北京オリンピック開催前に、ハイビジョンテレビが出揃ってきましたが、やっとビデオカメラも、各社からハイビジョン撮影できる魅力的な新モデルが発売されてきました。フルハイビジョンのテレビが普及している時勢に合わせ、2008年春モデルもフルハイビジョンでの撮影に対応しているのが特徴です。
最近のデジタルカメラが、顔認識機能や手ぶれ補正を搭載して誰でもキレイな写真が撮れるようになってきました。ビデオカメラにもデジタルカメラと同じ機能が搭載され、気になる録画時間も、HDDと大容量メモリーを使ったハイブリッド記録と魅力的な機能を持っているモデルも多く、これからのハイビジョンビデオカメラを買う歳のチェックポイントを見て探してみました。 高画質、高機能を小型軽量ボディーに搭載フルHDビデオカメラは今が買い時 今まではメーカー各社が「ハイビジョンビデオカメラ」といっても、いままではなんちゃってハイビジョンばかりで、本当の意味=フルハイビジョン解像度(1920×1080ドット)で記録できるモデルは少なかったのです。しかし、この春モデルは各メーカーがやっとフルハイビジョン撮影に対応した製品が各社から出揃い選べる状況になりました。 注目は、デジカメで人気の機能「顔認識機能や手ぶれ補正」を搭載したカメラが登場 大型フルHDテレビや、フルHD対応BD・HDDレコーダーが売れているようです。それに対応してハイビジョンビデオカメラも同様に人気となっています。高精細のフルハイビジョンテレビで見るのに、ビデオカメラが旧世代のもので4:3画面では、物足りなく感じてしまいます。
ソニー「ハンディカム」HDR-SR11/SR12 1920×1080記録を実現。 ハンディカムシリーズとして初めて「顔検出」機能を搭載 上位モデルのHDR-SR12は、ブラックボディー仕様の120GBモデル。さまざまな機能は共通だが、倍の容量のHDDを搭載しているため、最高画質で約14時間40分、最長で約48時間の録画時間を実現している。 撮像素子には、デジタル一眼レフ「α700」にも使われている、低ノイズ“Exmor”技術を採用した1/3.13型クリアビッドCMOSセンサーを搭載。新画像処理エンジン「BIONZ」の搭載と合わせて、さらなる高画質化を図っている。映像記録方式はハイビジョンを効率的に圧縮して記録する AVCHD規格に対応。音声はドルビーデジタル5.1ch方式 記録メディアは内蔵HDDのほか、メモリースティックにも対応している。メモリースティックへ直接記録するだけではなく、内蔵HDDからのダビングも可能だ。60GBの内蔵HDDに記録できる時間は、最高画質で約7時間10分、最長で約22時間50分。HDR-SR11と同時に発売された「HDR- SR12」は、内蔵HDDが120GBで録画時間も2倍強、ブラックボディー仕様となっている。
松下「HDC-SD9/HS9」最軽量約337g最新HDビデオカメラ 現在発売されているハイビジョンビデオカメラとしては、もっとも小さく軽いボディーを誇る。バッグなどに入れて持ち歩ける。「HDC-SD9」は、記録メディアにSDカードを採用した小型軽量のハイビジョンビデオカメラ。「HDC-HD9」は、記録メディアにHDD+SDカードを採用した小型軽量のハイビジョンビデオカメラ。 愛情カメラの名称で「HDC-SD9」は本体質量は約275g、撮影状態でも約337gと非常に軽く、手が小さな女性でもスッポリと手のひらに隠れてしまうほどのサイズ。 デジタルビデオとしては世界で初めて、動画記録時に顔を検出して画質補正する機能を搭載した。色再現性に優れた3CCDシステムも引き続き採用されている。本体付属のSDHCカード(8GB)を使って、最高画質で約1時間、最長3時間の録画が可能。16GBのSDHCカードまで対応している。
現在発売されているハイビジョンビデオカメラとしては、もっとも小さく軽いボディーを誇る。バッグなどに入れて持ち歩ける。「HDC-SD9」は、記録メディアにSDカードを採用した小型軽量のハイビジョンビデオカメラ。「HDC-HD9」は、記録メディアにHDD+SDカードを採用した小型軽量のハイビジョンビデオカメラ。
