地球の自転速度は、太陽や月の重力効果、大気負荷、海流、天候、プレート運動など、さまざまな力の影響で日々複雑に変化しているという。これを情報通信研究機構(NICT)と国土地理院が、地球の自転速度をほぼリアルタイムに計測することに成功したと発表した。この計測が実用化できれば、衛星からの電波で位置を把握するGPSなどの精度が劇的に向上するなど大きな成果が見込まれるという。
観測終了後3分45秒で地球自転の速さの算出に成功 今回実験で使われたVLBI(超長基線電波干渉法)観測は、NICTと国土地理院が2月22日に、つくばと鹿嶋、スウェーデンのオンサラ観測所で実施して、観測終了後3分45秒で地球の自転速度の算出に成功したという。