Amazon人の嗜好を「ほしい物リスト」で覗き見放題！？

　
　アマゾンは利用者数を明らかにしていないが、「リアル鬼ごっこ」で話題の「佐藤」の姓で検索すると、簡単に２万人以上の「佐藤」さんの一覧が表示されてしまいます。リアル鬼ごっこなら、コワぁ〜これを使うと、Amazonに登録した全国の佐藤さんの嗜好が読み取れ、他の苗字の方との比較・検証まで簡単にできてしまいます。姓により好む本とかDVDとか・・・
　

リアル鬼ごっこ
　
　日本で最も多い苗字”佐藤”。ある日、テレビではその”佐藤”姓の人々が相次いで亡くなるという奇妙なニュースが流れた。事故、病気、事件、自殺と死因は様々だが、それらに不審な点や因果関係は何も見つかっていない。共通点はただ”佐藤”という姓だけ…
　
全国の”佐藤さん”貴方たちは余りにも多いので。少し数を減らします。

　
　個人の嗜好が晒されるのも問題ですが、もっとヤバいのは法人名でも検索・表示されるため、警視庁などの部署名で登録された「ほしい物リスト」には、防犯対策の本とか・・・大手ねつ造が得意な新聞社名で登録されている「ほしい物リスト」には、所属の記者の個人名が出てくるなど、企業も個人も情報管理が甘く、躊躇なく登録しています。これは性善説に基いた思想なんでしょうが、ネットの危険性の認識不足や情報の流出に関しても認識があまいのかもしれません。
　
　
　もちろん、その収集したデータの活用をすることが目的のAmazonですが、データの内容知る立場の企業が、公開することの影響を全く認識していなかったのか？検索・表示されることを知っている立場の人の認識が甘かったか？US企業ですから、本社の意向で日本は単に言われたことをやっただけ？と内部では愚痴も言いそうな感じがしますが、登録する人の認識もそれを公開する企業の認識も今回はあまかったとしか言えない話題です。
　
　
　Amazonの今回の騒動に関するコメントでは、「公開になるという説明は、必ず目につくような場所につけている。設定の変更もできるようになっている」と説明していて、「そもそも、ほしい物リストは、アメリカの文化で、友人や家族にプレゼントして欲しいものをあらかじめリスト化する習慣に合わせてできた機能。公開して使うことが前提になっている」としているそうなので、このコメントを出した広報さんは社内でもお前は「欧米化！」言われているんでしょうね。この広報さんは帰国子女さんかな？そう言えばなんで男性でも帰国子女なんでしょう？？
　
　
　この「ほしい物リスト」の一覧を表示させると、「このリストの初期設定は公開になっています」という注意書きが小さな赤い文字で表示されます。今回の騒動を報じるニュースサイトでは、文字の大きさ・小ささが問題のように書いていますが、小さければ詐欺のように書いているのは、あまりにも知識が無さ過ぎで、大きければいいとは限りません。公開されるか・どうかが問題ではなく、これを登録する時の個人の情報に対する認識を注意させるUIと、公開する時にそのデータがどのようなものか把握して公開を決めたことが問題ではないでしょうか。結局は、登録を促したAmazonに問題があるのではないでしょうか。
　
　
　さて、私もAmazonヘビーユーザーですが、「ほしい物リスト」は全く使っていませんね。だって欲しいものは買いますし、ほしいかも・・・とブックマークのようなものだと思っていたので、ほしい時に買い。今日は我慢しよ・・・とか不要なものまでとりあえずブックマークすることはないです。しかし、もし自分の購入したもの晒されたと考えると・・・いや購入しているものは、ほとんどブログの記事やネタにして自分で晒していますので、あまり問題意識はありませんが、でもやっぱり自分以外が、認知しないで勝手に公開されるのは嫌なものです。