インテルが3月3日に発表した小型パソコンやインターネットデバイス向けプラットフォーム「Centrino Atom」を搭載して超小型で軽量ボディーながらもOSには「Windows Vista(ビスタ)」を搭載する世界で始めてインテルのCentrino Atomプロセッサー・テクノロジーを採用した通信機器となります。
D4は、“第4のデバイス”という意味で、「電話機」「データ通信カード」「スマートフォン」に続くデバイスという意味が込められているそうですが、確かに!欲しい!と瞬間物欲が湧く製品です。そしてもっとも気になるのは価格でしょう。
価格は2年割賦で割引サービスが受けられるので、「W-VALUE SELECT」の場合、一括購入なら12万8600円。2年の分割払いなら頭金が3万9800円で月々の支払いは3700円(合計8万8800円)。ここから1600円×2年分(合計3万8400円)の割引サービスを受けられます。
ユーザーの実質的な負担金額は9万200円になる(新規契約時)。当面は回線契約込みの提供で、WILLCOM D4のみの購入は検討中だということなので、大人買いユーザーも入手できるかもしれません。
携帯電話と言うよりも、メイン機能はPCそのもの!
WILLCOM D4には、当然ですが電話として通話ができるんですが・・・通話に必要な受話器になるマイクもスピーカーも搭載されていません。では通話は?オマケ?のような添付のカワイイ小型携帯電話機に見える Bluetooth ヘッドセット や別売りの ハンドセット を使って通話するようです。唯一の電話としての機能は、発信時の電話番号はソフトウェアで表示されるタッチパネル式液晶から入力する番号入力ができる位です。
WILLCOM D4の液晶ディスプレーはLEDバックライト搭載して省電力化され、サイズは小型PCとしては小さい5型ワイドですが、携帯電話としては世界最大でしょうか?液晶画面の最大解像度は1024×600ドットもあり、5インチでこの解像度は目に悪そうです。
液晶ディスプレーの右には、大きめのタッチパッドとスクロールボタンが装備されていて、左にはマウスボタン機能が搭載されています。その他に、最近の携帯電話の標準機能となっているワンセグもサポートされて、伸縮式のアンテナを装備、オートフォーカス対応の198万画素カメラがディスプレイの背面に装備されているようです。
メインのCPUは、以前から話題のインテルの最新CPU「Atom Z520」(駆動周波数は1.33ギガヘルツ)を搭載し、メモリーは1ギガバイト、HDD容量は40GBと豪勢な仕様です。
小型PCとも呼べるD4ですが、PCなのか?携帯電話なのかはもう問題ではないでしょう。
通話機能もある小型PCとして、WindowsVistaを便利に使うために、電界強度の表示や通話、ライトメール、電子メールの開始、マナーモードの設定を行なえるVista用のガジェットが用意されていて、WindowsVistaのデスクトップ上でこれらの機能を確認したり手軽にアクセスしたりできるようになっています。
う〜ん。欲しい。ではどうやって買うか!それが悩みどころです。
D4は!驚きの短時間駆動を実現。。。90分しか使えません。
7月11日から発売される「WILLCOM D4」ですが、7月1日10時から事前予約が行われ、即日予約はいっぱいになったようですが、翌日2日になってやっと計測中だった「WILLCOM D4」のバッテリー駆動時間が公示されました。これは!予想したよりも短い・・・標準バッテリーで1.5時間、オプションの大容量バッテリーで約4.5時間となっています。
7月4日に一般の予約受け付けが開始され、11日に発売されますが、90分じゃ使えないです。。。
90分じゃ使えないと書いた翌日、ウィルコム、WILLCOM D4ユーザに大容量バッテリーを無料プレゼント〜期間限定キャンペーンを開始するとアナウンスがありました。軽く見せかけるために、標準バッテリーを載せたのかも知れませんが、実用上は大容量バッテリーがメインなのでしょう!
「WILLCOM D4スペシャルプレゼントキャンペーン」を実施する。
7月4日の予約開始日からすでに予約しているユーザ、およびキャンペーン期間中に、WILLCOM D4を新規契約・機種変更したユーザに対して、WILLCOM D4専用の「大容量バッテリーパック[CE-BL58]」を無料でプレゼントするというもの。この「大容量バッテリーパック」を利用することで WILLCOM D4の駆動時間が約3倍の約4.5時間となる。バッテリー稼動時間は約4.5時間、バッテリー充電時間は約7時間(電源オン時.電源オフ時とも)。
賞品発送は2008年8月初旬で、その時点でウィルコムの通信契約を継続していることが条件となる。
しかし調べるとこのD4には難解な仕様がかなりあるようです。
90分しか持たないバッテリーも発売直前に作動状態が報告されましたが、機器の仕様上の問題なのでしょうか?D4はWindowsVistaを載せたほぼパソコンなので当然なのでしょうか?レジューム時には携帯電話としての通話待受けもメールの受信できないようです・・・それじゃ単に軽い(見せ掛け)上の分割で買える小型パソコン+ウィルコム通信モジュールを内臓した端末でしかありません。
OSがWindowsVistaなので制約があるのでしょうが、WakeUpLan機能もあるように、外部からの通信が確認された時点で、レジュームを解除して通信を行うなど仕様の改良ができなかったのでしょうか?OSがWindowsMobileならばこの点は改善されているだけに、残念です。
電話ではない!パソコンとしても非力・短時間の利用に限り、分割購入できる出張用パソコンとして割切るしか、D4は使えない?