三菱重工業などが進めてきた初の国産ジェット旅客機「MRJ(ミツビシ・リージョナル・ジェット)」がよいよ離陸する。MRJは全長35.8メートル、全高10メートル、全幅30.9メートルの小型ジェット旅客機で、座席数は86〜96席。航続距離は1630キロメートルと短いが、短距離離発着性能に優れており、省燃費性能の高さによる経済性や快適性の高さが重視されているという。低騒音で環境性能も高い。
事業として採算を合わせるためには、航空各社から最低350機の受注を確保する必要があり、商業化までのハードルは高い。
「国産化はこれが最後のチャンス」と経済産業省 MRJは03年に三菱重工が独立行政法人の新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から助成事業者に選定され、研究・開発を進めてきた小型ジェット旅客機。座席数が70前後と90前後の2種類があり、1、2時間程度から4時間程度までの飛行距離を想定している。 複合材を本格的に採用する初めてのリージョナル機で、新型エンジンの搭載とも相俟って、燃費の大幅な低減を実現、航空各社の競争力と収益力の向上に大きく貢献する筈また、最新の設計手法、要素技術、材料・加工法などを導入、客室の快適性向上や環境負荷の低減などを可能にする。
ほかにも、ローンチカスタマーには、自社の就航便で必要とする機能や装備を“標準装備”させることができるので、オプションの購入費が浮くという副次的なメリットもある…… MRJは、先日全日空が25機の導入を発表、日本航空やベトナム航空も導入予定との報道もあります。是非1000機以上の販売を目指し、技術面でも営業面でも成功を納めて欲しいものです。同じクラスのジェット機を製造するブラジルやカナダ、これから開発を予定している中国やロシアに日本が負けるわけにはいけません。是非日本の技術やサービス力、世界に示して欲しいと思います。
国産初の小型ジェット旅客機MRJの納入延期 三菱航空機(名古屋市)が開発している国産初の小型ジェット旅客機「三菱リージョナルジェット(MRJ)」の納入時期が、予定していた14年1〜3月から延期されることになった。 MRJの製造工場で米ボーイング向け部品の不正な検査が発覚し、対応に時間がかかったため。三菱航空機は延期期間について「精査中」と明らかにしていないが、数カ月〜1年程度になる可能性がある。 MRJは計130機を受注済み。09年にも主翼の設計変更などを理由に納入時期を当初予定から3カ月遅らせ、14年1〜3月としており、延期は今回で2回目。
MRJは計130機を受注済み。09年にも主翼の設計変更などを理由に納入時期を当初予定から3カ月遅らせ、14年1〜3月としており、延期は今回で2回目。