実験で使用される実物大モデルは、オリオンの実際の大きさや外形、質量特性を正確に模したもので、バージニア(Virginia)州ハンプトン(Hampton)のラングレー研究センター(Langley Research Center)で建造された。同センターでの試験が完了したのち、実物大モデルはカリフォルニア(California)州エドワーズ(Edwards)のドライデン飛行研究センター(Dryden Flight Research Center)に移され、飛行コンピューターほか電子機器の取り付けなど実験のための準備が続けられる。
NASAの宇宙計画「コンステレーション計画(Constellation Program)」は、宇宙に人員を送る次世代宇宙船としてオリオンの開発を進めており、国際宇宙ステーション(International Space Station、ISS)への有人飛行は2015年、月へは2020年を目標にしている。