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March 10, 2008 space
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上村愛子 日本人初のモーグル女王 13年目の頂点

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念願の頂点に。上村愛子が、2008年W杯モーグルで4連勝を果たし、遂にモーグルでは日本選手初の種目別優勝を決めた。96年のW杯初参戦から13年目のシーズンで悲願、念願のモーグル女王の座にたどり着いた。その称号である黄色いビブを身にまとい、表彰台の真ん中に立つと、156センチの小さな体が大きく映った。
 


 
 今年の上村愛子は絶好調、いままでエアにこだわってトレーニングを重ねてきたが、今年からはラン(滑り)を徹底的に磨き、もともと得意のエアとの組み合わせは最強のモーグル女王を誕生させた。
 

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 このランを磨く事の大切さや滑りの美しさを教え込んだのが、ソルトレークシティー五輪男子モーグル金メダルのラハテラ氏(フィンランド)。昨年から全日本モーグルチーフコーチに就任したことが大きく、影響を受けている。
 
 
 ラハテラ氏の現役時代の滑りは、大きなコブを避けて滑るのではなく、徹底的に強化された下半身がコブを柔らかく乗り越え、上半身全くブレナイ世界の頂点を極めた滑りを実現している、モーグルではすべり降りるスピードとコブを乗り越える際の姿勢、そして高速のターン、エアが組み合わされて最終評価とされる。
 
 
 上村愛子は、この13年間に五輪を3度も経験し、さらに2010年のバンクーバー五輪に向けた長期展望で競技にチャレンジしている。次のオリンピックで金メダルを取るために、大切なポイントの1つが「エアの上村」から「滑りの上村」へ変わることが課題とされてきた。
 


 
 前回の2006年トリノ五輪ではエアを重視し過ぎて、滑りやスピード、姿勢などの総合ポイントにおいて、本番でもスピードの得点が伸びず5位に終わっている。
 
 
 「経験から滑りきって順位を出すことが、大事だということをやっとつかんだ」。モーグルの華でもある3Dエアの大技よりも、得点の50%を占めるターンに重点を置く、“ニュー愛子”を目指してトレーニングを重ねた結果が、今年の上村愛子をモーグルの女王に導いた。
 
 
 デュアルモーグルで予選を2位通過、決勝トーナメントも順調に勝ち進み、決勝で種目別2位のニコラ・スドバ(チェコ)を下した。2月16日の猪苗代大会から4連勝で、W杯通算6勝目。これで種目別得点は583点となり、スドバが480点のため、最終戦でスドバが優勝(100点)しても逆転できず、種目別Vが決まった。スキーのW杯では日本人勢6人目の種目別優勝となる。
 
 上村愛子、W杯モーグル最終戦も勝ち5連勝
 
 フリースタイルスキーのワールドカップ(W杯)は15日、バルマレンコで男女モーグル最終戦が行われ、女子ですでに種目別総合優勝を決めている上村愛子(北野建設)が24・50点をマークして優勝、W杯5連勝を飾った。

 日本選手のW杯5連勝は、1995年にノルディック複合で4連勝した荻原健司(北野建設)を上回る最多記録。伊藤みき(中京大)も22・33点で5位に入った。男子の西伸幸(白馬ク)は6位、上野修(リステル)は17位だった。


 

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HOMENews BlogsSports | March 10, 2008 |  twitter Livedoor Buzzurl はてな Yahoo!ブックマーク人が登録
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