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May 22, 2008 space
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気象病?耳鳴り?それはメニエール病かも!

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メニエール病とは。フランスの医師Prosper Meniereが、それまでめまいの原因といえば脳卒中といわれていた時代に、めまいが内耳から生じることを初めて提唱した。それにちなんで、内耳性めまいのある種のものを現在メニエール病といっている。メニエール病は病歴と症状で診断される疾患であり、現在のところ診断の決め手になる特定の検査法はない。メニエール病の特徴は、激しい回転性のめまい発作に耳鳴や難聴などの蝸牛症状が随伴し、この発作を反復するものである。
 

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 ■病因
 
 めまいは、なんら誘因なく突発的に生じるのが特徴である。めまいの性状は、回転性で激しく、一般的には30分位から数時間にわたるめまい発作である。めまい発作中には、自律神経症状として、悪心、嘔吐、冷汗、顔面蒼白、頻脈などを伴うことが多い。メニエール病は、めまい発作に難聴や耳閉塞感、或いは耳鳴などの蝸牛症状を随伴するのが特徴である。
 
 蝸牛症状はめまい発作と一致して現れたり悪化したりし、めまいの寛解と共に正常に復したり軽快したりする。めまい発作の始まる前に、蝸牛症状が先行して現れることもしばしばある。難聴の程度は病気の初期には軽度の低音障害型であるが、発作を繰り返しているうちに難聴は高度になり、全周波数にわたって聴力が悪化する。自覚的には、難聴があるにもかかわらず、少し大きな音や高い音が響いて大きく聞こえるようになる(補充現象)。
 

■診断

メニエール病は次に上げる診断基準によって診断される。

1.  回転性めまい発作を反復すること
 1) めまいは一般に特別の誘因なく発来し、嘔気、嘔吐を伴い、数分ないし数時間持続する
 2) 発作の中には「回転性」めまいでない場合もある
 3) 発作中は水平回旋混合性の自発眼振をみることが多い
 4) 反復性の確認されない初回発作では、めまいを伴う突発性難聴と十分鑑別されなければならない
 
2. 耳鳴、難聴などの蝸牛症状が反復、消長すること
 1) 耳鳴、難聴の両方またはいずれかの変動に伴いめまい発作をきたすことが多い
 2) 耳閉塞感や強い音に対する過敏性を訴える例も多い
 3) 聴力検査では、著明な中・低音部閾値変動や音の大きさの補充現象陽性を呈することが多い
 4) 一耳罹患を原則とするが両耳の場合もみられる
 
3. 1,2 の症候をきたす中枢神経疾患、ならびに原因既知のめまい、難聴を主訴とする疾患が除外できる。これらの疾患を除外するためには、問診、一般神経学的検査、平衡機能検査、聴力検査などを含む専門的な臨床検査を行い、ときには経過観察が必要な場合もある。
 
<診断基準>
確実例:1,2,3の全条件を満たすもの
疑い例:1と3 または2と3の条件を満たすもの


 
 1. メニエール病とは
 
 フランスの医師、プロスパー メニエールが、それまでめまいの原因といえば脳卒中といわれていた時代に、めまいが内耳からおきることを初めて提唱しました。それにちなんで、内耳性めまいのある種のものをメニエール病といっています。
 
 
 2. この病気の患者さんはどのくらいいるのですか
 
 メニエール病は女性に多く、発症年齢は30歳台後半から40歳台前半にピークを持つ山型です。有病率は主な個別調査では人口10万人当たり15〜18人ですが、受診圏の限定された地域では人口10万人当たり25〜38人と高値を示しています。また、臨床統計システムの確立しているスウェーデンでは人口10万人当り46人との報告があります。
 
 
 3. この病気はどのような人に多いのですか
 
 今までの調査で、体格では健康な人と比べて肥満者の割合が少ない、性格は几帳面・神経質と答える割合が高い、精神的・肉体的疲労、ストレス、睡眠不足などの状態の人に起こり易い傾向があります。
 
 
 4. この病気の原因はわかっているのですか
 
 メニエール病の原因は現在のところ不明です。研究班では、その原因追及も一つの大きな目標として研究を行っています。原因は不明ですが、その病気の本体は内耳の水ぶくれ状態(内リンパ水腫)ということがわかっています。
 
 
 5. この病気は遺伝するのですか
 
 疫学的な調査では、この病気が遺伝するような結果はありません。しかし、遺伝を広くとらえた場合、今後の研究でメニエール病と遺伝子の関係が解明されるかも知れません。
 
 
 6. この病気ではどのような症状がおきますか
 
 何のきっかけもなく、突然おこる激しいぐるぐる回る(回転性)めまいが特徴です。回転性のめまいは、30分位から数時間続きます。多くは、めまいに、吐き気、嘔吐、冷や汗、顔面が蒼白くなる、脈が速くなるなどの症状を伴います。また、めまいと一緒に難聴や耳の塞がった感じ、あるいは耳鳴りなどの耳の症状が現れます。これらの耳の症状はめまいと一致しておきたり悪化したりしますが、めまいの軽快とともに元に戻ります。
 
 
 7. この病気にはどのような治療法がありますか
 
 薬による治療が主です。病態(内リンパ水腫)に対しては、水ぶくれを軽くする目的で利尿剤系統の薬を多く使います。中でも、イソソルビドが広く使われています。また、内耳の神経細胞や内耳神経の活動を改善する目的で、ビタミン剤や末梢血流改善剤なども使います。しかし、薬による治療でめまい発作を止めることができず社会生活に支障をきたすような場合や、聴力が段々悪化して行くときには手術も行われます。また、薬と手術の中間的な治療法もあります。
 
 
 8. この病気はどういう経過をたどるのですか
 
 メニエール病は内耳の病気なので、生命に危険をおよぼすようなことはありません。病気が完成しないうちに、早期の診断と治療を始めることによってメニエール病の進行をくい止め、または治癒させることができます。しかし、病気が完成してしまい、めまいと難聴の悪化と軽快を繰り返しているうちに、身体の平衡の乱れや難聴が進行し不可逆性になってしまいます。
 
 
 ■治療
 
 薬物による治療が第一選択になる。

 
 メニエール病に対する治療には、病態に対する治療と症状に対する治療(対症療法)がある。めまい発作中の自律神経症状に対して、補液を行い体液のバランスをとる。めまいが強いと恐怖心が起こり、それが自律神経をさらに悪化させることが多い。
 
 そのため、メニエール病は生命に別条のない病気であることを話すと同時に安定剤を用いる。また、悪心や嘔吐に対しては、制吐剤を用いる。病態(内リンパ水腫)に対しては、水腫を軽減する薬剤として利尿剤系統の薬物が多く用いられる。
 
 中でも、イソソルビドは一般に広く用いられている。また、内耳感覚細胞や内耳神経の活動を正常化させる目的で、ビタミン剤や末梢血流改善剤などが用いられる。一方、薬物治療でめまい発作が制御できず社会生活に支障をきたすような場合や、聴力悪化傾向の強い場合には外科的療法が用いられる。現在最も広く行われているメニエール病手術は、内リンパ嚢減荷術である。

 
 
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 2008-05-22 21:25:58
 

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