東芝「gigashot GSC-A100F」明るい広角レンズが魅力 東芝としては初めてのビデオカメラ然としたスタイルで、初のハイビジョンビデオカメラ。gigashot A100Fの発表当時は世界最小コンパクトボディーをうたっていたが、現在はライバル機にその座を明け渡してしまった。 東芝「gigashot」シリーズといえば、縦型スタイルが特徴のガジェットカメラという印象が強いが、この「A100F」はビデオカメラ然としたスタイルになっている。内蔵HDDが40GBの兄弟機で、重量が10gほど軽量化されている「gigashot A40F」。最高画質で約4時間40分、最長約9時間20分の記録が可能。 そして望遠時や暗いシーンでの撮影時には、どうしても画像がブレがちです。gigashotには動画撮影中の振動を予測する、東芝独自のアルゴリズム「シェイクエスティメイター(TM)」機能を搭載。高い精度で手ブレを補正します。 gigashot A100Fの最大の魅力はなんといっても、35mm換算で35.9mmから始まる業界最広角のフジノン製ズームレンズでしょう。40mm前後が一般化しているハイビジョンカメラの中では、ひときわA100Fのワイドが目を引く。広大な風景や狭い室内でこの広角は威力を発揮し、ほかのビデオカメラなら引ききれない(被写体までの距離がとれない)状況でもA100Fなら問題ない。さらにオプションのワイドコンバージョンレンズ(0.7 倍)を付ければ、35mm換算で約25mmという超広角撮影も可能となる。 撮像素子は総画素数約236万画素1/3型CMOSセンサーを搭載。100GBの内蔵HDDへ最高画質で約12時間、最長だと約23時間20分も記録できる。SDカードスロットが装備され、最大8GBのSDHCカードまでサポートされるが、カードに直接記録できるのは静止画のみというのは残念だ。
日本ビクター「Everio GZ-HD5/HD6」 日本ビクターの新モデル「Everio GZ-HD6」は、120GBの大容量HDDを内蔵したハイビジョンカメラだ。Everioシリーズは世界で初めてHDDを内蔵したビデオカメラとしてデビューし、HDDムービーの先駆けとして蓄積されたノウハウは最新モデルにも生かされている。 撮像素子は、色再現性に優れた3CCDシステムを搭載。 画質劣化が少ない光学式手ブレ補正や、業務用レンズとして定評のあるフジノンレンズの採用など高画質へのこだわりを見せる。加えて、GZ-HD6は世界で初めて1920×1080/60p出力に対応。HDMI端子で接続した1080p対応フルハイビジョンテレビで視聴した際、きめ細やかな高画質映像を実現している。 現在、多くの家庭用ハイビジョンカメラはAVCHD規格で記録しているが、GZ-HD6はMPEG2で記録される。注目すべきはその情報転送量で、最高画質(VBR)では最大約30Mbps、平均で約26.6Mbpsと高いビットレートを実現している。これはAVCHD規格カメラの最高画質と比較して、2 倍弱のビットレートだ。ビットレートの高さはもちろん画質にも反映されている。映像の記録は内蔵HDDのほか、マイクロSDカードにも可能 手持ち撮影でのブレを軽減する手ブレ補正機能は、画質劣化の少ない光学式を採用。さすがに最望遠の手ブレ補正では振動を吸収しきれないが、広角側から中望遠まではおおむね手ブレ軽減の効果は高い。 ハイビジョンの高解像度になると、わずかなピントのズレも顕著に表れてしまう。撮影時に小さな液晶モニターでは合っているように見えても、大画面のハイビジョンテレビで再生したとき肝心の被写体がボケているなんていうことも。GZ-HD6に搭載されている「フォーカスアシスト」は、映像を白黒化し、ピントの合っている部分を赤や青、緑といった目立つ色で表示することで、ピンぼけを防いでくれる便利な機能だ。
この他のメーカーからもフルハイビジョン、HDD録画、手ぶれ補正など必要十分なスペックのデジタルビデオカメラが発売されていますが、ではそれを選べばいいのでしょうか?機能は十分、使い勝手も各社個性はありますが、同じ感じです。 最終的にはテレビに映し出すことからテレビと同じメーカーがいいのでしょうか? これも結局は撮影した映像をそのままカメラから映すことは少なく、DVDに保存して見る形になると、テレビよりもDVDへの保存が容易かがポイントになります。ならばビデオカメラを 選ぶ際に、テレビと同じメーカーである必要もありませんね。 以前、ビデオカメラが欲しい時期があって、ビクターの3CCD搭載「Everio」のごついレンズがいいなと思っていました。しかし買うことなく時間が過ぎ、今私がビデオカメラを選ぶなら、まず外見デザインを見てしまいます。だって価格はそれなりに高い製品ですから手にする満足感を得られることも重要です。そして機能としては軽さを重視します。ビデオカメラとして持ち歩いて映像を撮るのに重くてはダメですからね。そして手ぶれ補正は必修でしょうか。デジタルカメラを使っていても、手ぶれが在るのと無いのでは安心感も、そして実際の映像も違ってきます。 デザインで選ぶなら、ソニーの「ハンディカム」HDR-SR12を選びます。しかし・・・気になるのが実は三洋のXacti なんです。これはハイビジョンモデルではなく、防水のモデルを友人が持っていて、観光に出かけてスナップ写真のようにどこでもちょっと撮るのに最高!と聞き、海でも天候の心配な時でも安心して持ち歩けるのが、案外いいんじゃないかと悩んでます。両方持てる・買えるのが一番なんですが、そんな贅沢できませんし。。。