天下のNASA、泣く子も黙るNASAがなんと恥ずかしい…NASAが発表した「小惑星が地球に衝突する確率」の計算が間違っている!とドイツの13才の少年が違いを指摘したそうです。これに対してNASAは計算に間違いはないと逆切れ?発表しました。NASAの発表によると衝突の確率は 1/4万5千、ドイツの少年Nico Marquardt君の計算では、1/450となっています。
German whizzkid got it wrong: NASA この話がややこしくNASAが少年の指摘に対して、否定することも異例ですが、原因はEUの宇宙機関(ESA)が少年の計算式を検証して、NASAに報告し、NASAもESAに対しては間違いを認めた!と報道されたことから、NASAが意地になって否定と報道が加熱したようです。 で!問題の小惑星の衝突の確率ですが、小惑星の名は「アポフィス(Apophis)」で、Nico君の計算式の間違いの指摘を受けたESA(EU宇宙機関)が、計算式の再計算と検証にあたってたそうです。 そもそも間違いという訳ではないようで、衝突の確率を考慮する際に、要素として「Nico君は、人工衛星にぶつかった場合」を含めて計算したため、「小惑星アポフィスの軌道が変わって地球衝突の確率が上がる」と確率も弾き出しました。 Nico Marquardt君は独自の軌道計算に基づきこのNASAの計算を検証した結果、アポフィスは人工衛星が多数回っている地球の高度3万2500キロまで接近する可能性があることを発見して、その上で衝突の可能性を検証する計算を行い、仮にアポフィスが人工衛星と衝突した場合にはアポフィスの軌道コースに変化が生じて地球と衝突する確率が450分の1にまで上昇すると主張し、これをESAが再検証したことが発端でした。 しかし、NASAの計算では、そもそも小惑星アポフィスが、地球圏の周回軌道の起動近くに接近する、そもそもの確率が無く、人工衛星の静止軌道を通ることを計算する必要がないため、これを考慮して地球に衝突する確率は計算する必要がないから「衝突確率は4万5000分の1だ!」としています。 NASAが13歳の少年を相手に計算式の完全否定をするなど、大人げないのも問題ですが、これには、NASAとESAの宇宙圏への権力争いも垣間見えます。それは、国として背後にヨーロッパVS米国の競争意識があるのでしょう。 まぁ、そのような大人の言い争いに巻き込まれたNico Marquardt君が可哀そうでもありますが、13歳の少年にとってこの話題は、未来と宇宙への興味を一層かき立てる、人生の残る話題となるのは間違いないでしょう。 ■ German whizzkid got it wrong: NASA ■NASA、ドイツの中学生と小惑星の地球衝突確率を巡ってバトル