドライバーは1周のうちに2回、フロントウイングのフラップの角度を変えられるようになる。リアウイングの高さは150mm高くなり、エンジンカバーの上部と同じ高さとなる。また幅は1000mmmから750mmと縮小される。
 
エンジン
コスト削減の一環として、エンジンは現在の2レース使用から3レース使用に変更となる。また、チーム間でのエンジンパフォーマンスを均一化することも検討されている。
 
テスト規制
2008年は30,000kmのテスト走行が許されたが、2009年は開発コストを削減するために20,000kmに規制される。


 

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