「チャンピックス錠」は、たばこの代わりにニコチンを補充しながら禁煙につなげるガムや張り薬型(パッチタイプ)の禁煙薬と異なり、脳内のニコチン受容体をブロックし、タバコへの切望感を軽減して喫煙の満足感を得にくくする仕組み。 喫煙しながら本数を徐々に減らしたい方 副作用として自殺企図があるとして注意喚起されている
喫煙しながら本数を徐々に減らしたい方 喫煙者の多くはニコチン依存に陥っていると同時に、タバコをやめることを望み、禁煙にチャレンジしているニコチン依存症の喫煙者の多くが、禁煙できずにいます注2。ニコチン依存症は慢性的な疾患であり、本人の意志のみでは克服が困難です。禁煙を成功させるためには医師による禁煙指導と薬物療法を併用することが効果的です。 日本初の飲む禁煙補助薬「チャンピックス錠」を5月8日に発売すると発表した。たばこの代わりにニコチンを補充しながら禁煙につなげるガムや張り薬型(パッチタイプ)の禁煙薬と異なり、脳内のニコチン受容体をブロックし、喫煙の満足感を得にくくする仕組みで、喫煙しながら本数を徐々に減らしたい方に良い薬と言えそうです。 米製薬大手ファイザー社は「これまでパッチタイプで禁煙に失敗した人やヘビースモーカーには有効」としている。 「チャンピックス錠」は、α4β2ニコチン受容体に作用する部分作動薬で、脳内のニコチン受容体に弱く作用して喫煙したときと似た満足感を与え、逆にニコチンが受容体に結合するのを阻害するため、喫煙しても満足感を得られなくするのです。ニコチンパッチやニコチンガムと異なりニコチンは含まれず、ニコチンパッチではかぶれたりするニコチン過敏症の患者にも使用可能です。 副作用として自殺企図があるとして注意喚起されている しかし、すでに販売されている海外では、副作用などの治験のデータに、重大な副作用としては、抑うつ症状(憂うつな状態)やそれに伴う自殺などが報告されているようです。国内でのプラセボとの比較試験では、4週間の禁煙持続率が有意に高い結果が出ています。 海外50カ国で承認済みですが、FDAで副作用として自殺企図があるとして注意喚起されているため、日本国内でも今後、販売時には添付文書による注意喚起を行う予定とのことです。 飲み方は、以下のように段階的になっています。 ・第1〜3日目は0.5mgを1日1回食後に服用、 ・第4〜7日目は0.5mgを1日2回朝夕食後に服用、 ・第8日目以降は1mgを1日2回朝夕食後に服用 また、服用は12週間となります。 (詳しくは発売後、医師の指示に従ってください) 英製薬大手グラクソ・スミスクラインと大正製薬も21日、薬局などで販売する禁煙補助剤を今夏に発売予定と発表している。